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いすゞエルフ 青果店仕様
いすゞの小型トラック、4代目エルフの青果店仕様です。1トン積となるエルフ150、フラットロー仕様の1987年式を再現しています。 1984年7月に登場した4代目エルフは、スクエアでプレーンな面とディテールを特徴としたスタイリングにより、先代モデルに比べ一気にモダンな印象となりました。白いボディカラーが標準色に設定された点はインパクトが大きく、それまで青のボディカラーの印象が強かったエルフのイメージを打ち破っただけでなく他社の同クラスのトラックにも白のボディカラーを波及させる程の影響力を与えました。ディーゼルエンジンが全車直噴化されたり、電子制御式セミAT「NAVi5」が設定されたり等メカニズム面においても見所満載なモデルでした。尚、1987年及び1990年にマイナーチェンジを挟みながら、1993年まで生産されました。新規軸が数多く打ち出されたこの4代目エルフは、2トンクラスの小型トラックの分野におけるベストセラーの地位を更に磐石なものにしています。 ミニカーでは1回目のマイナーチェンジが実施された1987年式の中期型を再現しており、フラットロー仕様という事で後輪は小径のダブルタイヤ仕様となっています。白いエルフの愛称で親しまれた4代目エルフらしく、ボディカラーは勿論白となっています。ボディにはさりげなく青果店の屋号が入り、荷台には野菜・果物のダンボールがぎっしりと積載されています。 本シリーズでは3代目に続き2世代連続での製品化となったエルフですが、そこはやはり小型トラックのベストセラーならではと感じられます。トミカでもこの4代目が様々なバリエーションで製品化された故、ミニカーコレクターにとっても馴染み深い存在であると思います。実車デビューから30年以上経過したモデルながら然程古さを感じない完成度の高いスタイリングである事を改めて認識させてくれます。本当にいすゞファン、トラックファンにとって堪らない魅力的なモデルであると思います。
1/43 スパーク 2299円 宮脇書店Ratteboss
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アート引越センタートラック
引っ越し会社大手、アート引越センターの小型トラックです。6代目エルフがベースとなっています。 アート引越センターは、電話番号「0123」や「荷造りご無用」等のキャッチフレーズで認知を広げており、耐震マットの提供や食器を簡単に整理して収納出来る「エコ楽ボックス」の貸し出し等新たなサービスを次々と打ち出しています。他社との差別化として、作業員が新しい靴下に履き替えて引っ越し先に入るという点が挙げられます。 トミカでは4代目エルフ以来となるアート引越センター仕様のトラックですが、個人的にアート引越センターのトラックはやはりエルフのイメージが強いのでピッタリな車種選定であると思います。4代目エルフの時にあったパネル部分昇降アクション程のインパクトは無いものの、パネル後部の扉開閉アクションがある点は嬉しいポイントです。実在企業のトラックはやはりトミカのラインナップにおいて大変魅力的に映ります。 日本が誇るミニカーブランドならではの魅力が大いに感じられるモデルと感じられますが、先頃実車のエルフが7代目にフルモデルチェンジされた為、7代目エルフのトミカ化にも期待したい所です。
タカラトミー 440円 エディオン いすゞRatteboss
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日産クリッパー ごみ収集車
日産が嘗て生産していた2トンクラスのトラック、クリッパーの3代目モデルです。1980年式のごみ収集車仕様を再現しています。 1976年5月に登場した3代目クリッパーは、3代目キャブオールと兄弟車になりました。基本デザインはキャブオールと共通ながら、クリッパーのアイデンティティと言えるグリル内の十文字型意匠を引き継いでいる点が特徴です。1979年には日産ディーゼル・バイソンが登場し三兄弟となりました。1981年12月には後継車のアトラス登場に伴い兄弟車と共に生産終了となっています。 ミニカーでは実車の純正カタログ色であったグリーンのボディカラーを纏った塵芥車仕様となっており、レトロな雰囲気に溢れています。1980年6月に一部改良が施され3.3ℓのED33型エンジンが追加された最終型がモデルであり、本シリーズのvol.29で登場した兄弟車のキャブオールとは年式が変えられているのもこだわりポイントと感じられます。塵芥車特有のディテールもしっかり再現されています。
1/43 スパーク 2299円 書店Ratteboss
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いすゞエルフ 佐川急便
