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- Vodnik, Valentin (ヴァレンティン・ヴォドニク)
Vodnik, Valentin (ヴァレンティン・ヴォドニク)
ユーゴスラビア王国亡命政府 1945年
ヴァレンティン・ヴォドニク(Valentin Vodnik、1758年2月3日 - 1819年1月8日)は、スロベニアの詩人、言語学者、教育者、ジャーナリストであり、スロベニア啓蒙時代の重要な人物として知られています。
ヴォドニクは、現在のリュブリャナにあたるズゴルニャ・シシカで生まれました。フランシスコ会に入会し、リュブリャナやノヴォ・メスト、ゴリツィアで学び、1782年に司祭に叙階されました。その後、リュブリャナやソラ、ブレッド、リブニツァなどで司牧活動を行いました。1793年にリュブリャナに戻り、啓蒙主義者ジガ・ゾイスの知的サークルに参加し、1797年にはリュブリャナのリセウムで教授となりました。
彼はスロベニア語で詩作を行い、その詩は愛国的で風刺的な性格を持っていました。1806年には最初の詩集『Pesme za pokušino(試みの詩)』を出版し、これはスロベニア語による初の詩集とされています。また、1797年から1800年にかけて、最初のスロベニア語新聞『Lublanske novice(リュブリャナのニュース)』の編集を務めました。さらに、1799年には最初のスロベニア語料理本『Kuharske bukve』を執筆し、1818年には助産師向けの手引書『Babištvo』を翻訳・出版するなど、多岐にわたる分野で活躍しました。
1810年代には、フランスによるスロベニア領土の併合を支持し、ナポレオンを称賛する詩『Ilirija oživljena(イリリア再生)』を執筆しました。フランス統治下では、教育や行政におけるスロベニア語の推進に尽力しましたが、1813年にオーストリアの支配が復活すると、公職から退き、1819年にリュブリャナで没しました。
