東京ディズニーランドのチケットデザイン
2001年9月のディズニーシー開園に伴い、チケットが名刺サイズの横向きカード型になるまでのチケットデザインについてです。 1983年開園時の東京ディズニーランドの個人向けのチケットは入園券、アトラクション券、入園+アトラクション券(ブック型)、パスポートで各々に大人用、中人用、小人用という年齢区分がありました。入園+アトラクション券にはビッグ10という名称が付けられていました。またスターライトチケット、シニアパスポート、5アトラクション券(ブック型)が次年度以降、追加されました。 まとめると 入園券 ビッグ10(ブック型) パスポート スターライト(ブック型) シニアパスポート アトラクション券(A券~E券) 5アトラクション券(ブック型) (⚠️ここでは、ガイドブック等に記載されている個人向けの通常チケットについてのみで、団体用、割引パスポート等のチケットについては除きます。) チケットはデザインから次のように分けました。 ①1983~1987年度 初代 ②1988年度(5周年) ③1989~1992年度 二代目 ④1993年度(10周年) ⑤1994~2001年度(98年度は除く) 三代目 ⑥1998年度(15周年) アニバーサリーイヤーに記念デザインにするので、それを機に変更していました。 パスポート(1983~87年度)大人 https://muuseo.com/TSTK/items/107 BLAST to the PAST ①期が初代版となります。 デザインはシンデレラ城等のペン画イラストでした。印刷は既に印刷してあるベースチケットに黒(とチケット番号は赤)で印刷していると思われます。 チケットのベースとなる紙には、Dの中に3つの○というミッキーマークのロゴに続けて『TokyoDisneyland』という太文字がうねるように細かく一色で全面印刷されています。色を薄くしてある日付け用の部分と他数ヶ所が丸く抜かれ中にシンデレラ城が描かれています。 このベースの印刷の色によって年齢区分(大人/中人/小人)がわかるようになっていました。 青:大人 黄色:中人 ピンク:小人 アトラクション券は年齢ではなく券種で色分けがされていました。 Aチケット:赤紫色 Bチケット:緑色 Cチケット:黄色 Dチケット:茶色 Eチケット:青色 ベースのデザインが細かく写真で色が出辛いのは不正防止上からだと思われます。 チケットのデザインは6種類。 ⑴入園券は横型で正面から見たシンデレラ城 ⑵パスポートは縦型で向かって左斜め前から見たシンデレラ城 ⑶園内チケットブース取扱いのアトラクション券とビッグ10のアトラクション券は横型で利用出来るアトラクション名を列記した文字のみ ⑷チケットブックの5アトラクション券は横型でシンデレラ城とマークトゥエイン号等4つのアトラクション ⑸スターライト(ブック型)の入園券は横型で夜のシンデレラ城 ⑹シニアパスポートは縦型でマークトゥエイン号 シニアパスポートは、年齢区分は大人で無いのに等しいため、ベースの色は濃い目の黄色を使用していました。 ビッグ10には上記の入園券とご挨拶、ミートザワールド券、アトラクション券がセットされ、綴シールは年齢区分の色になっていました。 5アトラクション券(ブック型)のチケットの色は青で綴シールは白。 ブック型チケットの裏面のデザインはミッキーマウス。 この期間のシンデレラ城のイラストが描かれた入園券とブック型のビッグ10の表紙になっていた入園券は入園する際にチケットゲートで回収されてしまったため、手元には残りませんでした。パスポートとブックの挨拶部分と台紙は手元に残りました。 入園券(1988年度/5周年)大人 https://muuseo.com/TSTK/items/102 BLAST to the PAST ②期は5周年のアニバーサリーデザイン。 入園券とパスポートはベースのデザインを四方にそのまま残した、シンデレラ城に替わってカラーの5周年ロゴの入ったデザインになりました。印刷はカラーでベースの模様も一緒に印刷していると思われます。 また入園券にメインエントランス入場券という切取り部分が追加され、入園券の半券が手元に残るようになりました。(ビッグ10等入園券付きブック型チケットも同様) アトラクション券は初代と同じ。 ブック型チケットの裏面のデザインは5周年衣装のミッキーマウス。 