- THOMAS POSTAGE STAMPS Museum
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- West, Benjamin (ベンジャミン・ウェスト)
West, Benjamin (ベンジャミン・ウェスト)
アメリカ合衆国 1975年
ベンジャミン・ウェスト(Benjamin West、1738年10月10日 - 1820年3月11日)は、アメリカ生まれの画家で、主に歴史画で知られています。ペンシルベニア植民地(現在のペンシルベニア州スワースモア)で生まれ、独学で絵画を学びました。1746年から1759年まで、地元で肖像画家として活動し、フィラデルフィアの富裕層から支援を受けて1760年にイタリアへ渡りました。ローマでは、ティツィアーノやラファエロの作品を模写し、アントン・ラファエル・メングスやヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマンらと交流を深めました。
1763年、ウェストはロンドンに移り住み、1768年に設立されたロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(王立美術院)の創設メンバーとなりました。1792年、初代会長ジョシュア・レノルズの後を継ぎ、終生その職を務めました。彼の代表作『ウルフ将軍の死』(1770年)は、歴史画における新古典主義の先駆けとして高く評価され、彼を国際的に有名にしました。また、ジョージ3世の宮廷画家としても活躍し、王室の肖像画や歴史的場面を多く手掛けました。
ウェストは教育者としても影響力があり、多くのアメリカ人画家が彼のもとで学びました。彼の弟子には、チャールズ・ウィルソン・ピールやギルバート・ステュアートなどがいます。1791年にはアメリカ芸術科学アカデミーの会員に選ばれ、1803年にはフランス学士院の芸術アカデミーの外国人会員にも選出されました。1820年、ロンドンで81歳で亡くなりました。
