古い印紙類を主に収集しておりますが、他にも日本・外国の戦前紙幣、切手等も集めています。

展示内容を改良中。現時点では蚕種印紙から骨牌印紙のコレクションルームまで完了(2022.8.14)

モノ日記

2022/ 3/ 2

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来館者二万人記念 現行低額面収入印紙を求めて

 収入印紙と聞いてもピンとこない人が多いようである。少し前に放送されたサザエさんで収入印紙が登場したようであるが、ツイッター上で「どうしてカツオが収入印紙を知っているのか」、「そもそも収入印紙を見たことがない」というような内容のつぶやきが数多く投稿されていた。会社の設立者や飲食店関係者などは収入印紙を使うこともあるだろうが、一般人が収入印紙に触れる機会はほとんどない(一度に五万円以上の買い物をすれば200円の収入印紙がレシートに貼られるが、これぐらいしか収入印紙を目にする機会はない)。 さて印紙税額一覧表に記載されている税額は全て200円以上である。しかしながら現行の収入印紙は1円や30円などの200円以下の額面が十二種存在する。 発行日  1円:1948.9.1 , 2円:1948.10.10 発行日 5・10円:1954.4.1 ,20円:1957.4.1 発行日 40・50・80・100円:1975.4.1 60円:1976.4.1 , 30円:1976.12.1 発行日 1975.4.1 これらの低額面収入印紙は情報公開での公開請求や各種手数料の徴収に用いられる。50円、100円は使い道がありそうだが、30円や120円など使い道がいまいちよく分からないような額面のものもある。需要が無いので扱っている郵便局も少なく、ある程度大きな郵便局でないとこれらの低額面収入印紙は入手出来ない。  1〜20円は随分前に購入した切手のロットに入っていて手に入れられたのだが、第三次昭和収入印紙の30〜120円は手に入れられていなかった。  30円、50円、100円は地元の郵便局に在庫があってすぐに購入出来た。しかしそれ以外の額面は在庫が無く購入出来なかった。     ※ ※ ※ ※ ※ ※  少し前に第三次昭和の現行低額面を手に入れる為に日本の郵便局の中枢たる東京中央郵便局へ行った。印紙を扱う窓口に向かい、 「40円、60円、80円、120円の収入印紙を下さい」 と言うと局員の方はすぐに会計して下さり、 「合計3200円になります、印紙を取ってくるのでしばらくお待ちください(実はこのとき、自動車重量税印紙や郵便切手なども購入したので合計金額が3200円になっている)。」 と言われ暫く窓口の前で待っていた。 しかし、局員の方が戻ってきて 「すみません、60円と120円の在庫がないんです。50円一枚と10円一枚で60円、100円と20円で120円の組み合わせなら出来るのですが....。」 と言われてしまった。まさか日本でも有数の郵便局ですら在庫がないのか、と驚いてしまった。勿論、50円と10円、100円と20円はすでに持っているので購入しても仕方がない。 「40円と80円のみで大丈夫です。」 と私が言うと 「では会計し直させて頂きます。合計3080円になります。」 と局員の方。値段が下がって残念だったのはこの時が初めてかもしれない。残念に思いながら郵便局を後にしたのだがやはり電車を乗り継いでここまでやって来て手に入れられなかったのは非常に残念であったのでgoogleマップで付近の郵便局を探した。最初に目についたのが大手町郵便局であったのでダメ元で電話を掛けた。 「そちらの郵便局に60円と120円の収入印紙はありませんか」 と聞くと 「あまり数はありませんがどちらもありますよ。」 と非常に嬉しい返事を聞くことが出来た。早速、強い風がビル群を吹き抜ける中、大手町郵便局へ向かった。  大手町郵便局の窓口で 「60円と120円の収入印紙を下さい」 と言うとすぐに取ってきて下さった。180円を払って印紙を受け取り再び電車を乗り継いでようやく帰宅することが出来た。     ※ ※ ※ ※ ※ ※  現行であるというのにここまで入手が難しいというのはそれはそれで入手のしがいがあるのかもしれない。しかし、政府が税金徴収の為に発行しているのだから全額面の収入印紙を郵便局などでは揃えてほしいものである。  

