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Benitoite 0.796ct
<鉱物の説明> ベニトアイトは1907年、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンベニト郡で初めて発見された。 宝石の名前は産地に由来している。 日本でも産出され、新潟県糸魚川市青海と東京都奥多摩町白丸鉱山で見つかっている。 フォッサマグナミュージアム(新潟県)にて国産のベニトアイトの原石を見る事が出来る。 複数の鉱物と産出されるが、ネプチュナイト(海王石)とのミネラルが割と多く市場で見る。 産出されるベニトアイトの内、宝石質はサンベニトでしか見つかっていない。 産地自体は僅かだが別の国でも見つかっているが、ここ迄美しい物はなく、 1985年にカリフォルニア州の州宝石に指定されている。 副次的(二次)鉱物として産出され条件も厳しい為か、大きい結晶は非常に少ない。 一般的にキャラットアップは大粒に分類される種類になる。 複屈折性を持ち、ダブリングを見る事が出来る。 高屈折率、高分散率なので無色透明の物は非常に強い輝きを感じる事が出来る。 加熱する事で青色から桃色へ色を変える事が出来る。 美しい青色は評価が高く、薄かったり濃すぎたりすると下がる。 <鉱物データ> 分類 ケイ酸塩鉱物 化学式 BaTiSi₃O₉ 結晶系 六方晶系 へき開 無し モース硬度 6-6.5 光沢 ガラス光沢 色 青色、桃色、オレンジ色、無色 条痕 白色 屈折率 1.756-1.804 比重 3.65 <その他コメント> 放出(整理品)を購入、全所持者が綺麗に保管していた。 値段的には同じグレードならネット市場で倍以上かかる様な感じがします。 甲府ジェムマーケットでは0.6ctの極小内包物で28万円だったので、 現状はキャラアップや品質考慮しなければまだ安く買えるかもしれない。 中央宝石研究所鑑別書付 参考文献(敬称略) wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Benitoite
2025.1.18 アメリカ・カリフォルニア(サンベニト郡)ノリさん
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Villiaumite 1.18ct
<鉱物の説明> ビリオマイト(ビリオム石)は、フッ化ナトリウムからなる希少なハロゲン化鉱物。 1908年、ギニアのロス諸島で初めて発見され、 フランスの探検家マキシム・ヴィリアウムにちなんで命名された。 紫外線照射下で蛍光するものもある。 人体には有毒であり、水に非常に溶けやすいので取扱いに注意する。 <鉱物データ> 分類 ハロゲン化鉱物 化学式 NaF 結晶系 立方晶系、等軸晶系 へき開 完全 モース硬度 2-2.5 光沢 ガラス光沢 色 赤色、ピンク色、橙色 条痕 白色 屈折率 1.328-1.332 比重 2.79 <その他コメント> 仲良く3店が合同で開催している展示会に初めて行った時に購入した。 その時はネット(日本語)で検索してもそこそこに出てなかったのだが、 年が終わる頃にはそこそこに見る様になった。 カットが手間であるから出回ってなかっただけで、 レアストーンとしてのインパクトは其処迄なくなった感じ。 参考文献(敬称略) wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Villiaumite
2024.7 ロシアノリさん
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スペサルティン(Fancy Oval)
ピアッちゃんによるファンシーラウンドのレディッシュオレンジのスペサルティン。 正直可なり深い色合い。 大きさは5ctを超えていてほぼ10mmラウンドという見応え抜群。 京都でオフ会があり、そこで一緒に展示をした方から購入した。
京都ゴロゴロオフ会 2022.12.3-4ノリさん
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ジェーダイト
色 :白、すみれ色、緑色など 光沢:ガラス光沢 蛍光:稀にあり 条痕:白 分類:ケイ酸塩鉱物 晶系:単斜晶系 組成:NaAlSi₂O₆ 劈開:完全 断口:貝殻状
ノリさん
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ヘマタイト
