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- Lincoln, Abraham (エイブラハム・リンカーン)
Lincoln, Abraham (エイブラハム・リンカーン)
アメリカ合衆国 1958年
エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln、1809年2月12日 - 1865年4月15日)は、アメリカ合衆国第16代大統領であり、南北戦争期に国家の統一と奴隷制廃止に尽力した政治家として知られています。ケンタッキー州の貧しい家庭に生まれ、正式な教育をほとんど受けられなかったものの、独学で法律を学び、弁護士として成功を収めました。その後、イリノイ州議会議員や連邦下院議員を務め、政治家としてのキャリアを積みました。
1860年、リンカーンは共和党の候補として大統領選挙に出馬し、当選しました。彼の当選は、奴隷制拡大に反対する北部と、奴隷制維持を主張する南部との対立を深め、南部諸州の連邦離脱、すなわち南北戦争(1861年 - 1865年)の引き金となりました。在任中、リンカーンは国家の統一を最優先課題とし、1863年には奴隷解放宣言を発布して南部の奴隷を解放する方針を打ち出しました。また、同年のゲティスバーグ演説では、「人民の、人民による、人民のための政治」という民主主義の理念を強調し、国民の団結を訴えました。
1865年、南北戦争は北部の勝利で終結し、リンカーンは国家再建に向けた取り組みを開始しましたが、同年4月14日、ワシントンD.C.のフォード劇場で観劇中に南部支持者の俳優ジョン・ウィルクス・ブースにより銃撃され、翌日死亡しました。
