- Sekisentei Japanese Mineral Museum
- 13F 東京都 Tokyo Metropolis
- ブラウン鉱 (braunite) 白丸鉱山 #0716
ブラウン鉱 (braunite) 白丸鉱山 #0716
赤茶色の母岩と黒色のブラウン鉱のコントラストの美しい標本です。ブラウン鉱は主要なマンガン鉱物の一つで、主に変成マンガン鉱床中に黒色・亜金属光沢の緻密な塊状で産出します。母岩は微細な赤鉄鉱(hematite)とキュムリ石(cymrite)を含むチャートです。(1~3枚目は背景をソフトウエア処理しています。)
白丸鉱山はブラウン鉱を主要鉱石として稼行された層状マンガン鉱床で、1942年(昭和17年)に採掘を開始し、1945年(昭和20年)に休山、1955年(昭和30年)に閉山しました。1960年(昭和35年)に着工し、現在は1963年(昭和38年)に完成した白丸ダムのダム湖(白丸調整池、白丸湖)の底に沈んでおり、数年に一度白丸ダムが放水する時にのみ、通称「赤壁」と呼ばれる赤色チャートの露頭が出現します。この産地からは日本産新鉱物である東京石、多摩石のほか、バリウムやストロンチウムを含む様々な稀産鉱物が発見されています。
