思い出の車たち(1)
以前、「今までの所有車を集めてみました。」で自分が乗っていた車たちについて書きましたが、これから所有車以外で思い出に残る車たちについて書いてみようと思います。 まずは NISSAN SUNNY COUPE 1000 GL (B10) https://muuseo.com/akio_kitano/items/556 北野晶夫 この車は中学校からの友人、割田君の初愛車。とてもきれいな若葉色にオールペイントされていて印象的だったが、ひょっとしたら自分の初愛車だったかもしれない可能性があった・・・。 そのころ自分は運転免許を取ったばかりで自分の車が無く、もっぱら家の商売で使っている「自家用」のコロナ・バンを親父の目を盗んで乗っていたのだが、とにかく運転が下手で車体感覚が未熟。特に駐車場や狭いところが大の苦手で隣の車を凹ましたりしていたが、ある日、割田君を教習所に迎えに行ったときに当時発売したばかりのスカイライン・ジャパンのディーラー車にぶっつけてしまい、気が動転して逃げたりしたものだから(親父と一緒に日産プリンスの営業所に謝りに行ったのだが、やさしい所長さんが「将来お客さんになってくれるかもしれないから」と言って許してくれた。しかし、いまだに日産車を購入して恩返しをしていない。)このままだと商売に差し支えると思ったのか、めずらしく親父がこのサニー1000クーペを中古車屋で見つけてきて買ってやると言い出した。けれども、さすがに申し訳ないのと、家の経済事情もわかっていたので「色が気に入らない」などと言って断って、自分でHonda Lifeを購入することになるのだが・・・。 後日、割田君が「車買ったぞォ~!」というので見に行くと、なんとどこかで見た派手な若草色のサニー1000クーペが。 割田君は年の離れたお兄さん(510のSSSに乗っていた)の影響で、CAR GRAPHICやモーターファンなどを読んでいたので車に詳しく、ヘッドライトをCIBIEに取り換えるなど、色々いじっていた。このCIBIEのヘッドライトは強力で(光軸が狂っていたのか?)よく対向車からまぶしいとパッシングをくらっていたのを思い出す。 ある日、割田君の家に行ったら、サニークーペの様子がおかしい。ドアやフェンダーがボコボコで、よくみると屋根までへこんでいる!?。話を聞いたら福島と山形の県境あたりで道に迷い、地元の速い車についていったところ、崖から落ちて横に三回転!!したという。助手席にいた小林君とふたり、屋根を押さえて転がったとのこと。丈夫な車だと自慢していた。本当にみんな若いころはヤンチャしたな~。