「彰義隊」(新潮文庫/吉村昭著)

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輪王寺宮、のちの北白川宮能久親王は、日清戦争直後の台湾征討の司令官として出陣、マラリアに罹り陣没されます。

その輪王寺宮の生涯を、幕末の彰義隊や奥羽越列藩同盟による奥州戦争の歴史と絡めて描く作品。
そして、その後は有栖川宮にいじめ?られ鬱々とした日々を過ごし、最後は軍人として抜擢され、戦地で非業の死を遂げられるまでの殿下の波乱の人生。
普通の歴史の授業ではこんなことまで教えてくれませんから、こんな歴史とそんな関わりがあったのかと、いろいろと興味深いストーリーです。

吉村昭先生の作品、平成17年の発表作。

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    fanta

    2025/01/20 - 編集済み

    輪王寺宮の位置づけは、
    江戸時代とっても格別の身分だったようで…
    将軍の“ご意見版”?みたいなイメージでいました😊

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      T. S

      2025/01/20

      この本を読むまで、皇族ながら江戸で徳川家にゆかりの深い寛永寺の名手として輪王寺宮がおられたことは意識したことなかったです。戊辰戦争では微妙な立場になって、そのせいで明治に入ってからも苦労されたようですね。

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