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めのう化した巻貝
置換化石というカテゴリが大好物なのですが、中々珍しいものなのか、入手機会は少ないです。 オーストラリアではブラックオパールで出来た置換化石が採れるみたいですが、とんでもなく高価です。テレビ東京の"なんでも鑑定団"という番組でも紹介されていた記憶があります。 当該標本は巻貝の置換化石ですが、種類はわかりません。モロッコ産です。 標本名:不明(巻貝) 産地:モロッコ、ダフラ
化石 瑞浪市 2016年shm
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アウィン0.236ct
ドイツのアイフェル高原産。アフガニスタンのラピスラズリが出る地域でも産出しますが、カットされ得る単結晶としての産出はアイフェル産のみとなります。 これまでに数多くのアウィンを見てきましたが、大きいものは高価だったり、カットが甘かったり、脆さを補うために樹脂が含浸されていたり、色が薄かったり…等で何らかの瑕疵が気になるものばかりでした。 アウィンは0.2ctを超えればラージストーンです。価格も極端にあがります。 この石はアウィンにして最高の色合い、深みのあるブルーです。目立つ瑕疵が一切なく、見つけた瞬間「これしかない!」と確信して入手した石。本来なら絶対に手が出せない価格なのですが、かなり安くしていただきました。 なお、最近アウィンやペツォッタイト、パライバトルマリンに多いとされる樹脂の含浸処理はなされていません。 ➡︎アウィンは長波紫外線を照射すると蛍光するものが多いですが、当該石は蛍光しません。蛍光する/しないの区別はちょっと分からないです。 鉱物名:アウィン 宝石名:アウイナイト 組成:(Na, Ca)4-8Al6Si6(O, S)24(SO4, Cl)1-2 重量:0.236ct 産地:Eifel, Mayen-Koblenz, Landkreis, Germany 鑑別:日独宝石研究所
宝石 神戸市中央区 2018年shm
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アクロアイトトルマリン0.430ct
カラーレスのトルマリンはアクロアイトといいます。マイナーで人気はそれほどありませんが、あまり見かけることはなく珍しいです。 アクロアイトとはいえ、若干黄色または緑を帯びているものが多いなか、当該石は完全カラーレスとなります。 鉱物名:トルマリン 宝石名:アクロアイトトルマリン 組成:Na(Li,Al)3Al6(Bo3)3Si6O18(OH)4 重量:0.430ct 産地:Kunar, Afghanistan 鑑別:日独宝石研究所
宝石 堺市南区 2016年shm
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アザド・カシミールサファイア(非加熱)0.313ct
カシミール地域圏パキスタン側アザド・カシミール産サファイア。 カシミール地域圏といっても、全体的に本州の面積ぐらいあって、伝説的なサファイアを産出したジャンムー・カシミールとは全く異なる地域のサファイアです。 近年、パキスタン実効支配地域のアザド・カシミールからピンクサファイアが多く産出するようになりました。複数のピンクサファイアが産出する鉱区がありますので、当該石にあっては非加熱無処理石であると識別していますが、アザド・カシミールのどこのものまでかは分からないです。 鉱物名:コランダム 宝石名:サファイア 組成:Al2O3 重量:0.313ct 産地:Azad Kashmir 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットオークション 2017年shm
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アズライト2.132ct
マラカイトと合わせて産出する青い銅鉱石のアズライトです。 アズライトはマラカイト同様国内各地の銅鉱山跡で見つかりますが、私は見つけたことがありません。マラカイトより遭遇率はグッと下がります。 硬度が低く、グリーンのマラカイト混じりのアズライトがカボションカットされた石、ビーズ状の丸い石はよく見かけますが、当該石のような単体アズライトをファセットカットした石は滅多にありません。 鉱物名:アズライト/マラカイト 宝石名:アズライト 組成:Cu3(CO3)2(OH)2 重量:2.132ct 産地:Touissite, Oujda, Morocco 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2017年shm
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アダマイト
蛍光鉱物のアダマイトです。原石ファンの方には割と知られた石です。 インクルージョンがなくクリアーな石はまず見かけません。脆くカットには向かないため、国内では裸石も見ることはありません。当該石も海外コレクターから安価で譲ってもらったものになります。 ラベルですが、マピニ鉱山というところは本当に存在するのでしょうか。入手元の海外コレクターから"Mapimi Mine"産と聞いたため、そのままラベルに記載しましたが、真偽が分からないので"Mapimi"だけに修正します。 鉱物名:アダマイト 宝石名:アダマイト 組成:Zn2(AsO4) 重量:0.361ct 産地:Mapimi, Durango, Mexico 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2017年shm
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アナテース0.276ct
酸化鉱物のルチルグループで特に人気なのがアナテースです。ルチルよりは知られていませんが、海外、特に欧州ではブルーの三角錐の形の原石が人気があるようです。 ルチルとの違いは結晶の形、色で、組成は全く同じです。 当該石は透明で金剛光沢が綺麗に輝きます。 鉱物名:アナテース 宝石名:アナテース 組成:TiO2 重量:0.276ct 産地:Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2017年shm
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アフガナイト0.213ct