2022/ 1/27

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大正型毛紙収入印紙の発行日問題

 上の写真は大正型収入印紙であるが『日本印紙カタログ 第六版』(長谷川)ではこれらの印紙が発行されたのは「大正5年(1916年)4月30日」ということになっているが本当であろうか。  ところで『日本印紙類図鑑 2010』(下邑)を見るとこれらの印紙は「大正13年(1916年)4月30日」に発行されたと書かれている。しかしながら史実において大正13年は西暦1924年にあたり、日本印紙類図鑑に掲載されている発行日(西暦)は誤っていることになる。しかし『日本印紙類図鑑 1981』を見ると「大正13年 1924.4.30」とあり、整合性のある表記がなされている。  大正型毛紙収入印紙について書かれた文献を読むと関東大震災で印刷局は大きな被害を受け、原版が焼けてしまった明治型毛紙収入印紙に代わって大正型毛紙収入印紙が発行されたとある[註1]。仮に日本印紙カタログの大正5年(1916年)4月30日の発行日を採ると関東大震災の発生した大正12年(1923年)以前にすでに発行されていたことになり矛盾が生じる。   以上のことから考えると大正型毛紙収入印紙の発行は大正13年(1924年)4月30日と考えるのが妥当であろう。  推測ではあるが、『日本印紙カタログ』は『日本印紙類図鑑2010』を参考にした際に(実際に参考にしたかどうかは分からないが)誤った西暦である1916年をそのまま鵜呑みにして1916年から大正5年という発行日を導き出してしまったのではないのだろうか。  註1   日本切手百科事典より

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    パプリカ

    2022/1/19 - 編集済み

    はじめまして!印紙証紙ってほとんど気にしたことがなかったですが、こんなに色々なものがあって驚きました!デザインも歴史も深いですね!

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      印紙類収集家

      2022/1/19

      コメント頂きありがとうございます。
      印紙・証紙類はどうしても切手より知名度が低いので扱っている切手商も少なく収集が大変です。収集している私自身も種類の多さには驚かされます。関東大震災以前の収入印紙はローマ数字がついていますが震災以後のものは漢字額面のみになることなどおっしゃる通りデザインも歴史も深いです。

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      パプリカ

      2022/1/25

      へ〜!そうなんですね!いつ頃のものかそんなところでわかるんですね。当たり前ですけれど、いつの時代も、誰かがどこかでデザインしているんですものね。

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      印紙類収集家

      2022/1/25

      確かにそうですね。ただ絵画などの芸術作品であれば作者の名前は後世まで残りますが、紙幣や切手、印紙をデザインした人は名前が知られることのないまま歴史の中に消えてしまうことが多く残念に思います(もちろんキヨッソーネなどの例外はありますが)。
       

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    realminiature

    2022/1/27 - 編集済み

    初めまして!渋いコレクションに目を奪われしばし夢中になって回覧してしまいました!すごい深さですね!

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      印紙類収集家

      2022/1/27 - 編集済み

      コメント頂きありがとうございます。夢中になってご覧頂けるほど嬉しいことはありません。切手収集よりも地味なので印紙類を扱っている場所も少なく集めるのは大変ですが、さらに深いコレクションにしていきたいと思います。

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    mjmat

    2022/2/19 - 編集済み

    こんな世界があるのですねぇ。知りませんでした。ずいぶん昔に,現金書留封筒を使った頃に,貼っていた「アレ」も印紙だったのでしょうか?

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      印紙類収集家

      2022/2/19

      コメント頂きありがとうございます。私のミュージアムが新たな世界への入口となることが出来たようで良かったです。現金書留封筒に貼られるものは封緘紙と呼ばれるものです。印紙収集の世界では封緘紙も立派なコレクション対象として扱われています。

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