現行型となる6代目エルフの佐川急便仕様です。先代である5代目エルフに続く佐川急便仕様の製品化になります。 エルフのトミカといえば、やはりこの佐川急便仕様は外せないと思います。佐川急便のトラックといえばエルフのイメージが非常に強いです。各部の印刷が非常にリアルであり、「天然ガス自動車」の表示が環境に優しいトラックである事をアピールしています。ヘッドライトの色がボディと同化している点が惜しいですが、フロントマスクは丁寧に再現されています。尚、後部扉が開閉可能となっています。
タカラトミー 550円 BOOKOFF いすゞRatteboss
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いすゞエルフ 高所作業車
いすゞの小型トラック、エルフの5代目をベースとした高所作業車です。トミカの高所作業車としては、3代目エルフベースからの刷新になります。 ホワイトと水色の組み合わせとなるボディカラーは明るく爽やかな印象です。内装含めキャビン部分もリアルに再現されている点もポイントです。ブームの伸縮・上下・旋回アクションが備わり、働く車ならではの非常に遊び甲斐あるミニカーになっています。
1/68 タカラトミー 380円 リサイクルショップRatteboss
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トヨタハイエース(初代)トラック
初代ハイエースのトラックです。一方会平ボデー仕様で、荷台には何も積載していないシンプルなスタイルとなっています。 初代ハイエースは1967年2月にトヨエースの下のポジションを受けもつモデルとしてデビューしました。ワンボックスの代名詞としてのイメージが強いハイエースですが、まずはトラックからの発売となっています。トヨタのミドルセダンであったコロナのキャブオーバーと言った位置付けで、エンジンは当時のコロナと同じ1.3ℓの3P型ですが、最高出力はコロナの70psに対し低回転域のトルクを重視した56ps仕様となっていました。後にワゴン、バン、コミューターが追加され、ワイドラインナップとなっています。尚、コミューターのロングボディをベースとした救急車が、トヨタ救急車として発売されました。 トミカの初代ハイエースは、他にもレッカー車や家畜運搬車、コミューター等バリエーション豊富ですが、このトラックはシンプルな佇まいが非常に魅力的です。クリーム色のボディに赤い内装の組み合わせが、いかにも昔懐かしい小型トラックならではの味わいが感じられます。荷台が低く、ホイールハウスの出っ張りがある点がいかにも60年代の小型トラックらしい雰囲気です。
1/68 トミー(現タカラトミー) 3600円 リサイクルショップRatteboss
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いすゞエルフ 家具屋仕様
3代目いすゞエルフの家具屋仕様トラックです。1977年式の再現になります。 1975年にデビューした3代目エルフは、車体幅を広げたワイドや積載性を向上すべく小径リアタイヤを採用したフラットローを新規に投入する等、様々な用途に対応出来る様なワイドバリエーションを展開していました。また、ベンチレーター機能の充実やフロアシフト車の登場、シートの座り心地の向上等乗用車的な快適性も加味されているのが特徴です。数回のマイナーチェンジを経て、外観においてもモダンな雰囲気となっています。こうした実直な進化もあり、小型トラックの分野では現在に続くトップのシェアを誇っていました。 このミニカーではエルフの基本スタイルと言える2トン積み高床、ダブルタイヤ仕様での再現になります。以前本シリーズにて登場した木村屋仕様とは異なる平ボデー仕様というのも嬉しいポイントですが、現役当時日本中で多く走っていた、定番のブルーのボディカラーを纏っているというのが実に魅力的です。3代目エルフといえばやはりこの色でなければ、と個人的に感じられます。 設定としては、日本有数の家具産地である福岡県大川市にある架空の家具屋「久米家具店」で使用されていたエルフとなります。平ボデーの荷台に、沢山の家具が所狭しと積載されているのが特徴です。家具の造形も魅力的でありますが、やはり昔よく見かけたカラーリング・仕様であるというのが個人的には一番のツボであると感じられます。木村屋仕様も魅力的でありますが、個人的には本シリーズにおいてこちらのエルフがより魅力的に映ります。
1/43 スパーク 2299円 宮脇書店Ratteboss
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いすゞエルフ あんしんお届け便
現行型である6代目いすゞエルフをベースとした移動販売車、あんしんお届け便のトラックです。 白いボディを纏い、トラックのパネルに「イトーヨーカドー あんしんお届け便 移動販売車」の文字が印刷されています。シンプルな佇まいですが、いかにも企業特注のトラックらしい独自の魅力が感じられます。パネルのサイドには、流石に印刷ながら各パネル類が表現されているのが移動販売車らしいです。尚、後部扉は開閉可能です。 移動販売車といえば軽トラベースのものが多い印象ですが、このエルフの様に2トンクラスのトラックだとかなり多くの食品類等を積載出来るという点で非常に便利な感じがします。