アフガニスタンで一番綺麗な青。マイベストコレクションの一つです。 世界的に透明結晶が採れるのはアフガニスタンのサー・エー・サンのみ。 サー・エー・サンではアウィンに近い深いコバルトネオンブルーのアフガナイトが採取できるようで、カットされた石をたまに見かけます。正直、一つは欲しいですが高価です。 当該石はライトブルータイプのアフガナイトになります。この石が出だした頃はこの色合いが多かったようです。ライトブルーでありますが、アクアマリンとは違ったグレーっぽいブルーです。 ➡︎写真を追加しました。長波で強蛍光します。 鉱物名:アフガナイト 宝石名:アフガナイト 組成:(Na, Ca, K)8(Si, Al)12O24(SO4, Cl, CO3)3•H2O 重量:0.213ct 産地:Sar-e-sang, Kuran wa Munjan, Badakhshan, Afghanistan 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2016年shm
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アフガン石
アフガナイト。アウィンが混じっているようですが、どの部分かはわかりません。 アフガン石といえば裸石のほうがどうしてもメジャーで、原石はあまり見かけません。 アフガン石は六方晶系でトルマリンのような形をしており、当該石も例に漏れず、綺麗な形をしています。 鉱物名:アフガナイト 和名:アフガン石 産地:アフガニスタン、バタクシャン、クラン・ワ・ムンジャン郡、サーエーサン
鉱物 ネットオークション 2016年shm
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アマゾナイト(樹脂含浸処理)2.540ct
アマゾナイトはフェルドスパーの中のカリ長石三斜晶系のマイクロクリンに鉛が成分に含まれたことによる変種になります。アマゾナイトという名ですが、ブラジルからは産出しません。 一般的にアマゾナイトは不透明ですが、たまに透明度の高い、当該石のような石を見かけます。ただ、当該石のような半透明なアマゾナイトは、樹脂含浸されていますのでご購入の際はご注意ください(私も鑑別に出すまでこのことを存じ上げておりませんでした。)。 鉱物名:フェルドスパー 宝石名:アマゾナイト 組成:KAlSi3O8 重量:2.540ct 産地:Uyghur 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2018年shm
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アメジスト(ウルグアイ産)0.360ct
マイベストコレクションの一つです。 ウルグアイ産アメジストは隣のブラジル産と比べて結晶が小さく、インクルージョンが多いため、カットルースも少ないです。しかし色はブラジル産に比べてとても濃いので、当該石のようにルーペクリーンなものは普段使いにも良いかもです。 残念ながら、アメジストの産地看破はできないみたいです。 鉱物名:クォーツ 宝石名:アメジスト 組成:SiO2 重量:0.360ct 産地:Uruguay 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2018年shm
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アメトリン4.134ct
アメジストとシトリンのバイカラークオーツを"アメジスト"と"シトリン"の名を合わせ"アメトリン"といいます。 ボリビアのアナヒ鉱山からは良質の色が濃いアメトリンが採れるようですが、ジャングルの真ん中にあり、採掘は困難なようです。 当初、私はアメジストとシトリンが同じ結晶に共生する現象はアナヒ鉱山周辺でしか見られないものと思っていたのですが、よく考えたらバイカラークオーツは世界中で採れますし、ブラジル等別産地があってもおかしくないです。カットの仕方でどうにでもなるでしょうし、アメジストの原石を照射処理して一部分をシトリンに変えてからファセットカットを施しても作成できそうです。 鉱物名:クォーツ 宝石名:アメトリン 組成:SiO2 重量:4.134ct 産地:Anahi Mine, Santa Cruz, Bolivia 鑑別:日本宝石科学協会
宝石 ネットオークション 2016年shm
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アラゴナイト3.009ct
アラゴナイトは炭酸塩鉱物のカルサイトと同じ組成ですが、違いはカルサイトは六方晶系、アラゴナイトは斜方晶系。 独特の形状から原石ファンが多い石です。柔らかいのでカットは困難です。小さい裸石はあまり見かけません。 鉱物名:アラゴナイト 宝石名:アラゴナイト 組成:CaCO3 重量:3.009ct 産地:Bohemia, Czech 鑑別:日本宝石科学協会
宝石 大阪市中央区 2017年shm
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アルバイト
斜長石ナトリウムリッチのアルバイトです。これに少しカルシウムが増えたものがオリゴグレース、更に増えたものがアンデシン、カルシウム量がナトリウム量を上回ったものがラブラドライト、カルシウム量が更に増えたものがバイトウナイト、カルシウムリッチのものがアノーサイト。 つまり、斜長石については (Na多)アルバイト-オリゴグレース-アンデシン-ラブラドライト-バイトウナイト-アノーサイト(Ca多) とまだ分かりやすいと思います。これにカリ長石、バリウム長石が絡むと整理が難しくなります。私も覚えきれていません😅 さて、当該石ですが2017年のツーソンミネラルショーで話題になったナトリウムリッチのピンクアルバイトです。インクルージョンが目視でき、アクセサリークオリティにさえ届かない石ですが、流行りについて行きたかったので一石入手しました。 ラベルの組成がおかしいです。ケイ素は2価ではなく3価です。正しくは以下の通り。 鉱物名:フェルドスパー 宝石名:アルバイト 組成:NaAlSi3O8 重量:0.441ct 産地:Pakistan 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2017年shm
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アレキサンドライト(ヘマチタ産)0.247ct
産地不明で入手しましたが、産地同定検査の結果、ヘマチタ産に一番近いとの事だったので、ヘマチタ産と見做してます。 内包物はありますが、カラーチェンジは中々です。 鉱物名:クリソベリル 宝石名:アレキサンドライト 組成:BeAl2O4 重量:0.247ct 産地:Itaitinga Mine, Hematita, Antonio Dias, Minas Gerais, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2021年shm