- Railwayfan Museum
- 322F 航空館 全日空商事 ダイキャストモデル 1/500
- 全日空商事 【1/500】〔NH50068〕 ANA B747-400 "国際線ラストフライト" JA8958
全日空商事 【1/500】〔NH50068〕 ANA B747-400 "国際線ラストフライト" JA8958
ANA
B747-400
"国際線ラストフライト"
レジ JA8958
BOEING747-400型は平成2年(1990年)11月に就航した大型4発機である。
ANAにおけるBOEING747型は昭和54年(1979年)1月に国内線仕BOEING747SR-100型、昭和61年(1986年)7月に国際線仕様BOEING747-200B型がそれぞれ就航してきたが新たに開発されたBOEING747-400型が加わった。昭和61年(1986年)初の発注は BOEING747-200B型5機と BOEING747-400型6機であったが平成2年(1990年)以降に導入されるBOEING747はBOEING747-400型に1本化されることになった。
BOEING747-400型の導入決定理由は①BOEING747-200B型に比べ燃料消費効率がよく航続距離が長い
②運航乗員が3人必要なBOEING747-200B型に対し2人で操縦可能なハイテク設計になっている
③世界の大手航空会社のほとんどがBOEING747-400型導入を決定しすでに20社が226機を発注していた等で航続距離の長さ、運航コストの経済性、操縦室計器類の技術先進性に優れたBOEING747-400型の優位性が歴然としていた。
BOEING747-400型の機体の特徴は主翼の構造部材にBOEING757型、BOEING767型でも使われている新アルミ合金、動翼館面等の2次構造部に複合材を用いておりカーボンブレーキの標準装備とともに機体重量が軽いことであった。
国際線仕様機では主翼端を6フィート延長しその端に高さ6フィートのウイングレットを装備して燃料消費効率を高めている。
客室スペースはアッパーデッキが約7m延長されたので国際線ビジネスクラスで16席、国内線一般席で64席の増席が可能となった。
国内線仕様機の最大569席は大量航空輸送時代を象徴する機種でもあった。
BOEING747-400型は国内線・国際線合わせてJA8094~JA8099、JA8955~JA8966、JA401A~JA405Aの計23機が導入された。2006年1月発表のANAグループ2006~2009年度中期経営戦略において機種統合効果による生産性向上とコスト競争力を強化する為、経済性の高い新機種(BOEING737-700シリーズ、BOEING787型機)の導入と合わせてBOEING747-400型機の退役開始が発表された。
長らくANAを代表する大型機種であったBOEING747-400型もより経済性の優れたBOEING777-300ER型の導入と退役計画の進捗によりその数を減らし2010年度ANAグループ航空輸送事業計画においてBOEING747-400型国際線仕様機の年度内完全退役が決定し長らく活躍した国際線の舞台からその姿を消すことになった。
JA8958は平成4年(1992年)6月製造の国際線仕様機でBOEING製造番号25641。
ANAに導入された-400型の6番機にあたりFCYの3クラスコンフィギュレーションで長距離国際線に活躍した。
平成23年(2011年)1月3日、パリ発成田行きNH206便で定期便ラストフライトを努め、国際線25周年を記念して平成23年(2011年)3月に3回催行された成田発のグアムチャーターフライトで有終の美を飾った。