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- Red Cloud (レッド・クラウド)
Red Cloud (レッド・クラウド)
アメリカ合衆国 1991年
レッド・クラウド(Red Cloud、1822年 - 1909年12月10日)は、アメリカ先住民オグララ・ラコタ族の指導者であり、19世紀後半における白人入植者との抗争で重要な役割を果たしました。ネブラスカ州プラット川付近で生まれ、幼少期から勇敢な戦士としての評判を築きました。彼は若い頃からパウニー族やクロウ族との戦闘で経験を積み、その勇猛さで知られるようになりました。
1866年から1868年にかけての「レッド・クラウド戦争」では、アメリカ政府がモンタナの金鉱地帯への道であるボーズマン・トレイルを開拓しようとする動きに強く反対しました。彼の指導の下、ラコタ族やシャイアン族、アラパホ族の連合軍は、アメリカ軍の要塞や建設隊を執拗に攻撃し、最終的にアメリカ政府にボーズマン・トレイル上の要塞を放棄させることに成功しました。これは、先住民がアメリカ政府に対して軍事的勝利を収めた数少ない例の一つとして知られています。
1868年のララミー砦条約締結後、レッド・クラウドはネブラスカ州のレッド・クラウド管理所に定住し、その後サウスダコタ州のパインリッジ居留地に移りました。彼はワシントンD.C.を訪れ、先住民の権利を守るための交渉を行うなど、平和的手段で部族の利益を追求しました。晩年にはキリスト教に改宗し、ジョンという洗礼名を受けました。1909年にパインリッジ居留地で87歳で亡くなりました。
