-
MIRROR MAN / CAPTAIN BEEFHEART & HIS MAGIC BAND(紙ジャケCD)
キャプテン•ビーフハート&ヒズ•マジック•バンドによる幻の2ndアルバム。 発表元であるブッダレーベルは当時バブルガムポップ路線を示しており、方向性の合わない本作をボツとしました。 不満を抱いたバンドは移籍し、同級生だったフランク•ザッパが設立したストレイトレコードから『トラウト•マスク•レプリカ』(1969年)、『リック•マイ•デカルズ•オフ•ベイビー』(1970年)といった名作を発表。逃した魚の大きさに気付き、移籍後にブッダレーベルが発表したのが今作です(バンドとしては実質5作目)。 ブルースにフリージャズを融合した名作で、割れた鏡のギミックジャケも見事に再現されています。 https://youtu.be/O9UKANkpPLI
紙ジャケットCD B 2520円 2009年4月 1971年犬がミケの一族
-
SAFE AS MILK / CAPTAIN BEEFHEART AND HIS MAGIC BAND(紙ジャケCD)
フランク•ザッパと高校の同級生だったドン•ヴァン•ヴリートが自身をキャプテン•ビーフハートと名乗り結成したバンドのデビューアルバム。 まだ難解さはなく、当時のサイケデリックやブルースをルーツにした内容になっています。 当時のメンバーは、1965年のハリウッド•ティーンエイジ•フェアーで出会ったドラマー、ジョン•フレンチと、同じく同フェアーに参加していたライジング・サンズのベーシスト、ゲイリー•マーカーとギタリストのライ•クーダー。 ライ•クーダーは本作のみで脱退してしまうので、彼のギターが本作の聴きどころの一つかもしれません。 まだ覚醒する前の一作です。 https://youtu.be/ayUqmladJuo
紙ジャケットCD B 2520円 2009年4月 1967年犬がミケの一族
-
犬〜秋田コンサート•ライブ〜 / 友川かずき
1979年3月、秋田市大町の協働社ビルにあったライブハウス田中屋で行われたライブを収録したアルバム。 演奏はピップエレキバンド【友川かずき(Vo,G)、石塚俊明(Dr,Perc)、石井正夫(B)、古家恭子(P,Key)】 当時のフォークって共感を生む優しい感じのものと社会批判などを含む尖ったものが主流でしたが、私は泉谷しげるや三上寛、そしてこの友川かずきなどに代表される尖ったフォークが好物です。 特にこのアルバムは文学的であり攻撃的で、その反面人懐っこい温かさを持つ名盤で、フォークというよりパンク、パンクというより瞽女さんのような語りべを思わせます。 ほとんどの曲は自身の作詞作曲によるもので一部の詞は中原中也のもの。これはアルバム「俺の裡で鳴り止まない詩~中原中也作品集」に収録されていた曲で、それらを挿し込むタイミングも見事だし、秋田弁で語るステージトークのギャップも見事。元頭脳警察のリズム隊に乗せ、唯一無二の世界観が広がります。 https://youtu.be/6njISdzp7J8
LP と 330円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
-
四角いジャングルで唄う / 唐十郎
これはかなり珍盤です。 1973年、後楽園ホールの特設リングで行われた唐十郎主催の状況劇場による劇中歌リサイタルを実況録音盤としてベルウッドからLP化した自主制作盤。 歌詞カードが40ページの台本になっており、ナンバリングされています。 演奏は小室等指揮によるバンド、ザ•サウンド•ガーリック。 唐十郎を始め、李礼仙、大久保鷹、不破万作、根津甚八、小林薫といった状況劇場の役者に、期間限定で復帰した四谷シモンも加わり繰り広げられるエンターテイメント。 状態が良くない中古でも6,000円以上しますが、こちらはほぼ美品で、台本にも折れ目等なく330円でした。 とても50年前のものとは思えません。 団塊の世代が夢中になった青春の1ページがここに刻まれています。 https://youtu.be/_b3q_f1hFvQ
LP か 330円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
-
ともだち始め -ふたりの詩と歌- / 西岡たかし+泉谷しげる
