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滋賀県高島市マキノ町下開田 山崎山 紫水晶
幻とまで言われた山崎山の紫水晶。過去に入手した単結晶ですら、かなりの値段でした。 こちらはそんな山崎山の、群晶となります。 平行連晶の煙水晶は、滋賀県の各地で採取されていますが、紫水晶はまず出て来ず、出回りません。産地の情報も乏しく、レアな水晶ということだけがひとり歩きしている感。 薄めの紫煙水晶といった色味で、藤紫色と表現できる、落ち着いた色をしています。母岩は通常の煙水晶で、紫水晶を邪魔しない色味をしています。 光を当てた際の美しさは、得も言われぬものです。
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山梨県山梨市牧丘町柳平 乙女鉱山 日本式双晶を含む水晶クラスター
84.33°で2つの結晶が結合した日本式双晶。 日本で有名な日本式双晶といえば、奈留島と乙女鉱山の2つと言っても過言ではありません。 「日本」と名前が付いた理由は、ここ乙女鉱山で採られた双晶が「Japanese low twin」として、1900年代の海外論文で発表されたことによります。昔からその存在は知られていたようです。 飴色に輝くクリアな結晶の真ん中に、両翼1.4cmの双晶が見られます。双晶がなくても、20cmを超える長さのクラスターであり、このレベルの乙女鉱山の水晶は、令和の今となっては稀有な存在となりました。 昭和の頃は、工業用の水晶や民芸品として大物が採られましたが、このような小粒が密集した水晶クラスターは、収集家たちによって採取されていたようです。80年代に立ち入り禁止になり、その直前に採られたと思われる乙女水晶は時々現在でも出回っていますが、高値でそうそう手に入れられなくなっています。
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長野県南佐久郡北相木村御座山 褐鉄鉱に覆われた水晶
日本式双晶が採れることで有名な御座山(おぐらさん)の、通常の水晶クラスターです。有名になった2000年代初頭からしばらくして、時々ミネラルショーで出回るようになり、2018年の私の初ミネラルショー以降も時々見かけています。 本来ならクリーニングされるであろう褐鉄鉱の黒い部分をあえて残しています。むしろこの方が見栄えがいい感じです。白バックで撮るべきだったか… 少し細めの結晶の黒光りが格好良い標本です。
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山梨県甲府市黒平町水晶峠 煙水晶
オーソドックスな煙水晶です。水晶峠というといつも内包物があるものが先行して、普通のものが影に隠れがちです。私としては様々なバリエーションがある方が好きなので、こういうものをあえて入手しがち。 透き通るほどの透明度、うっすらスモーキー、端正な形。4cmない長さですが、高品質。とはいえ、昔であれば印材や他の加工に回されたでしょう。 現在では、もう出回ることはほぼないと言って良いでしょう。
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山梨県甲府市黒平町水晶峠 「御札」入り水晶
角閃石入りの水晶がよく採られた水晶峠で、特に角閃石が太く目立つ形で内包されたものを、別に「御札」入りと呼称しているようです。 私の手持ちで大きくてもこのレベル。それでも針状のものが多い角閃石の中でも、これだけ大きいものはあまり見られません。 内包の有無を無しにしても、6cmほどのサイズの水晶なので、立派な標本です。
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山梨県甲府市黒平町水晶峠 松茸水晶クラスター
tenkawacrystal様より購入。 よく内包物の見られる水晶が多い水晶峠産のものですが、これは珍しく松茸水晶です。 水晶峠産と言われるもので、産地がよく分かれているのでなんとも言えませんが… 黒平町の水晶峠(バッタリ、御室小屋) 牧丘町の水晶峠(紫水晶が採れる、第二水晶峠と呼ばれる場所がある) これは別物なのかどうか不明ですが、こちらは「黒平町」の松茸水晶。 大きい方の松茸の笠は、エレスチャル水晶がつくことで松茸となっています。小さい方は、通常の膨らみが付くタイプ。一つで二つのタイプと、お得なクラスターです。
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長野県南佐久郡北相木村下新井 竜王第二鉱山 両錐紫水晶
竜王第二鉱山の紫水晶、噂では聞いていましたが、実物を手に入れられるとは思いませんでした。 極めて薄いのですが、確かに肉眼で確認できるぎりぎりラインの紫水晶です。両錐で、若干リバースセプター気味になっています。光に当てると淡く青紫が見られます。 想定していたものとは違うタイプの紫水晶。当初、麻績村の水入リ水晶で透明な薄い紫を拝見し、その後竜王第二鉱山にて同様の見た目だが紫ではないものを確認。恐らく同様な紫水晶が採れるのだろうと思っていましたが… 長野県の紫水晶となると、濃いものは本当に見かけません。現状、これでも濃い方だという感じになります。