色 :濃い青色~灰青色 光沢:ガラス光沢 蛍光:無し 条痕:白 分類:ケイ酸塩鉱物 晶系:斜方晶系 組成:(Mg,Fe)₂Al₄Si₅O₁₈ 劈開:明瞭 断口:貝殻状
ノリさん
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Stibiotantalite 0.16ct
<鉱物の説明> スティビオタンタライトは、アンチモン(Sb)を含む鉱物で、 非常に高い分散度と屈折率を誇り、物凄い輝きを見せる。 スティビオとはアンチモンを指し、和名では「安」とも表記される。 アンチモンは毒性がある。 タンタライトにはニオブ(Nb)とタンタル(Ta)が入っており、 ニオブが多い物をコルンバイト(コルンブ石)、 タンタルが多い物をタンタライト(タンタル石)と呼ぶ。 テネブレッセンス効果を持ち、黄色から茶色の様な色になる。 <鉱物データ> 分類 酸化鉱物 化学式 Sb(Ta,Nb)O₄ 結晶系 斜方晶系 へき開 一方向に明瞭 モース硬度 5.5 光沢 金剛光沢 色 黄色 条痕 淡黄色 屈折率 2.37-2.46 比重 7.34-7.46 <その他コメント> 何となく探していた時に1か月ほど前からメルカリに出品されていた。 大きくはないが、透明度も悪くはなく一万円ちょっとだったので購入した。 欲しいのは.3で現在販売されているピースだが、予算オーバーなので一旦こちらで。 参考文献(敬称略) Wikipedia https://en.wikipedia.org Gem Rock https://www.gemrockauctions.com
ノリさん
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Zincite 0.67ct
<鉱物の説明> ジンサイト(ジンカイト)は、和名を紅亜鉛鉱という亜鉛(Zn)を主成分とする鉱物。 ニュージャージー州のフランクリン鉱山で産出され、宝石質は殆ど無い。 屈折率や分散率は非常に優秀だけど、天然で綺麗な物は少なく、 カット難易度も高いので合成ジンサイトのルースがお手軽で楽しめる。 ポーランド産として販売している物は綺麗であるが、 それは工場で出来た半人工石(合成)。 <鉱物データ> 分類 酸化鉱物 化学式 (Zn,Mn)O 結晶系 六方晶系 へき開 完全 モース硬度 4 光沢 亜金剛、樹脂光沢 色 赤色 条痕 黄色がかった橙色 屈折率 2.01〜2.03 比重 5.64–5.68 <その他コメント> 以前パイロクスマンジャイトを譲って頂いた方から購入した。 最初は真っ黒だったので購入するかどうか悩んだけど、 ニュージャージー産である事、天然にありがちな状態である事を考慮し、 購入することにした。 値段で言えば数千円程度だったので、どう転んでも丁度良い。 参考文献(敬称略) Wikipedia https://ja.wikipedia.org Patrickvoillot https://www.patrickvoillot.com
2024.12.10 アメリカ(ニュージャージー州)ノリさん
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Richterite 0.694ct
<鉱物の説明> リヒテライトは、1865年にドイツの鉱物学者テオドール・リヒターに因んで名づけられた。 原石は柱状や繊維状、岩に張り付いたような形で産出される。 色相は、茶色、灰褐色、黄色、バラ色、緑色まであるようですが、 恐らくクロム(Cr)やリヒテライトの成分の一部が置換して出来る変種等で色が変わると思います。 リヒテライトのマグネシウム(Mg)が鉄(Fe)へ置換されたフェロリヒテライト、 水酸基(OH)がフッ素(F)に置換されたフルオロリヒテライト等がある。 <鉱物データ> 分類 ケイ酸塩鉱物 化学式 Na₂CaMg₃Fe₂[Si₈O₂₂](OH)₂ 結晶系 単斜晶系 へき開 完全 モース硬度 5-6 光沢 ガラス、脂肪光沢 色 無色、黄色、青色、紫色 条痕 白 屈折率 1.605-1.665 比重 3.0-3.5 <その他コメント> 遥か昔からお世話になっているヤフオク出品者より購入した。 厚みはないのでノッペリしている裸石。 不透明な青色が綺麗な印象があったのですが、こういう透明なのも割と綺麗という印象。 特に目立つほどの屈折率がある訳でもないので、 無色透明な鉱物の一つという位置づけなのかな。 参考文献(敬称略) Wikipedia https://en.wikipedia.org Patrickvoillot https://www.patrickvoillot.com