1973年、五つの赤い風船を解散した西岡たかしと「春夏秋冬」などのヒットで人気のあった泉谷しげるが共作で挑んだ二枚組アルバム。 実際の共演部分は少なく、一枚目が西岡たかし、2枚目が泉谷しげるという内容で、当時の勢いとしても泉谷しげるの二枚目が素晴らしい出来映えです。 https://youtu.be/Wyk1mMzBVtU
LP い 330円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
-
GREATEST HITS / THE BYRDS(紙ジャケCD)
バーズの1stアルバムから4thアルバムまでの楽曲を集めたベストアルバム。 これ以降もラインナップに入れてしまうとまとまりがなくなってしまうほどバーズの経歴は多種多様です。 ビートルズに憧れ、ディランに憧れた若者の軌跡として、とても優れたベスト盤だと思います。 https://youtu.be/52q4CKkgO18
紙ジャケットCD B 1890円 2003年11月 1967年犬がミケの一族
-
FARTHER ALONG / THE BYRDS(紙ジャケCD)
バーズの実質的ラストアルバム。 前作のテリー•メルチャーによるオーバープロデュースを反省して、今回は初のセルフプロデュース。 イメージの払拭を図りましたが、時すでに遅し 出来上がった作品もよくいえばシンプル、悪くいえば平凡 結果としてバンド内に不穏な空気を作るきっかけになってしまいました。 起死回生を図ったロジャー•マッギンはよりによって 結成当時のオリジナルメンバーであるジーン•クラーク、デヴィッド•クロスビー、クリス•ヒルマン、マイケル•クラークを再招集しオリジナル•バーズなるものを始動します。 同時期にふたつのバーズが存在するような状態になり、結果二兎追うものは一兎をも得ず、解散してしまいます。 思えば、バーズというバンドは流行に踊らされ、自分自身を探す旅を続けたバンドだと思います。 ロジャー•マッギンはソロに転向することもできたのに、執拗にバンドにこだわったアーティストでした。 その不器用さもまたバーズの魅力と言えるのではないでしょうか。 https://youtu.be/KTY68dp1A-o
紙ジャケットCD B 1890円 2003年11月 1971年犬がミケの一族
-
‘80のバラッド / 泉谷しげる
泉谷しげるは、自信作を発表するときの多くで、タイトルに「バラッド」という言葉を使います。 そのひとつが代表作であり名盤の誉高い「’80のバラッド」。 のちのライブでも代表曲となる多くがこのアルバムに収められており、やむなくフォークからスタートした泉谷しげるが、紆余曲折の末ロックアーティストとして認知された作品だと思います。 https://youtu.be/OCn2jGM0-Bw
LP い 330円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
-
BYRDMANIAX / THE BYRDS(紙ジャケCD)
ヒットした前作、前々作に続く作品として期待されましたが、長く続いたツアーにより楽曲を創作する時間が割けず、いくつかの楽曲を他者に依頼することとなりました。加えて、プロデューサーのテリー•メルチャーとアレンジャーのポール•ポレーナがホーンセッションやストリングス、ゴスペルコーラスなどを許可なく加えオーバーダビングしたことで作品はまるで別物になってしまい、結果として、バーズらしからぬ内容となり、ファンの多くから酷評を受ける作品となってしまいます。 https://youtu.be/SEBecV36esY
紙ジャケットCD B 1890円 2023年3月 1971年犬がミケの一族
-
A LOVE SUPREME / JOHN COLTRANE
ジョン•コルトレーンの最高傑作と言われる『至上の愛』。 なかなか安価なものには出くわさず、まあこのくらいの値段であればと2,200円で購入しました。 発表は1965年ですが、こちらは1970年に再発された日本盤と思われます。 コルトーレンが『神に捧げる作品』として作りあげ、「承認」「決意」「追求」「賛美」 の組曲形式となった作品。 ジャズを語れるほどの知見はないものの、それでも神々しく、鬼気迫るものを感じます。 https://youtu.be/vMCHDC2Lurk