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長野県大町市平 青木湖西岸 カテドラル水晶クラスター
仁科三湖と呼ばれる景勝地の一つ、青木湖。冬季の水位低下の際に、湖畔で水晶が拾えることで有名な場所だったようです。 現在ではほとんど採ることができないとあって、流通する量がとても少ないマイナーな水晶です。何なら、この標本を手に入れるまで産地を知らなかったほど。 つくしのように伸びた、気持ち松茸気味なカテドラル水晶が沢山伸びています。透明度は今ひとつながら、その形状が可愛らしいものです。
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青森県中津軽郡西目屋村居森平(いもりたい) 方解石・水晶クラスター
津軽ダム建設時に産出したものの一つ。脆い母岩から水晶と方解石が生えています。 方解石の形が水晶そっくりで、そのまま見れば単に水晶だけに見えますが、方解石なため紫外線を当てるとピンク色に蛍光します。 ダム建設で僅かに得られたものなため、新たな産出が見込まれない希少な標本です。
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鹿児島県熊毛郡屋久島町仁田 早崎鉱山 水晶・錫石双晶
明治時代にタングステンの鉱山として開かれた早崎鉱山。現在の屋久島空港近くの崖に、現在もその遺構を見ることができます。現状、鉱山付近は鹿児島県の天然記念物のため採取は禁止されています。 こちらは禁止になる前に拾われたもののようで、当時の苔のようなものが付着しています。水晶としてはサンプル程度(とはいえ貴重な屋久島産)のものですが、傍らで黒銀に光る錫石は立派な双晶です。 現在では、鉱山から離れた海岸や山間で水晶が拾われているようですが、そのうちそれも禁止されるのではないかとニュースになっていました。
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宮崎県延岡市北方町上鹿川 黒水晶
ここ数年で良質な煙水晶を多産している宮崎県内のペグマタイト。こちらは鹿川で採られた煙水晶なのですが、極めて黒く、テリツヤが素晴らしいものです。 3cm程度の大きさではありますが、光を当ててもほぼ透けず。黒水晶と名付けるに相応しい濃さをしています。根元は通常の煙水晶ですが、先端に進むにつれその濃さを増しているようです。
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宮崎県児湯郡西米良村板谷 褐鉄鉱共生水晶
母岩から、褐鉄鉱と細い水晶が生えているこちら。前掲の2つと見劣りするかもしれませんが、単結晶のクリアさで言えばこれが最高。褐鉄鉱を落とせば全て透明になるのでしょうけれど、あえて残しています。 ここ数年で大部分が採取され、きれいなものはかなり採られていると聞きますが、このレベルでも十分きれいなものです。
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宮崎県児湯郡西米良村板谷 両錐水晶
こちらも板谷の水晶。 よく、変わり水晶の名で売られることがあり、日本式双晶やファーデンクォーツのようなものも確認されています。そんな中で、こちらはTの形に成長したもの。 突き刺さったのではなく、横から生える形でこの形状になっているようです。3つの頭それぞれがきれいに残っています。先細りではありますが、平板水晶が太い結晶に付いたような見た目。一度割れた後に再結晶したようです。 こちらは東京ミネラルショー2018にて、3つで1000円コーナーに入っていました。
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宮崎県児湯郡西米良村板谷 針状の水晶
初めての東京ミネラルショーにて2500円で購入。非常に細い月初のため、プラカップと綿に包まれ、厳重に持ち帰ったのを覚えています。 水晶の周りに土が付いているのですが、折れてしまいそうなので購入時のそのままで保存。細さは爪楊枝よりも細く、尖っています。 板谷では透明度が高く、細身かつシャープな水晶が採れることで有名です。現在でも細かい水晶が採られ、パワーストーン業界ではよく取り上げられるものの一つ。
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徳島県某所(南部地方) 単結晶とエレスチャル水晶
一番初めに手にした徳島県の水晶がこちら。採取者に産地を教えてもらえず、南部地方とだけお伺いできました。なのでこちらも不明確。全て1cm未満です。 小さいながらも透明かつ美麗な結晶。エレスチャル水晶はしっかりとしたウィンドウが見られます。 高知県の水晶にも似たようなエレスチャルがありますが、関連はあるのでしょうか?
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