2024.10.20 アフガニスタンノリさん
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Proustite 0.56ct
<鉱物の説明> プルースタイトはフランス人の化学者ジョセフ・ルイス・プルースト (1754-1826)に因んで付けられた。 低温熱水脈鉱床にていくつかの鉱物と共に、基本的に小さな結晶で産出される。 大きな結晶で出る事は少なく、辰砂と間違われる事もあったよう。 名前が似ている濃紅銀鉱という鉱物があり、ヒ素がアンチモンに変わった物になる。 濃紅銀鉱と見た目、性質、産地が同じであり、色が僅かに淡いというだけなので、見た目からの判別は困難となる。 透明度は半透明な物が基本で、 金属光沢から覗く赤色は綺麗であり、コレクターには人気らしい。 濃紅銀鉱と同じく、光による劣化を起こしやすいので保管に気を付けなければいけない。 <鉱物データ> 分類 硫化鉱物 化学式 Ag₃AsS₃ 結晶系 三方晶系 へき開 三方向に明瞭 モース硬度 2-2.5 光沢 金剛光沢 色 暗赤色 条痕 暗赤色 屈折率 2.880-3.085 比重 5.6 <その他コメント> 2024年11月に浅草石フリマ似て購入した。 度々こちらのミューゼオで紹介している石を購入している先の一つ。 今回も「○○鉱」のルースが幾つもあったが、僕は一つだけ購入させていただいた。 この手の「管理に特に気を付けなければならない」ものは殆ど手を出していなかったけど、 面白そうだったので入手してみた。 カットする様な原石も少なくなっていると言い、販売も少ない所為も込みか、そこそこに良い値段した。 参考文献(敬称略) Patrickvoillot https://www.patrickvoillot.com wikipedia https://ja.wikipedia.org
2024.11.23 ペルーノリさん
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Cobalt Spinel (Tanzania) 0.310ct
<鉱物の説明> コバルトスピネルは、コバルト(Co)によって鮮やかな青色を呈したスピネルを言う。 ブルースピネルの発色要因は鉄(Fc)とコバルトの含有量に因る。 此方はコバルトのみの発色による深い青色を呈している。 少し前に話題にありましたが、 日独宝石研究所の表記の出し方によってブルースピネルなのか、 コバルトスピネルと呼んでもいいのかが分かるらしい。 此方の場合は「コバルトバンドを認む」のみなのでコバルトスピネルになる。 「コバルトバンド及び鉄バンドを認む」の場合は、コバルト優勢の青色なのでコバルトスピネルになる。 「鉄バンド及びコバルトバンドを認む」の場合は、鉄優勢の青色なのでブルースピネルとなる。 というお話を聞いた。 <鉱物データ> 分類 酸化鉱物 化学式 MgAl₂O₄ 結晶系 等軸晶系 へき開 無し モース硬度 7.5-8 光沢 ガラス光沢 色 青系 条痕 白 屈折率 1.71-1.733.55-4.12 比重 3.55-4.12 <その他コメント> 2024年秋の浅草石フリマにて購入した。 女性店員が二人でやっているアクセサリーメインの店にて購入した。 此方ではベトナム産の鮮やかなコバルトスピネルも販売していたが、 値段及び品質を考慮して此方のタンザニア産を購入した。 こちらのバイヤーは、値付けが明らか安い物もあり、それは知人が購入していた。 参考文献(敬称略) カラッツ https://karatz.jp
2024.11;23 タンザニアノリさん
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Dumortierite 0.158ct
<鉱物の説明> デュモルチェライトは、1881年にフランス・ローヌ・アルプス山脈シャポノで発見され、フランス古生物学者ウジェーヌ・デュモルチェに因んで命名された。 デュモルチェライトの多くはインクオーツ又は不透明である。単結晶かつ透明度が高い裸石は少なく、完璧に近い物はなかなか無いかと思われる。 カラーは基本的に青色で、赤色や紫色等があるという。現状、赤い褐色のデュモルチェライトを1つ見たくらいで、青色以外のカラーの裸石は希少性が高そうだ。この青色はチタン(Ti)と鉄(Fe)のバランスによって作られる。 <鉱物データ> 分類 アルミニウムケイ酸塩鉱物 化学式 Al₇BO₃(SiO₄)₃O₃ / Al₆.