タカラトミー 1540円 BOOKOFF いすゞRatteboss
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いすゞエルフ
いすゞの小型トラック、エルフの現行型ハイキャブ仕様を再現したプラ製ミニカーです。いすゞ自動車株式会社商品化許諾済の商品になります。 100均ミニカーとは思えない仕上がりになっており、フロントマスクは現行エルフのハイキャブ仕様の特徴をしっかり捉えていると思います。商用車の定番であるホワイトのボディにガンメタのアルミホイールの組み合わせが、小型トラックらしからぬスポーティな印象です。ドア開閉アクション採用、荷台が取り外し可能となっている点がポイントであり、遊び甲斐溢れる仕様になっています。子どもだけでなく、大人のミニカー好きの方や商用車好きの方にとっても魅力的なミニカーであると思います。
110円 セリア いすゞ 小型トラックRatteboss
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トヨタダイナ ダンプ(山口建設(株))
7代目トヨタダイナのダンプトラックです。山口建設(株)仕様となっています。 鮮やかななブルーのボディカラーに、所々同様土が印刷されており、建設現場で使い込まれたトラックという雰囲気に仕上がっています。トラックのドア部分には「山口建設(株)新築・リフォーム・増築」の文字が印刷されています。更にダンプの荷台側面には「足立」「1031(トミー)」の文字が印刷されておりユニークです。勿論ダンプの荷台は昇降し、後部扉の開閉アクションも備わっています。尚、組み立て式の山口建設(株)のペーパークラフトが付属しています。
タカラトミー 990円 BOOKOFF トヨタRatteboss
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マツダE2000 ダンプカー
マツダが嘗て販売していた2トン積本格キャブオーバートラック、E2000です。ダンプカー仕様の再現になります。 E2000は1964年1月に登場、標準車とロングボディをラインナップしていました。横四灯のヘッドライトに、鬼面の様なフロントマスクがスタイリング上の特徴でした。小型オート三輪の衰退が見られる様になってきた60年代中盤〜後半において、ユーザーの四輪トラックへの移行の受け皿的存在となっていました。1971年には後継のタイタン登場に伴い生産が終了されました。 この様な60年代のトラックにスポットを当てる点にも、トミーテックならではのマニアックさが強く感じられます。実車の強面なフロントデザインが忠実に再現され迫力満点です。強面のフロントデザインに、優しい色合いのブルーのボディカラーの組み合わせが個人的には魅力に感じられます。ヘッドレストの無い簡素な造りのシートも丁寧に再現されており、いかにも60年代のトラックと言った雰囲気です。ディスプレイモデルとは言え、ダンプカーのミニカーらしく荷台の昇降及び後部扉の開閉アクションが備わっているのがまた魅力的です。キャビン後部にスペアタイヤが備わっている所にもまた拘りが感じられます。
1/64 トミーテック 1700円 リサイクルショップRatteboss
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日産アトラス(F24)ロングボディ フルスーパーロー
日産の小型トラック、3代目アトラス(F24型)のロングボディです。リアタイヤはダブルタイヤとなっており前後共に小径タイヤを採用、床面と運転席の高さが低い故乗り降りや荷物の積み下ろしが楽に出来る点が特徴のフルスーパーロー仕様です。 アトラスシリーズにおいて1〜2t積クラスを担うF24型は2007年6月に日本で発売されましたが、前年に欧州で「キャブスター」として発売された事もありトラックにしては日本車離れした独特のフロントマスクが特徴でした。エンジンは2ℓのガソリン及び3ℓのディーゼルが用意されました。トランスミッションに6速AMT(機械式AT)が設定された点も特徴です。因みにこのアトラスF24はいすゞ・エルフ100や三菱ふそう・キャンターガッツ、日産ディーゼル・コンドル(1〜2t積車)の名でも販売されていました。2021年6月を以て生産・販売終了となり、これにより日産は昭和10年より86年間続いたトラックの自社生産から撤退しています。 ミニカーでそもそも製品化される事の殆ど無い車種ですが、トミーテックらしく細部まで忠実に再現されています。落ち着いたシルバーのカラーリングが魅力的ですが、内装もシートやインパネがしっかり色分けして再現されている点に強い拘りが感じられます。平ボディ仕様である点がまた魅力的であり、荷台に何か載せたくなります。小型車のトミカリミテッドヴィンテージなら荷台にすっぽり収まりそうなサイズですが、積載する物としては特に資材の模型が特に似合いそうです。トラックファンには堪らない魅力的なミニカーであると強く感じられます。
