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アレキサンドライト(ヘマチタ産)0.247ct
産地不明で入手しましたが、産地同定検査の結果、ヘマチタ産に一番近いとの事だったので、ヘマチタ産と見做してます。 内包物はありますが、カラーチェンジは中々です。 鉱物名:クリソベリル 宝石名:アレキサンドライト 組成:BeAl2O4 重量:0.247ct 産地:Itaitinga Mine, Hematita, Antonio Dias, Minas Gerais, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2021年shm
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トルマリン(非加熱キュプリアンエルバイト)0.275ct、CuO:1.09%、MnO:2.76%(グロリアス・パレーリャス産)
パライバトルマリンの加熱前の色は、パープル(赤寄りの紫)以外にもバイオレットカラー(青よりの紫)のものがあります。 鑑別書の色表記は"violet"です。 青に近いため、鑑別書(パライバトルマリン・レポート※)に"パライバトルマリン"の表記が可能か、確認してみましたが、この色では出来ないようです。 入手する際バターリャ産と聞きましたが、産地同定検査ではグロリアス・パレーリャス産に近い、という結果でした。 グロリアス鉱山はパレーリャスの主要な鉱山のうちの一つで他にはキントス鉱山、ムルング鉱山です。"ブラジル産"と出回っているものは、初期バターリャ以外だと大体キントスか、ムルングです(キントスが多い印象です)が、グロリアスと特定された石はあまり見かけません。場所はパライバ州に1番近い鉱山です。 ※国内の鑑別機関のルールでは、鑑別書上"パライバトルマリン"と書くために別途レポートの作成が必要になります。 鉱物名:トルマリン 宝石名:トルマリン(非加熱キュプリアンエルバイト) 組成: Na(Li,Al)3Al6(Bo3)3Si6O18(OH)4 重量:0.275ct/ CuO:1.09%、MnO:2.76% 産地: Glorious pegmatite, Borborema mineral province, Rio Grande do Norte, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2021年shm
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ペタライト0.824ct
内包物が肉眼では見えず、カットが整ったほぼ完璧なペタライト。イエローやブラウンがかった石もありますが、こちらはカラーレスです。 大体ブラジル産。ペタライトは安価なのにこのような品質の石が見つかるため観賞用にはお勧めですが、傷はつき易いため、ジュエリーには不向きです。 鉱物名:ペタライト 宝石名:ペタライト 組成:LiAlSi4O10 重量:0.824ct 産地:Itinga, Minas Gerais, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市大正区 2021年shm
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トルマリン(非加熱キュプリアンエルバイト)0.237ct,CuO:2.06%,MnO:2.91%(パレーリャス産)
パライバトルマリンは、通常、鮮やかなエレクトリックブルーの色合いを引き出すため、加熱処理がされますが、加熱する前はこのような色であることが多いです。 一見地味ですが、パライバトルマリンのような明るい派手な色合いより、このような落ち着いた色が良いという方は多いです。需要はあると思いますが、先述の通り、普通は加熱される石なので、この色で見つかることはあまりないです。 鑑別書の色表記は"purple"となっています。 鉱物名:トルマリン 宝石名:トルマリン(非加熱キュプリアンエルバイト) 組成: Na(Li,Al)3Al6(Bo3)3Si6O18(OH)4 重量:0.237ct/ CuO:2.06%、MnO:2.91% 産地: Parelhas, Rio Grande do Norte, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2020年shm
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パライバトルマリン(パレーリャス産)0.268ct,CuO:1.40wt%,MnO:2.71%
