- 45851058 Museum
- 1F 33rpm
- BOW WOW『CHARGE』
BOW WOW『CHARGE』
【2025年1月18日ON AIR】
アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
今年は巳年ということで、復活と再生の象徴、蛇にちなんで1月は「ヘヴィなロック」をお届けしています。
今回はハード・ロックの日本代表、BOW WOWが1977年にリリースした3rdアルバム『チャージ』です。1958年開催、第1回「日劇ウェスタン・カーニバル」に端を発すると言われる日本のロック。ロカビリー、エレキブーム、GS、ニュー・ロックと形を変えながら発展し、70年代に入ってようやく本格的な日本のロックが誕生します。
はっぴいえんど やサディスティック・ミカ・バンド、キャロルやクリエイションへと受け継がれ、その流れに乗ろうとしたプロデューサーがメンバーを集めて、75年に結成したのがBOW WOWでした。オリジナル・メンバーはギター&ヴォーカルに山本恭司と斎藤光浩、ドラムの新美俊宏とベースの佐野賢二の4人。76年『吼えろBOW WOW』でデビューすると、国内ではまだ珍しかった本格的なハード・ロック・バンドとして注目を集めます。
特に当時まだ19才ながら天才的なギター・プレイを聴かせてくれたのが山本恭司。1956年3月23日、島根県に生まれた山本少年は、身長コンプレックスから体操に打ち込んでいました。ところが中学を卒業する頃に、映画『ウッドストック』を観て衝撃を受けたそうです。15才でギターに目覚め、ロック・ギターのコピーをし始めるとメキメキと腕を上げていきました。
高校卒業後はヤマハの音楽学校に学び、在学中にスカウトされBOW WOWのメンバーに。ルックス重視のメンバーに対して山本が教師役となり、山小屋での鬼合宿を経てプロ・デビュー。デビューしてすぐ、エアロスミスとキッスのオープニングアクトをつとめ、洋楽ファンにアピール。82年にスイスの「モントレー・フェスティバル」出演するなど海外進出も果たし、イギリスの「レディング・フェスティバル」では、5万人を総立ちにしました。
83年にメンバー・チェンジを行い、84年に名前を「B」から「V」のVOW WOWに変更。強力なヴォーカリスト人見元基を迎え、拠点をロンドンに移して3年半にわたって活動。その後ロックの中心がロンドンからロサンジェルスに移ったことに伴い、アメリカへわたります。アメリカではイギリス程の実績がのこせないまま、1990年にVOW WOWは解散。
その後山本はWILD FLAGとしての活動を経て、95年に新生BOWWOWをスタートしますが2年で解散。しかし98年に、15年ぶりオリジナル・メンバーによるBOWWOWを再結成しました。2000年代にはBOWWOW、WILD FLAG、そしてソロ活動を並行して、様々なセッションや吹奏楽団との共演など、枠にとらわれない活動を繰り広げています。
2014年からは、山本と斉藤が、BOWWOWのギター2人という意味でBOWWOW G2として活動。ところが23年5月27日、ドラマーの新美俊宏が星になってしまいました。それでもBOWWOWとしての活動は継続しているようです。
BOW WOWのアルバム『CHARGE』
SIDE A
「ジェット・ジャイブ」
「マスト・セイ“アデュー”」
「ブルー・アイド・レディー」
「ザ・クラウン」
SIDE B
「ロックアンドロール・キッド」
「フォーリン・リーブス」
「ヘビィー」
「シスター・ソウル」
「ビハインド・ザ・マスク」
BOW WOWのアルバム『CHARGE』いかがでしょうか?
ちなみに、俳優の佐野史郎とは高校の同級生で音楽仲間。地元ゆかりの小泉八雲作品で、音楽と文学作品朗読の融合が二人のライフワークとなっています。
https://bowwow-army.jp/
★BOWWOW オフィシャル
