北海道函館市弁才町 日産戸井鉱山 黄鉄鉱付き水晶

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「ミネラ」77号掲載

前掲のものと同じ、日産戸井鉱山の水晶。水晶部分は少ないのですが、こちらは濁りがなくクリアな水晶。

方解石の蝕像による脆弱な石英の隙間に、黄鉄鉱が挟まっています。両方入っていた隙間で、方解石のみ溶け落ちたため、黄鉄鉱は隙間でカタカタ動きますし、小さいものは外れたり、落ちたりで扱いが難しいです。

2022年の春に撮影してから保管したままだったのですが、2025年1月、黄鉄鉱が遂に粉を吹いてしまいました。そもそも鉱山稼働時のものと考えれば、60年近く前のものですから、黄鉄鉱の酸化もやむなしでしょう。

乳白色の水晶をオークション落札したあと、おまけでこちらがついてきました。

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