協三工業 20t貨車移動機

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オマケ付雑誌で有名なアシェットが発売した、唯一の動力付き鉄道模型。
「週刊 日本の貨物列車」26・30号の2冊に分かれて製品化された。

モデルは協三工業製の20t貨車移動機。
国鉄から各地専用線まで国内幅広く活躍していた機関車であり、ワールド工芸のNゲージも有名である。
本製品は、伯耆大山駅の王子製紙専用線で活躍していた、日本通運・米子支店所属の個体をモデルとしている。
また、動力無の国鉄仕様も定期購読者限定でラインナップされていた。

動力は、TOMIXのCタイプディーゼル機関車ともよく似た単純な構造をしており、走行音こそ大きいものの低速はそれなりに効き、(主観的な判断ではあるが)初めての鉄道模型製品としては及第点の性能であろう。

発売予告時にはワールド工芸製の金属製品の写真を載せていたものの、実際に発売されたものはプラスチック造形で、物議を醸したのも一昔前の話となる。
とはいえ小型の車体は後発のノスタルジック鉄道コレクションと比べても一回り小さく、車高も低く、各部の造形も細かくDE10のような他社製品と比べても大きく見劣りしないため、(こちらも主観的な判断ではあるが)今でも通用する出来と言えよう。

※4枚目以降はノスタルジック鉄道コレクション、(KATO製)DE10との比較写真

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