本期からスターライトチケットがブック型チケットからパスポートへ変更されました。チケットベースの色分けが通常のパスポートより深い色となりました。 入園券(1989~92年度)大人 https://muuseo.com/TSTK/items/110 BLAST to the PAST ③期はチケットベースも変わり二代目となります。 チケットベースのデザインは、細かい『TokyoDisneyland』が1列に並んで線状になっており、それでストライプの模様を作っています。こんな感じの模様です。 ──────────────────────── TokyoDisneyland TokyoDisneyland TokyoDisneyland ──────────────────────── 初代と同じようにベースの色で年齢区分がわかるようになっています。色分けは初代と同じ。 印刷はカラーでチケットのベースもチケットの模様と一緒に印刷していると思われます。メインとなる模様はティンカーベルとアメリカ河上空から眺めたパークイラストでした。また大人/中人/小人区分の色分けも①期と同様に行われました。 園内チケットブース取扱いのアトラクション券とビッグ10のアトラクション券はベースが変更された①期と同じデザインでした。 ビッグ10は1992年3月1日に発売中止となるまで、アトラクション券は2001年3月31日に廃止になるまで、このデザインでした。 ブック型の5アトラクション券は横型で『AthruE』という文字のデザインになりました。券種の色分けは①期と同じ。ブック型チケットの裏面のデザインは輪になったキャラクター。 2001年3月31日廃止になるまで、このデザインでした。 スターライトパスポートはシンデレラ柄。 シニアパスポートはピーターパン柄。 パスポート(1993年度/10周年)大人 https://muuseo.com/TSTK/items/117 BLAST to the PAST ④期は10周年のアニバーサリーデザイン。 チケット名、値段、大/中/小人区分、コメント、日付を発券の際に印字する仕様に変えて、傾いて不評だったスタンプを押さなくても済むようにしました。 年齢区分の色分けもなくデザインは1種類のみとなりました。 パスポートでは色分けの代わりに日付右上の★から大人(★★★)、中人(★★)、小人(★)がわかるようにしていました。 チケットベースは③期の模様を黄色にしています。 チケットのデザインは10周年のシンボルロゴとその隣でファンタジアミッキーがペンキの刷毛を持っている模様でした。 パスポート(1994年度~2000年)大人 https://muuseo.com/TSTK/items/155 BLAST to the PAST ⑤期は三代目となります。 一番長く発行されていた、ミッキーとシンデレラ城のデザインのチケットです。 チケットベースの模様は③期と同じで、模様からチケットが薄い青に見える様にしています。 デザインは大/中/小人区分によって色を変えたり、種類によって絵柄を変えたりすることはなく、1種類だけでした。 10周年チケットと同様、絵柄以外の文字は発券時に印字する仕様でした。 2000年7月からはバーコードが入り磁気券になりました。 パスポート(2000~01年)大人 https://muuseo.com/TSTK/items/156 BLAST to the PAST パスポート(1998年度/15周年1st)大人 https://muuseo.com/TSTK/items/383 BLAST to the PAST ⑥期は15周年のアニバーサリーデザイン。 1998/4/15から1999/3/19までの15周年イベント期間。 イベント下記の4つのステージに分かれており、各々のステージでデザインが変えられていました。(1stと4thは同じデザイン) 1st 98/4/15~7/16 2nd 98/7/17~11/5 3rd 98/11/6~12/31 4th 99/1/1~3/19 1st,4thは15周年衣装のミッキーとシンボルロゴ 2ndは15周年夏衣装のミッキーとシンボルロゴ 3rdは15周年シンボルロゴとクリスマス衣装のミッキー チケットのベースの模様もカラーの15周年に相応しい薄い色のランダムと模様。 三代目チケットと同様、絵柄以外の文字は発券時に印字する仕様でした。 イベント終了後、再び三代目チケットに戻りました。了