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- 「ゴー・フォー・ブローク (日系二世兵士たちの戦場)」(光人社NF文庫/渡辺正清著)
「ゴー・フォー・ブローク (日系二世兵士たちの戦場)」(光人社NF文庫/渡辺正清著)
Go for broke、第二次世界大戦で勇敢に戦い、米陸軍の中で最も多くの勲章を授与された部隊、「442部隊」のモットーがこの「ゴー・フォー・ブローク」、これには「撃ちてし止まん」(やまん)というう訳が当てられます。
人種差別下の当時の米国内で、ハワイと米本土の日系二世の若者により編成された日系人部隊、それがこの「442部隊」です。正しくは「第442連隊戦闘団」(442nd Regiment Combat Team)といいます。
ハワイ出身の2世たちは自分たちの故郷を自らのルーツである日本に奇襲攻撃されて居場所を失い、また、本土出身の2世たちは家財を没収されて親兄弟を米本土の強制収容所に残したまま出征、いずれも、米国内での日系人の地位と信頼を取り戻すため、ドイツを相手に欧州の最前線で勇敢に戦いました。
その結果、米陸軍で最も死傷率の高かった部隊となり、冒頭に書いたように「最も勲章を授与された部隊」として、高い評価を勝ち取ったのです。
2017年にダニエル・K・イノウエ空港と改名されたホノルル国際空港、これは、442部隊の一員でイタリア戦線で片腕を失う重傷を負い、戦後に政治家となって日系人初の米国上院議員(ハワイ州選出)となり、米社会における日系人の地位向上に生涯をかけて2012年に亡くなったダニエル・K・イノウエ氏を記念して名付けられたモノです。
いま、我々が楽しくハワイに遊びに行けるのは、442部隊の方々が多くの犠牲を出して戦果をあげ、米国社会における日系人、日本人に対する評価を勝ち取ったからと言っても過言ではありません。
日本人なら、たとえガダルカナルや硫黄島のことを知らなくても、この442部隊のことは絶対に知っておくべき歴史だと私は思います。
この本を一冊読めば、当時のことがよく分かります。オススメです。
私はハワイに行く前には必ずこの本をおさらいしてから行くようにしています☝️
グリーン参る
2025/01/12 - 編集済みいえ、日本人なら442部隊のことと同じく、ガダルカナル、硫黄島のことは知っておかなければならない事実です。日本を守るために死んでいった日本人のことを私たちが知らなくていいはずがありません。
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T. S
2025/01/12 - 編集済みそれはもちろんおっしゃる通りだと私も思っています。その通りだと思います。
日系人部隊以前に、日本が経験した戦争のこと、そのものすら知らない方々が多いのが事実です。また、例えばハワイやグアムやサイパンに遊びに行く人々は多いですが、あとオーストラリアもですかね、80年前に太平洋のあちこちで(日本本土も含め)日本とアメリカやオーストラリアや、大国どうしの戦場として踏み躙られた各国…、、、いまは遊びに行く先のあちこちで何があったのかを知らずに遊びに行っている人が多いのではないかと思います。そんな方々に、正攻法で歴史を学びなさいと言っても響きませんから、せめて、遊びに行く先でどんな歴史があったのかくらいは知っておきましょうと、そのことを言いたかったのですが、表現が言葉足らずでしたでしょうか。すみません。
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レLEGOの日記
2025/01/12「二つの祖国」の世界ですかね。
日本にいた日本人ももちろん大変だったと思いますが、アメリカ等にいた日系移民の方達は想像もできないほどの苦労をされたここと思います。
戦争体験者の祖父母から話を聞いてきた自分達の世代と違って、実体験のない私たちから話を聞く子供たち、そのまた子供たちにいかに歴史を伝えていくかは、とても難しい問題だと思います。
そして今もこの地球上では戦争が続いている。
戦闘兵器はその無駄のなさ、機能性など非常に魅力的な存在と感じますが、実際にその力が行使されない世界になることを願います。
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T. S
2025/01/12レLEGOさん、全く同感です。
ちょうど私のような(たぶんレLEGOさんもw)中の上の中年くらいの世代だと、戦争体験者との中間と言いますか、祖父母の実体験や父母の小さい頃の体験談を聞いて少しは実体験を聞けた世代かと思います。
しかし、それを次の世代に、いかに生の体験談に近くリアルに伝えられるか、、、出来てません。たぶん難しいです。
でも、いまの世代は、我々が小さい頃より戦争、紛争、テロにとりまかれている世界で過ごしていると思いますから、冷戦の危機感はあったものの表立っては平和だと思っていた我々より、また新たな視点で世界を見て、そこから感じることも多いかもしれません。
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