ブラジルのパライバトルマリンはインクルージョンが入りやすく、透明感が良いものは限られます。特に、原産地のバターリャでは、エイトリータのような透明感のある石は今ではかなり珍しく、相当な高値で取引されます。 ブラジルでは、バターリャに近い、隣のリオ・グランデ・ド・ノルテ州パレーリャスでもパライバトルマリンの鉱山が3つ(4つ?)あり、それぞれバターリャに近い側の鉱山から、グロリアス、キントス、ムルングと言われます。 この石はバターリャ産として入手したものですが、透明感は抜群で、色はエメラルドに近い様相です。日独宝石研究所に提出したところ、バターリャ産の特徴は見られず、パレーリャスのいずれかの鉱山のものと考えられる、とご意見をいただきました。パライバトルマリンは産地偽装の多い石ですので私もこれはパレーリャス産として扱います※。透明感に定評のあるキントス産かな、と思いますが、それぞれ鉱山が近すぎるため、追跡は困難と判断し諦めました。 ※私の取引したセラーは信頼度が高い人物なので、おそらく流通のどこかで、「ブラジル産」→「バターリャ産」と誤解が生じたのでしょう。 インクルージョンが肉眼では確認できず、パビリオン側からは、わかりにくいですが、若干ながら黄緑色が確認でき、バイカラーの様相が見て取れます。 エイトリータがパライバトルマリンの青側の限界色であれば、この石は緑側の限界色と思われます。 鉱物名:トルマリン 宝石名:パライバトルマリン 組成: Na(Li,Al)3Al6(Bo3)3Si6O18(OH)4 重量:0.268ct/ CuO:1.40%、MnO:2.71% 産地: Parelhas, Rio Grande do Norte, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 京都市左京区 2020年shm
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パライバトルマリン "エイトリータ"0.220ct, CuO:2.49% MnO:1.20%
1982年、ブラジルのパライバ州サンジョゼ・ダ・バターリャにおいて、エイトール・ディマス・バルボーサ(Heitor Dimas Barbosa)は仲間の鉱夫らと共に、ブルーの鮮やかな鉱物を発見しました。当時は不透明なものしか出なかったようですが、その後、エイトールは私財を投じ、1988年(87年?)、遂にその鉱物の透明石を発見します。 中央宝石研究所のCGL通信によれば、1988年発見の透明石は僅かに10kg程度で、あまりに鮮やかなそのブルーは、当初、誰も天然石と信じられなかったようです。 エイトールの発見したその青い透明石は、翌年のツーソンで鮮烈なデビューを飾ります。ショー開始時に90US$/ctだったものが一気に2,000US$/ctに跳ね上がったことは有名な話です。 このような経緯で、パライバトルマリンが表舞台に登場したのは、20世紀終盤の、他の宝石と比べればまだまだ最近のことです。 パライバトルマリンといえば鮮やかな蛍光色を帯びた、緑がかったいわゆる"ネオンブルー"が特徴的な宝石として広く知られており、その色合いはアパタイト以外では唯一無二、人気の主要因になっています。 しかし、エイトールが発見した最初期にはこの裸石のような、深みのあるブルーの石が採れました。 発見者であるエイトールの名前から、最初期(1988年〜1990年)に2〜30kg程度のみ採掘することができた、特別に綺麗な裸石は"Heitorita"「エイトリータ」と呼ばれています。 パライバトルマリンエイトリータは「非加熱のパライバ」と定義づけられることがあります。パライバトルマリンにおいて、非加熱を看破するノウハウを持つ鑑別機関は限られており、スイスのギュベリンは確実に可能と聞きました。ただ、国内では、パライバトルマリンに関する鑑別ルールのため「加熱の痕跡は認められない」と記載することはできません。 パライバトルマリンの加熱処理を看破するにあたり、ノウハウをもつ鑑別機関は ①明らかに非加熱である。 ②加熱・非加熱の特徴がいずれも見られる。 ③明らかに加熱である。 のいずれかを判断します。 その結果、半分以上は②で残りの過半数が③、最も少ない残りが①ということらしいです。 また、例え非加熱を看破できたとしてもそれを鑑別書に書くことは叶いません。パライバトルマリンは通常、加熱されることで、石の中の3価マンガンを2価マンガンに変化させ、あのようなエレクトリックブルーの色彩を出すようにしています。で、あるため鑑別書には加熱の有無に関わらず「通常加熱」と記載されます。 「通常加熱」と記載することは国内の鑑別ルールで決められた内容です。これを何で書かないとダメかといいますと、コメントに何にも書かない=つまり非加熱、と悪質なセラーはこうやって販売します。 話を元に戻しますが、中央宝石研究所のCGL通信には、以下の記載があります。 >1988年には透明度の高い原石が10kgほど〜 > 1989–1990年にかけてさらに15–20kgの原石が採取され、このうちの10kgが高品質〜 最初期に採れた、透明度の高い高品質のものが、所謂エイトリータです。最初期に採れたことを証明するのは困難ですが、この石のようなストレートブルーの石は、ほんの最初期にしか採れなかったようです。ストレートブルーでかつ産地同定検査で、ブラジル産と出たもの、かつインクルージョンが肉眼で見えないようなものはエイトリータと呼べるものと私は考えます。 この石は、偶然大阪府内のイベントで見つけ、一目みて、衝撃が走りました。そのセラーが取り扱っていた単一ブルーのパライバトルマリンは3ピース。しかしこの石だけ、明らかに彩度と、何より輝きが違いました。セラーに確認した際、この石のみが"heitorita"と言われていました。 また、一部の単一ブルーの上質なパライバトルマリンにはカラーシフト効果があります。この裸石は、画像の通り、LED下でブルー、ペンライトでグリーンに変化します。GIAの鑑別書にもカラーチェンジあり(国内AGL鑑別では記載できない色変化(寒色→寒色))の記載があります。 この石は、ロシアンアレキサンドライト、カシミールサファイア同様、入手が極めて困難な、色石の頂点です。 鉱物名:トルマリン 宝石名:パライバトルマリン "エイトリータ" 組成: Na(Li,Al)3Al6(Bo3)3Si6O18(OH)4 重量:0.220ct/ CuO:2.49%、MnO:1.20% 産地: Batalha mine, São José da Batalha, Salgadinho, Borborema mineral province, Paraíba, Brazil 鑑別:GIA, 日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2020年3月shm
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パイロクスマンジャイト0.251ct
ロードナイトと非常によく似たパイロクスマンジャイト。違いは結晶の生成過程ということらしいです。ロードナイトはたまに見かけますがパイロクスマンジャイトは稀産です。 愛知県にある田口鉱山には、世界的にも珍しいパイロクスマンジャイトの鉱床があるみたいで興味がひかれます。 当該石はカットが荒いですが、この石の稀少性、入手の難易度からして、仕方がない瑕疵です。 鉱物名:パイロクスマンジャイト 宝石名:パイロクスマンジャイト 組成:(Mn, Fe)7Si7O21 重量:0.251ct 産地:Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 京都市左京区 2017年shm
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ロードナイト0.625ct
マイベストコレクション。ばら輝石。 輝石(パイロキシン)とありますがその結晶構造の違いから本翡翠の仲間"パイロキシングループ"ではなく、準輝石となります。 成分にマンガンが含まれ、たまに同じ色合いのロードクロサイトと一緒に産出することがあります。また、同じグループのパイロクスマンジャイトとは見た目では区別は困難です。ですから、原石だけ見て、ロードナイト、パイロクスマンジャイト、ロードクロサイトの区別は難しいと思います。 当該石はロードナイトの完全透明石。よくて半透明の石であるため、石友から驚かれた品です。 鉱物名:ロードナイト 宝石名:ロードナイト 組成:(Mn, Ca)Mn4[Si5O15] 重量:0.625ct 産地:Conselheiro Lafaiete, Minas Gerais, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2018年shm
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スタウロライト0.152ct
十字石。なぜカットするのでしょうか…。 原石を知る方ならご存知かと思いますが、この石は双晶の形で採取され、天然で十字架を形成します。 基本的に不透明なのですが、ごく稀に当該石のように透明度の高いものが産出し、ファセットカットされることがあります。地味な色合いに見えますが、よく見るとディープなレッドにも映り味がある石です。 鉱物名:スタウロライト 宝石名:スタウロライト 組成:(Fe, Mg, Zn)2Al9(Si, Al)4O22(OH)2 重量:0.152ct 産地:Tocantins, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2017年shm
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ビリディン0.229ct
