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貝尽くし 印籠
根付から緒締めに至るまで全て貝モティーフの豪華な印籠である。 印籠には様々な貝が象嵌されている。本物から金など様々な貝達は、見ていて飽きない。 ぜひその目でご堪能して欲しい。 和装の際はこれを着けて貝料理を食べにいくのが最高の贅沢である。
印籠 不明 某和小物店粟津 知大
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マルコヴィッチ&シャイト ネオルネサンス ブローチ
二つの尾っぽと翼を持った人魚の両隣に恐ろしい顔のマスクがデザインされたグロテスク様式のブローチは、モノトーンの服装にも合わせやすいいぶし銀の色合い。 模造宝石を使っているところがいかにもこの時代のものである。私の持つネオルネサンスの指輪などとの相性も抜群だ。Markowitsch&Scheidの作品である。
ブローチ マルコヴィッチアンドシャイト 不明粟津 知大
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クレメンツ ペリドット エナメルブローチ
かなり可愛いサイズのアールヌーボーブローチである。 グラデーションが美しいオパールセントエナメル細工の真ん中に置かれましたるは我が誕生石たるペリドット。 オールドヨーロピアンカットが美しい。 誕生月は暑くてジャケットを着るのが嫌だが、このブローチのお陰で少しやる気が出る。
ブローチ クレメンツ 不明粟津 知大
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鍍金 貴婦人の手首 シュガートング
ハンドルは矢羽、トング部分は女性の手というなんとも私好みの逸品。 特に手の部分はシュガートングとは思えない細かさで、 この時代らしい袖口や指に嵌めた指輪まで見て取れる。 何が素晴らしいってこのデカさである。 砂糖が高価な時代にこの大きさのシュガートングはかなりのステータスなのだ。 専用のケースもこれまた良く出来ている上に、良い状態で残っている。
シュガートング 不明 某アンティーク店粟津 知大
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ヴィエナブロンズ 走る野ウサギ ペンワイプ
しっかりと生え揃ったペンワイプの猪毛。 素晴らしい表情のウサギ。 ヴィエナブロンズの中でも中々大ぶりなこの作品はキャビネットをしっかりと彩ってくれる。 普段は写真の様にピンクッションの如く使っている。
ペンワイプ ヴィエナブロンズ 不明粟津 知大
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水着の男性 シガーホルダー
いわゆるあの時代の水着を着た、なんとも言えない表情のオッサンモティーフの獣牙のシガーホルダーである。 ご覧頂くと分かる様に、麦わら帽子や縞模様の水着、またオッサンの足の彫刻の緻密さと言ったら素晴らしいものである。海辺で一服したくなる。
シガーホルダー 不明 某和小物店粟津 知大
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ヴィクトリアン シェーズロング
元々は貴族が邸のサロンで客人を招き社交をするために作られたエレガントな椅子。 寝られる部分と座れる部分が同居する形のものは珍しく、すぐに購入。 風呂上がりに裸で寝るのも一興。
シェーズロング 不明 不明粟津 知大
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キノコ 提物一式
霊芝の煙管入れが気に入り、あるお店にお邪魔すると 霊芝の緒締、キノコの前金具のついた煙草入れも立て続けに見つけたのでその場でセット購入。 私の好きなちょっと変わってるけどやたらと珍しくすぎもしない食べ物や動物モチーフであり、秋の会合などでトリュフや松茸を食す際に提げて行きたくなる。
提物 不明 某和小物店粟津 知大
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ヴィクトリアン シルバースタンプボックス
