「モデルカー学」について
初版 2022/11/12 18:27
今年になって、Facebookのグループ「ミニカー良いな!!の会」に入ってモデルカー集めが本格化したのだが、決定的だったのは、やはり同じFacebookのグループ『コレクター会「モデルカー編」』に入り、世界モデルカー博物館の館長でもある池田貴彦さんの「モデルカー学」を読んだことだ。https://modelcar.info/museum/
ここから得たことを、最近ハマっている「Abarth」のモデルカー集めに当てはめて考えてみたい。
「Abarth」はご存知の方も多いと思うが、イタリア系オーストリア人のカルロ・アバルトによって1949年に設立され、1971年にFIATに売却されるまでの22年間、ヒルクライムやスポーツカーレースの小排気量クラスで大活躍した自動車メーカーだが、長い間忘れ去られていた。2007年にFIAT S.p.A の子会社として突如復活し、現在はAbarth 500 をはじめとする過激なモデルが好評を博している。
モデルカー集めとしての「Abarth」は資料が乏しく、なかなかやりがいのある対象だと思う。池田貴彦さんからは決定版資料として「Abarth The Man, The Machines」を紹介していただいたが英語版で¥25,000 翻訳版の「アバルト―カルロ・アバルトの生涯と作品」は、なんと¥58,000もするのでとても手が出ない。仕方なく手持ちの CAR GRAPHIC 1977年8月号の特集記事や「イタリア車 大図鑑」を参考にしたが、やはり現在はインターネット検索が主力となる。
いろいろ検索した結果、HACHETTE からABARTH COLLECTION として66台のモデルカーが出ていることがわかった。そしてそのコンプリートセットが¥286,000 !! で販売されているのを発見した。最初は心が動いたが、ここで「モデルカー学」で学んだことが役に立った。『コレクションは決してお金を出したから揃うものではなく、欲しい作品をしっかりと入手するには、非コレクターには分からない数々の試練を乗り越えていかなくてはならない。』そこで自分なりのモデルカー収集基準を適用するために、まず66台のリストを作成することにした。このリスト作りがとても楽しくやりがいのあるもので、画像まで集めると数々の発見がある。結局25台が基準外となった。
私のモデルカー収集基準は
1. 自分の好きな車。逆にいえば、嫌いな車は余程のことが無いと集めない。例えば私のコレクションにはアメリカ車がほとんど無い。これは「CAR GRAPHIC」の影響である。また、Mercedes-Benz,Lamborghini,McLarenなども数少ない。この理由は別の機会に譲りたい。
2.ロードカー(いわゆるStradale)中心。
3.カーナンバー付きは除外。現在唯一の例外は北野晶夫の乗ったFORD MKⅡ B Le Mans #57。
4.「CAR GRAPHIC」で見た車。好きな小説やマンガに登場する車。自分が乗ったことのある車。
などである。やはり「モデルカー学」の肝は「収集基準の確立」にあると思う。
つづく
北野晶夫
ミニカー、モデルカーを集めています。
よろしくお願いします。
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