グリーンアンダリューサイト。アンダリューサイトにマンガン、鉄が含まれる変種です。 あまり見かけることがなく、入手難易度は高めです。インクルージョンが入りやすいようですが、当該石はアイクリーンで綺麗です。 鉱物名:アンダリューサイト 宝石名:ビリディン 組成:Al2SiO6 重量:0.229ct 産地:Bahia, Brazil 鑑別:ジェムリサーチジャパン
宝石 ネットショップ 2017年shm
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ラズライト0.076ct
天藍石。ラピスラズリの構成鉱物としてのラズライト(lazurite、青金石)と区別するため「ラズーライト」とも呼ばれます。 私はレアストーンの範疇で、アウィン、アフガナイトに並び、最もブルーが美しい石と認識しています。この石はグリーンからブルーまでありますが、当該石のような深いブルーが一番人気です。 当該石は小さいので、大きなラズライトも検討したいところです。 鉱物名:ラズライト 宝石名:ラズライト 組成:(Mg, Fe)Al2(PO4)2(OH)2 重量:0.076ct 産地:Minas Gerais, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2017年shm
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ブラジリアナイト0.487ct
タンザナイト、シンハライトとあわせて「20世紀に発見された三代宝石」のひとつのブラジリアナイト。ブラジルから産出し、タンザナイトよりは地味な印象ですが、産出量が少なく硬度もアパタイト程度であるため、裸石は少ないです。 当該石はカットが整っており、インクルージョンも肉眼では分からない、良標本と思います。 鉱物名:ブラジリアナイト 宝石名:ブラジリアナイト 組成:NaAl3(PO4)2(OH)4 重量:0.487ct 産地:Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 ネットショップ 2016年shm
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ゴシェナイト1.513ct
カラーレスのベリルはゴシェナイトといわれ、ベリルの中では珍しいタイプになります。 インクルージョンが入りづらく、屈折率もダイヤモンドに近いため、かつてはダイヤモンドの代用品に使われたようです。 当該石は大粒のゴシェナイトですがルーペで見えるインクルージョンは皆無です。 鉱物名:ベリル 宝石名:ゴシェナイト 組成:Be3Al2Si6O18 重量:1.513ct 産地:Brazil 鑑別:日本宝石科学協会
宝石 堺市南区 2017年shm
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ベリル0.361ct
エメラルドには含まれるクロムの影響か、インクルージョンが入りやすいため通常は透明度をあげる目的から樹脂含浸がなされます。最近ではペツォッタイトやアウィン、パライバトルマリンにも使われだしている手法です。 当該石はルーペでインクルージョンが見当たりません。エメラルドに近いのですが、エメラルド程のクロムが含まれていないため、薄い緑に発色しています。いわばエメラルドのなりそこないなのですが、含浸処理はなされていません。 鉱物名:ベリル 宝石名:ベリル 組成:Be3Al2Si6O18 重量:0.361ct 産地:Brazil 鑑別:ジェムリサーチジャパン
宝石 堺市南区 2016年shm
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サンタマリアアクアマリン(非加熱)3.000ct
アクセサリーやパワーストーン、また、原石ファンからも支持されるアクアマリンです。よく知られた話ですが、エメラルドの色違いです。 アクアマリンの産地はブラジルやアフガニスタン、マダガスカルなど比較的多くの地域で採取できます。とりわけブラジルのミナスジェライス州のサンタマリア鉱山産のアクアマリンは色が濃く透明度が高いと評価されています。 しかし、サンタマリア鉱山のアクアマリンも少なからず加熱処理されており、非加熱の石は珍しいようです。 当該石は非加熱ということで入手したサンタマリアアクアマリンですが、コランダムと異なりアクアマリンの処理の看破は難しいようです。 鉱物名:ベリル 宝石名:アクアマリン(非加熱) 組成:Be3Al2Si16O18 重量:3.000ct 産地:Santamaria Mine, Itabira, Minas Gerais, Brazil 鑑別:日本宝石科学協会
宝石 ネットオークション 2016年shm
