「桜田門外ノ変 上・下」(新潮文庫/吉村昭著)

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桜田門外ノ変、水戸藩の攘夷派が引き起こした幕閣に対するテロ事件。
桜田門のあたりの地形はいまでも当時を想起させる面影があると思います。

江戸末期のこの事件は、のちの明治維新につながるステップの一つとして重要です。この数年後の天狗党の乱、そしてその後の藩内の尊攘派と守旧派の凄惨な内輪揉めで水戸藩はそのエネルギーを失い明治維新に際して目立った活躍がありませんが、水戸学、尊皇攘夷論の影響は確実に明治維新への布石となっています。

この作品は、桜田門の事件を水戸脱藩浪士で首謀者の関鉄之助を中心に描いた作品。

平成2年の発表作品です。

この本と併せて「天狗騒乱」も読みましょう。

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    fanta

    2025/01/20 - 編集済み

    この映画版を見たことあり…
    なかなかリアルな人間模様が興味深かったです。
    映画のセットが水戸に展示されてたようですが、とうに逃してしまい、後悔でっす😅

    赤門の彦根藩邸、見てみたかった♪

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      T. S

      2025/01/20

      大沢たかお主演の映画ですよね。
      桜田門外ノ変ツアーも組んだら結構濃密なプランが立てられますね。
      愛宕山に集結し、桜田門外まで歩いて少し待ち伏せ体験し、彦根藩邸前とか見たら、有村次左衛門が首を持って歩いたコースを辿って自刃現場まで行き、青山墓地で有村さんのお墓、そして豪徳寺で井伊さんの墓、、、さいごは下北沢で飲むw

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