₅-₇BO₃(SiO₄)₃(O,OH)₃ 結晶系 斜方晶系 へき開 無し、一方向に明瞭 モース硬度 7-8.5 光沢 ガラス光沢 色 青系、赤系 条痕 - 屈折率 1.66-1.69 比重 3.2-3.4 <その他コメント> 2024年11月に東京都浅草石フリマ(冬)にて購入した。 裸石メインのフロアにて一周した内に2個ほど見つけた内の大きい方を譲り受けた。 大きさは0.17ctと大して大きくはないが、前々から欲しいと思っていた点と、目を付けていたデュモルチェライトよりも値段が40%程安かった為、手を付けた。 色は薄い紫色だが、内包物も大きく見た目を損なう様なものでは無いので満足している。 後日、日独宝石研究所で鑑別を依頼した結果、0.012ct程小さかった。 希少石においては割と大きい差ではあるけど、それでも格安だったのでありがたい。 参考文献(敬称略) wikipedia https://en.wikipedia.org
2024.11.23 マダガスカルノリさん
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Hibonite 0.09ct
<鉱物の説明> ヒボナイトは1953年、フランスの探鉱者ポール・ヒボンによって発見された為、 彼の名前にちなみ命名された。 セリウムを含む数少ない鉱物で、色の種類は多いようだが、大体がこの系統の色になる。 酸化具合によって色が変わる。 隕石由来のヒボナイトは青色になる傾向があるとの事だが、生きている間に見れるのだろうか。 <鉱物データ> 分類 希元素鉱物 化学式 (Ca,Ce)(Al,Ti,Mg)₁₂O₁₉ 結晶系 六方晶系 へき開 不明瞭 モース硬度 7.5-8 光沢 脂肪、金剛、ガラス光沢 色 茶色、黄色、赤色、青色等 条痕 茶色 屈折率 1.79-1.80 比重 3.84 <その他コメント> このヒボナイトは2024年10月に宇都宮ミネラルマルシェにて購入した。 正直大きくはないが石質やカットクオリティが高い為、標本として購入した。 何気なく見に行ったら、探していないがそこそこに会いにくい鉱物に出会った。 こういう出会いは嬉しい物だ。 参考文献(敬称略) Patrickvoillot https://www.patrickvoillot.com Wikipedia https://en.wikipedia.org
2024.10.20 マダガスカルノリさん
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Afghanite 0.434ct
<鉱物の説明> アフガナイトは1968年、アフガニスタン・バダフシャン州サルエサンのラピスラズリ鉱山にて発見された。 名前は発掘されたアフガニスタンに因んで名付けられた。 アメリカやタジギスタン、その他でも産出されている。 アフガナイトは、硬度は其処迄高くなく、劈開がある為に加工が非常に難しいとされている。 結晶の生長の条件が厳しい為、大きいアフガナイトは少ない。 どうしても、大きめなのが欲しいのであれば水色のアフガナイトを見つけてみると、 キャラットアップでも案外安く手に入る。 特性として、蛍光する性質がある。 写真では黄色ではあるがどちらかと言うと橙色に蛍光する。(橙色~桃色を呈す) 深い青色が美しく、蛍光もするので人気があるのは頷ける。 <鉱物データ> 分類 珪酸塩鉱物 化学式 (Na,K)₂₂Ca₁₀[Si₂₄Al₂₄O₉₆](SO₄)₆Cl₆ 結晶系 六方晶系 へき開 完全 モース硬度 5.5–6 光沢 ガラス光沢 色 青色、無色 条痕 白 屈折率 1.523-1.529 比重 2.55–2.65 <その他コメント> 2024年10月に宇都宮で行われていたミネラルマルシェにて購入した。 以前に同じ業者がペアシェイプの3分を同じ値段で販売していて気になっていたが見送り。 今回、ミネショにてこちらのアフガナイトを販売していたので購入した。 内包物は無い訳ではないが、色の濃さにより大きく気になる事もなく、 大きさと透明度、値段を考慮して標本として購入した。 日独宝石研究所にて鑑別書を取得、含侵はなし。 参考文献(敬称略) wikipedia https://en.wikipedia.org/ Topstone https://www.topstone.jp
2024.10.19 アフガニスタンノリさん
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Eudialyte 0.132ct
