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ファンタジア・コンサート 映画公開80周年記念〜プログラム(2022)
ディズニー映画祭91以来の積年の想い果たせた「ファンタジア・コンサート」!
昨年春にやるはずだったこれ、ついに!
シネマライブ形式の一本丸ごと上映かと思いきや、曲ごとの切り出し、2000からの楽曲との混合プログラムでかなりバラエティに富んだピリリと引き締まった印象の構成でした。第一部5曲、二部3曲アンコール1曲の全9曲。まさかオリジナルのファンタジアから3曲しか選ばないって、どんだけ2000推しなのよ。
しかーし! 2000年当時は手描きアニメとCGアニメのスタジオの方針の転換期。そんな時に生まれた「ファンタジア2000」は、まさかの手描きアニメの末期となってしまったのも、また事実。90年代の黄金期作品群から動物キャラクターが数多く登場する威風堂々(ノアの箱舟)では自分の大好きな「ビアンカの大冒険〜ゴールデンイーグルを救え!」からもマラフーテやエリマキトカゲの姿が。ビアンカの世界では父イーグルが死んでるけど、こっちではつがいで絶滅せずに済みそう!とかフランク(エリマキトカゲ)もカップルに!なんて、イースターエッグ的なお遊びに20年前と同じ喜びを見出すだしてました。そしてこれらは遊び以上の意味は無かったはず。
ところがこの数年後ディズニーアニメーションは手書きアニメの制作をやめてスタジオもCGアニメスタジオに完全転換。死と再生…未来への方舟、希望、そして現状では完全に死に体の手描きアニメ制作という皮肉。ここン十年のファン体験(と一部仕事)の思い出が胸いっぱいになって目頭が熱くなってしまいました。
惜しむらくはシネマライブと同じくミキシングというか音バランスにスピーカーを使ってしまったシステムでせっかくのクラッシック曲が楽器生音で耳に来なかったことが、なんともムムム。
画面とのタイミング合わせのタブレットも見えなかったので、かなりそこ不思議な指揮の技でした。カラクリを知りたい。
アンコールがまさかの「メロディタイム」からの選曲で「バンブル・ブギー(くまんばちのブギ)」と、スカッと終われる歯切れ良さ。ファンタジアであってファンタジアでないという驚きの玉が飛び出しました。楽しかったです。
※注「ファンタジア」は本来、曲目を少しずつ入れ替えて、上映されるコンセプトで制作されたのですが、時代が早すぎて理解されず予定は頓挫。作り残しがその後のオムニバス映画に収録されたと言うわけです。
映画パンフの歴史がコンサートのプログラムと最近知ったので、今回のプログラムシートもコレクターアイテムとして嬉しい品。紙!紙文化が好きなのですよ!
(画像3、手前が今回の配布プログラム、奥は日本封切りの昭和30年の地方福岡版パンフレット&近い時期の大映、洋画在庫一覧。ミスター・サウンドトラックに会えるかと思ったらチェルナボーグとも会えなかった・笑)
