霰石 (aragonite) 平取町岩知志 #0094

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霰石の化学組成は CaCO3(炭酸カルシウム)で、方解石と同質異像の関係にあります。斜方晶系の細長い小結晶が集合して多柱状や鍾乳状、繊維状や放射状など、様々な形状を示し、本標本でも豆粒のような小ドームを幾つも形成しています。
平取(びらとり)町は日高地方の西端に位置し、町名の平取は、アイヌ語「ピラ・ウトゥル」(崖の間を意味)に由来するとのことです。日高山脈の分水界である日勝峠(にっしょうとうげ)を源とする沙流(さる)川は日高町、平取町、門別(もんべつ)町を貫く長さ約100kmの一級河川で、岩知志(いわちし)は沙流川と仁世宇(にせう)川が分岐した先にあります。

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