今回紹介するのは英国製にも関わらず、とても細やかな作りの文具で、二人のプットーと森の動物を細かく打ち出したルプセ細工というスターリングシルバー製の切手入れである。縁は切手のミシン目をイメージしたデザインで、とても素敵だ。 これが作られた当時の識字率は低く、王侯貴族等知識階級のみが郵便・書簡にまつわる贅沢な文房具を有していた。またそれは特権階級のステータスでもあった。 機能面で言うと、二段に分かれていて、上段は、種類の異なる切手を入れられるように三つに仕切られている。 内側にも鍍金が施されていて、中々の贅沢品である。
スタンプボックス 不明 不明粟津 知大
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ウォルファース オニキス 亀と子ども アシュトレイ
現代の逸品というには少し古い20c中頃の作品。 作りは素晴らしく、灰皿周りのスターリングシルバーの装飾付き縁取りも美しい。 特筆すべきは真ん中に鎮座するブロンズ像である。 亀と子どもというモティーフは私も中々見たことがなく、亀好きなので購入に至った。 まだまだ研究の余地があるデザインである。 cf)ボーボリ庭園 騎士の広場の噴水のイルカとプットー 亀に乗った小人のモルガン像
アシュトレイ Wolfers Frères 不明粟津 知大
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ロイヤルウースター 馬鈴薯デミタスカップ
ロイヤルウースターはブラッシュアイボリーの 馬鈴薯型デミタスカップである。 素晴らしい色遣いに釉薬の使い方の妙、奇抜かつ美しいフォルムは私の心を射抜いた。これで飲むモカマタリの何とも美味いことよ。
デミタスカップ Royal Worcester 不明粟津 知大
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小鳥 卓上カレンダー
生え初むる鶏冠と、背中が石でできたところがチャームポイントの合金製の小鳥は、エサを食べているようなポーズも面白い。 肝心の曜日、月、日を書いたカードも完品で、 実用性を持ちつつも机の上を楽しくさせてくれる一品となっている。
カレンダー 不明 某アンティーク店粟津 知大
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地中海珊瑚 動物彫り カフリンクス ボタン セット
その9割がイタリアで加工されたという地中海珊瑚。 加工すると何と4分の3ほどは削られて捨てられてしまうとのこと。 地中海珊瑚のクラバットピンの回でも書いたが、現在では特に貴重な物であり、1gの値段が金よりも高級な時期があったという。 さてこちらのカフリンクスとボタンだが、 現在銀食器で有名な英国のマッピンアンドウェッブのパリ支店の商品である。 毛並みまでもが忠実に彫られた、狩に関する様々な動物(犬、馬、ウサギ、鹿)は中々肉厚で存在感もあり、まさに貴族の遊び心。 鎖部分にはフランスの金が使われていて、地中海珊瑚の独特な色味がしっかりと袖口を彩ってくれる。
カフリンクス Mappin&Webb 不明粟津 知大
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地中海珊瑚 ナイフを持つ手 クラバットピン
イタリア西部サルディニア島で採取されたことからサルディとも呼ばれる地中海珊瑚は、血赤ほど紅く無く、 なんともエキゾチックで魅力的な色合いを持つ宝石珊瑚である。 その歴史は古く、メデューサが退治され海に落ちた血が赤い珊瑚となったと言われており、0年代には既にお守りとして使用された。 そして13世紀頃から19世紀頃にかけ、様々な商品に加工されて世界中に輸出もされた。 こちらはその末期の品物である。 現在では汚染が進み、保護されたり白い「フ」があったりする為、もう手に入らないと言った意味でも貴重な作品である。 握り拳のお守り「ヒーガ」は、17世紀のスペインで使用されており、この作品は金で出来たナイフと袖の彫刻や真珠も含め、凝った造りとなっている。 指の造形なども見事である。 続いて上げる作品も地中海珊瑚を使っているので、 そちらの説明もご覧いただけるとより楽しめると思います。宜しければどうぞ。
クラバットピン 不明 某アンティーク店粟津 知大
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イルカとプットー シュガートング
イタリーはフィレンツェ製のシルバーシュガートング。 立体的なプットーとイルカが素晴らしい作品である。 下から見たプットーのお尻も良い感じで、360度楽しませてくれる。 挟む部分がホタテ貝とトライデントというところもポイントだ。
シュガートング G.Accarisi 不明粟津 知大
