- Sekisentei Japanese Mineral Museum
- 4F 岩手県 Iwate Pref.
- 重晶石 (barite) 鷲之巣鉱山 #0028
重晶石 (barite) 鷲之巣鉱山 #0028
重晶石は無水硫酸塩鉱物でもっとも普通のバリウムの鉱物の一つです。自形結晶は本標本でも見られるように多く斜方板状で、色、大きい比重、低硬度、劈開(へきかい)などが特徴です。
鷲之巣鉱山は中期中新世 (1,540~1,360万年前)の川尻凝灰岩部層の流紋岩溶岩に伴う流紋岩岩脈中の中温熱水鉱床で、主な採掘対象は銅、副産物として金、銀を産出しました。1095年(嘉保2年)に開かれ、奥州平泉文化(藤原清衡、基衡、秀衡、泰衡4代)に貢献したと伝えられています。1901年(明治34年)に深沢多吉が再発見し、1903年(明治36年)~1915年(大正4年)にかけて金を採掘、以後1915年(大正4年)から1963年(昭和38年)に休山するまでは主に銅を採掘しました。
