- THOMAS POSTAGE STAMPS Museum
- 9F 世界の切手 人物A~I
- Garfield, James A. (ジェームズ・A・ガーフィールド)
Garfield, James A. (ジェームズ・A・ガーフィールド)
アメリカ合衆国 1938年
ジェームズ・エイブラム・ガーフィールド(James Abram Garfield、1831年11月19日 - 1881年9月19日)は、アメリカ合衆国の第20代大統領であり、暗殺された2人目の大統領として知られています。オハイオ州モアランド・ヒルズで生まれ、幼少期に父親を亡くし、貧困の中で育ちました。独学で学問を修め、ウィリアムズ大学を卒業後、教育者や弁護士としての道を歩みました。1858年にはルクレティア・ルドルフと結婚し、5人の子供をもうけました。その後、オハイオ州上院議員を経て、南北戦争が勃発すると北軍の少将として従軍し、軍功を挙げました。
戦後、ガーフィールドは共和党員として下院議員に選出され、1863年から1880年まで務めました。この間、彼は奴隷制度廃止や復興政策に積極的に関与し、党内での影響力を高めました。1880年の大統領選挙では、党内の妥協候補として指名を受け、民主党候補のウィンフィールド・スコット・ハンコックを僅差で破り当選しました。大統領就任後、彼は公務員制度改革や南部の和解、黒人の公民権保護など、多くの課題に取り組む意欲を示していました。
しかし、在任中の1881年7月2日、ワシントンD.C.の鉄道駅でチャールズ・ギトーに銃撃されました。その後、約2か月にわたる闘病生活を送りましたが、9月19日に49歳で死去しました。ガーフィールドの暗殺は、エイブラハム・リンカーンに次ぐ2例目であり、彼の死は公務員制度改革の必要性を国民に強く認識させる契機となりました。彼の遺志は、後継者であるチェスター・A・アーサーによって引き継がれ、1883年のペンドルトン公務員改革法の成立へとつながりました。
