「赤い人」(講談社文庫/吉村昭著)

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吉村先生のお得意の北海道モノ。

明治以降に北海道の各地に設置された監獄。厳しい北海道の自然の中、北海道開拓に使い捨ての労働力として駆り出される囚人たちは、常に脱獄の機会を伺っていた。看守と囚人たちの鬼気迫る日々の中で脱獄事件も頻発し、その都度流血の事案となり多くの命が失われていった。そうした記録を生々しく伝え、日本の監獄史を綴るドキュメント。


1977年(昭和52年)の作品。

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    tomonakaazu

    8 days ago - 編集済み

    これも迫力のリサーチで書かれた、濃い一冊ですね。。

    明治村で監獄を見たとき、「いえいえ、赤い人たちの北海道の監獄は、こんなにしっかりした建物ですらなかった、、」と、その寒さを思ったのでした。

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      T. S

      8 days ago

      「破獄」もいいんですが、こっちの方が監獄史としては重要な一冊ですよね。いま(っっても数十年前に聞いた話ですが)でも道路工事で骨が出てくる、とか。そうやって森や原野を拓いて道路や鉄道を敷いていったんだな、と。

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