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スターファイター / ロバート・A・ハインライン著 矢野 徹・吉川秀実訳
1958年刊行(創元の初版は1986年) 原題 : Have Space Suit ー Will Travel 宇宙飛行士になることを夢見るぼくは、懸賞に応募して、一等賞はのがしたもののみごと入選し、中古ではあるが本物の宇宙服を手に入れた。さっそく修理して着用におよぶ。そのとき、宇宙服の通信装置に聞きなれない声が入ってきた。着陸許可を求めているらしい。いったい誰が、なんの目的で? ハインラインの代表的名作SF。 いわゆるSFジュブナイルですね。読後感が爽やかな、少年の冒険譚です。 現在は、「大宇宙の少年」(創元SF文庫)というタイトルで出版されています。
創元推理文庫 SF ロバート・A ・ハインライン 吉川 秀実ace
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メトセラの子ら / ロバート・A・ハインライン著 矢野 徹訳
1958年刊行(ハヤカワの初版は1976年) 原題:Methuselah's Children 人間にとって決して逃れられぬ運命である<死>をまぬがれた人々がいた。しかも、その不死性は何ら意図的なものではないという。死をもたらすと同じように運命が彼らから死をとりあげ、不死の遺伝子を与えたのだ。だが長命族の存在が普通人に知られたとき、全世界は妬みと憎悪の坩堝と化した。長命族は対立を避ける唯一の道、大宇宙への恒星間飛行へと旅立った...。 長命種のハワード・ファミリーは、1973年の「愛に時間を」(Time Enough for Love )に再登場します。
ハヤカワ文庫 SF SF ロバート・A ・ハインライン 矢野 徹ace
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宇宙の戦士 / ロバート・A ・ハインライン著 矢野徹訳
1959年刊行 原題:Starship Troopers ハヤカワ・SF・シリーズの初版は1967年です。
ハヤカワ・SF・シリーズ SF ジュブナイル ロバート・A ・ハインラインace
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宇宙の戦士 / ロバート・A ・ハインライン著 矢野徹訳
1959年刊行 原題:Starship Troopers ハヤカワ文庫SFの初版は1977年 東西冷戦の時代、ベトナム戦争の直前に発表された作品。右翼的と批判された本作は、ハードSFではなくジュブナイルとして書かれました。1960年ヒューゴー賞受賞。 人類が銀河系に進出した未来、アレクニドの惑星クレンダツウとの全面戦争が始まった。フィリピン系アメリカ人のジュアン・リコは、両親の反対を押し切って軍隊(地球連邦軍宇宙陸軍)に入隊し機動歩兵として成長していく...。 「権利と安全は無償ではなく、国家を防衛するという義務と引き替えに個人の権利とその行使が保障される」という、暴力を肯定するとも取れる表現に賛否が分かれた作品です。また、共産主義体制に対する皮肉・批判もみられます。 パワード・スーツという機動兵器は、ガンダムをはじめとする後の作品群に大きな影響を与えました。挿絵はスタジオぬえの宮武一貴デザイン、加藤直之画によるものです。 1997年の映画「スターシップ・トルーパーズ」は軍国主義を皮肉るのが主題になっており、違う作品になってしまいました。
ハヤカワ文庫 SF SF ジュブナイル ロバート・A ・ハインラインace
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悪徳なんかこわくない / ロバート・A・ハインライン著 矢野徹訳
1971年の作品 "脳移植"と"性転換"がテーマです。ユーモラスなのは、死期の迫った老人が若い女性に生まれ変わるという設定。後のサイバーパンクへ少なからず影響を与えるように思います。
ハヤカワSF文庫 SF ロバート・A・ハインライン 矢野 徹ace
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愛に時間を / ロバート・A・ハインライン著 矢野徹訳
1973年の作品 原題 : Time Enough for Love 1974年にネビュラ賞 長編小説部門とヒューゴー賞 長編小説部門にノミネートされました。ネビュラ賞は、アメリカSFファンタジー作家協会 (SFWA) が主催し、アメリカ合衆国内で刊行された英語で書かれた(この辺が厳しい)SF作品に贈られる文学賞です。 「メトセラの子ら」(1958/ハヤカワ文庫)に登場した、長寿種となり4,000年以上を生きる男、ラザルス・ロングを通して生きることや愛することを考える物語。彼の過去の作品のオマージュっぽい感じもあります。
ハヤカワSF文庫 SF ロバート・A・ハインライン 矢野 徹ace
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月は無慈悲な夜の女王 /ロバート・A・ハインライン著 矢野 徹訳
1966年刊行 ハヤカワ文庫SFの初版は1976年 原題:The Moon Is a Harsh Mistress 邦題が秀逸です。月が地球の植民地からの独立を目指すストーリー。となるとガンダム的な話かなと思われるかもしれませんがちょっと違います。 "宇宙の戦士"と同一作者とは思えないほど、リベラルな内容です。「全ての行為の責任は国家ではなく個人個人が負うべきであり、同時に他の主義を持つ人がいることを受け入れる」という合理的無政府主義という思想がでてきます。
ハヤカワSF文庫 SF ロバート・A・ハインライン 矢野 徹ace