LP J 2200円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
-
(UNTITLLED)/(UNISSUED) / THE BYRDS(紙ジャケCD)
バーズ初の2枚組となった9作目。 解雇されたジョン•ヨークに代わり、スキップ•バッティンがベーシストとして加入したことでライブパフォーマンスの質が上がり、本作誕生のきっかけになりました。 ジャムセッションを導入した新メンバーでのライブが1枚、スタジオ録音が1枚の2枚組で、過去の経歴で得た様々なジャンルの楽曲を含むことでバーズを代表するアルバム、70年代を代表するアルバムとなりました。 https://youtu.be/myLTgLqFaj8
紙ジャケットCD B 1890円 2023年3月 1970年犬がミケの一族
-
LOVE STINKS / THE J. GEILS BAND
Jガイルズ•バンドの9作目で、大ヒットした「FREEZE FLAME」の前作にあたる作品。 元々はTHE J. GEILS BLUES BANDという名で、黒人よりなブルースを歌うバンドでしたが、なかなかヒットが出ず、キーボードのセス•ジャストマン主導でブルースを捨て路線変更した作品がこちら。 産業ロックというよりはパブロックに近い作品で、個人的には「魂を売った」ってほどではないと思っています。 この路線変更によりバンドは次作で成功を収めますが、その代償としてボーカルのピーター•ウルフは脱退しソロ活動を活発化させます。 そう考えると、今作だけに詰め込まれた混沌としたカオスを感じずにはいられません。 https://youtu.be/E0LAs7X5ybE
LP J 550円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
-
OH! THAT CELLO / MUSIC BY CHARLIE CHAPLIN
役者、監督として成功をおさめたチャップリンのもうひとつの夢はヴァイオリン、チェロのソリストになることでした。 左利きのチャップリンは映画界で成功をおさめることと並行し、左利き用に作り直したヴァイオリンやチェロを長年練習していましたが、プロとして成功するには至りませんでした。 しかし、作曲することは継続し、映画「独裁者」「伯爵夫人」「ニューヨークの王様」「ライムライト」などでその自作曲を披露しています。 今作は没後である1986年の企画で、チャップリンの未発表楽譜が見つかったことに端を発し、ドイツのチェリスト、トーマス•ベックマンと、同じくドイツのピアニスト、ヨハネス•セルノータの共演でチャップリンの自作曲が音源化されました。 発売当時はCDを買いましたが、たまたま330円でレコードを見かけたので購入。 チャップリンの多才ぶりを堪能できる一枚です。 https://youtu.be/UpcTr2hqv70
LP C 330円 ブックオフ 2023年3月犬がミケの一族
-
BALLAD OF EASY RIDER / THE BYRDS(紙ジャケCD)
映画「イージー•ライダー」のヒットに完全に乗っかり、バーズ史上最大のヒットとなったアルバム。 サントラではなく、あくまでもその主題歌が収録されているだけですが、バンド側もそのコマーシャル要素に乗っかりまんまとヒットしました。 お決まりのディランのカバーも挟むなど抜け目がありません。 https://youtu.be/gKQ0F37LhpM
紙ジャケットCD B 1890円 2003年11月 1969年犬がミケの一族
-
DR. BYRDS & MR. HYDE / THE BYRDS(紙ジャケCD)
バーズ作品の中で最も売れなかったアルバム。 前作で新たに得た「カントリーロック」という引き出しと、これまでの「サイケデリックロック」、この二つを反面するふたつの異なるバーズというコンセプトでジギルとハイドに置き換えてみた作品。 最初からのメンバーはロジャー•マッギンだけになってしまいましたが、それでももがくように新たなバーズを探し続けています。 このもがき、案外悪くないんですけどね。 https://youtu.be/dQebQZp3xeY
紙ジャケットCD B 1890円 2003年11月 1969年犬がミケの一族