<鉱物の説明> ユーディアライトは1819年、グリーンランド南西部にて産出すると初めて記載された。 ※発見自体は1817年という文献有り 名前の由来として酸に溶けやすい事から、ギリシャ語の「良く溶ける(eu dialytos)」から来ている。 産地は極めて限定的で、基本的に不透明であり、宝石質(透明度が高い)な物は数が少ない。 ユーディアライトは、概ね他の鉱物と産出される事が多い。原石(ミネラル)の状態では、不透明であったり、黒色や白色の石と共生(塊状)になっている物がほとんど。 産地は限定的と書いたが、ロシアやグリーンランドは有名で、カナダ、ブラジル、ノルウェーでも発見されている。 <鉱物データ> 分類 ケイ酸塩鉱物 化学式 Na₁Ca₆Fe₃Zr₃Si(Si₂₅O₇₃)(O,OH,H₂O)₃(Cl,OH)₂ 結晶系 斜方晶系 へき開 不明瞭 モース硬度 5-6 光沢 ガラス光沢 色 赤、マゼンタ、茶色、青、黄色 条痕 白色 屈折率 1.590-1.633 比重 2.74-3.10 <その他コメント> このユーディアライトは、2024年10月に宇都宮にて行われたミネラルマルシェにて購入した。 業者の名前は出さないでおくが、基本的にリング等の宝飾品がメインではあるが、そこら辺のルース販売業者よりも、 レアな石を扱う事が多いという。 確かに、80店舗(公式サイト)の出店があった中で、他の業者でも扱っていないと思われる、 マルシェで1点のみの物も幾つか出品していた。 今回の宇都宮ミネラルマルシェでは石を買う予定は無かったのだが、結局はレアストーンと呼ばれる物を5種購入した。 その内の一つがこの宝石質ユーディアライトだった。 お世辞にも大きいとは言えないが、石自体の品質とカットバランスが良かった為、入手。 透明なユーディアライトであっても検索したら在庫が普通に存在するので、 入手難易度は、そこ迄高くないと思う。 後日、日独宝石研究所において鑑別を依頼した。 参考文献(敬称略) Patrickvoillot https://www.patrickvoillot.com wikipedia https://en.wikipedia.org
2024.10.19 ロシア・コラ半島ノリさん
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Pezzottaite(non-enhancement)0.153ct
<鉱物の説明> ペツォッタイトは2022年11月、マダガスカル南部アンチラーベの南西に約140km進んだサカヴァラナ鉱山で発見された。 名前の由来はフェデリコ・ペツォッタ博士にちなみ、2003年9月にその名前がつけられた。 ※サカヴァラナ鉱山は既に掘りつくされたと言われている。 ラズベリル(Raspberyl)と呼ばれているのは、緑柱石の一種と思われていた為。 ピンク色が基本であるペツォッタイトは、マンガンイオン由来であり、ルベライト(紅電気石)等と同じである。 濃い色のペツォッタイトは目を引くと同時に、内包物が多くとも価値が高くなるイメージがある。 宝石質は非常に少なく、基本的にはクラック等の内包物が入り込む。 その為、含侵処理が基本的に施されているとされ、それによる価値の減退は他の宝石と比べて小さい。 内包物の多さから、チューブインクルージョンによるシャトヤンシー効果を見せる物がある。 <鉱物データ> 分類 ケイ酸塩鉱物(サイクロケイ酸塩鉱物) 化学式 Cs(Be2Li)Al2Si6O18 結晶系 三方晶系 へき開 なし モース硬度 8 光沢 ガラス光沢 色 橙色、桃色、赤色 条痕 白色 屈折率 1.60-1.62 比重 3.1 <その他コメント> こちらのペツォッタイトは2024年10月に行われた宇都宮ミネラルマルシェにて購入した。 業者との会話で、「100pc程の中から厳選した石を仕入れた」という事で、6pc程の小粒の未処理が陳列していた。 基本的には含侵処理がされ、それでも内包物(クラック)が多いのに、この素晴らしく綺麗なピースを揃えた訳だけだが、 初日と二日目の昼(ボクが声掛けする迄)は見向きもされなかったそうだ。 こちらの業者はメインは指輪などの宝飾品 取り揃えた未処理のペツォッタイトは0.15-0.18ctだったので、その中で一番内包物が綺麗な物を購入させてもらった。 ペツォッタイト自体は含侵処理が基本であり、拘りが無ければレアストーンの中でも誰でも手に入れる事が出来る分類だと思う。 参考文献(敬称略) GSTV https://gstvfan.jp wikipedia https://ja.wikipedia.org
2024.10.19 Madagascarノリさん