1/64 トミーテック 5000円 リサイクルショップRatteboss
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トヨタダイナ 清掃車
トヨタの小型トラック、ダイナをベースとした清掃車です。1999年に登場した7代目がモデルとなっています。 くすんだ感じのホワイトのキャブに、青いバケットの組み合わせがいかにも清掃車らしい雰囲気で、子ども受けも非常に良いと感じられます。清掃車のトミカらしく、バケットの上下及びバケット扉の開閉アクションが備わっています。 トミカの清掃車では4代目キャンターからの後継モデルになりますが、清掃車のトミカはやはりラインナップに欠かせない存在ですので、25年程定番であり続けた、先代モデルの4代目キャンター清掃車同様長く定番モデルとして頑張って欲しい所です。
タカラトミー 350円 BOOKOFF トヨタRatteboss
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三菱ふそうキャンター
三菱ふそうの小型トラック、キャンターの8代目モデルです。箱車仕様での再現であり、カタログカラーを纏っています。 8代目キャンターは2010年に登場、「タフ&ソリッド」をコンセプトとしており、ブルーテックキャンターとも呼ばれていました。キャビンは先代からのキャリーオーバーながら、小型トラックで世界初となる6速DCTの「DUONIC」の採用や小型トラッククラス初の尿素SCRシステムである「BlueTec(ブルーテック)」の採用、世界初の量産電気小型トラック「eキャンター」の発売等非常に意欲的なモデルとなっています。尚、日産自動車には「NT450アトラス」UDトラックスには「カゼット」の名前でOEM供給されました。2020年10月にはフルモデルチェンジを受け現行9代目へ移行しました。 トミカでもエルフと並ぶ小型トラックの代表選手故先代7代目に続いての製品化であり、トラックらしいカッチリしたスタイリングが魅力的です。フロントマスクも実に精悍な印象です。カタログカラーも落ち着きと先進性が感じられ好感が持てます。パネル部の開閉アクションも備わり、働く車のトミカとしても充分楽しめます。個人的に惜しい点として、このトミカがバリエーションの少ないままトラックとしては早々に廃盤になってしまった事が挙げられます。先代となる7代目キャンターが引っ越しのサカイ仕様で登場した様に、このモデルも実在企業のカラーリングで発売されていればもう少し長く販売されたのかなと思えます。私の様なコレクターには魅力的なカラーリングですが、子どもには地味に映り魅力が今一つ伝わらなかったのかもしれないという気がします。トラックのトミカとしては申し分ない出来なだけに勿体ない気がします。 実車の世界でもいすゞエルフと激しいシェア争いをしているキャンターですが、デビューからまだ日が浅い最新型キャンターも是非トミカで製品化される事を願います。
タカラトミー 500円 BOOKOFF 三菱ふそうRatteboss
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トヨタダイナ コンクリートミキサー車
4代目ダイナのコンクリートミキサー車仕様です。1981年式であり、後期型の再現になります。タンク部に「(有)平岡建材」の文字が印刷されているのが特徴です。 4代目ダイナは初めてキャブオーバー式が採用され、積載効率の上昇や足元のゆとりの拡大等がもたらされました。冷凍車、アルミバン、タンクローリー、ミキサー車等特装車も豊富に設定されました。 今回後期型仕様で発売されたミキサー車仕様ですが、vol.07で発売されたダンプ仕様が前期型となっているので、そちらと並べて比較するのも面白いと思います。因みに前期型とは「TOYOTA」エンブレムやグリルのデザインが異なっています。ボディカラーが「ライトオリーブ」となっており、いかにも4代目ダイナらしいカラーリングであると思います。ミキサー車の後部にある、コンクリートを投入する「ホッパ」や排出されたコンクリートを流す「シュート」等も忠実に再現されています。 欲を言えばタンク部が回転するアクションがあれば尚良かったと思いますが、価格の割にはかなり頑張っている印象です。1/43スケールのミキサー車でリアル志向のモデルは少ない気がしますが、このミニカーは正に大人の為のミキサー車ミニカーであると思います。同じ4代目ダイナのミニカーで、ダンプとミキサーがセットで製品化されているのも魅力的に映ります。
1/43 スパーク 1999円 書店Ratteboss
