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The Fantasy Showcase Tarot
普段タロットカードを眺めるときにはモチーフの一貫性とかスート毎の絵柄の統一性とかが割と気になる方なんだが、このデックくらいはっちゃけていると、そんな視点はホントどうでもよくなる。大アルカナ24枚に小アルカナ15×4=60枚で84枚もある(通常より6枚も多い)のに、それを全て別のアーティストに描かせているのだから。 SFファンダムの巨人・Bruce Edward Pelz 氏が11年かけて完成にこぎつけたこのカードセットには、水彩調だったり油彩調だったりリアルCGだったりカートゥーンだったり抽象画だったり中世的だったりSF的だったり、それこそファンタジーアートならなんでも詰まっている。
Morgan Press 1980 米Hirot
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タロット占い/山田美登利/魔夜峰央
白泉社の魔夜峰央タロットとして有名な本だが(実際カードの美しさは特筆モノ)、真髄は書籍の方にある。山田美登利氏といえば、中井勲氏の「タロット」(1973)に先立つ1961年に私家版でRWSクローンを作った「日本にタロットカードを伝えた人」の筆頭。彼女が日本の少女達にタロットの魅力を伝えようとした熱意がこもっており、トランプ占いにも触れていたりトランプ(PlayngCards)としても遊べるようにpipには仏式スートが書いてあるなど、いろいろと工夫されている。[THE FOOL]が2種入っていたり(JOKERとして使用)ブランクカードがあったりといった点もそういった心遣いだと思われる。 所有しているのは第13刷。奥付から判断するに相当売れたようで、今でも古書としての入手は比較的容易な方。 #魔夜峰央
白泉社 1980 日Hirot
