いたち川、さくら散歩
公開日:2022/4/11
デジタルカメラ、スマホでしか写真を撮ったことがない人に、フィルムカメラの魅力を伝えられたらと思います。フィルムカメラでしか表現出来ない描写を、旋盤を使ってデジタルカメラで使えるようにしています。制作したカメラ、どなたかの宝物として、第二の人生を歩んで貰いたいと思っています。 リンク先掲載を、ミューゼオ運営様に掲載確認をし、問題がないとのことなので掲載させて頂きました。ミューゼオで来館されて気になるカメラを、出品してるかも知れないので、お暇なとき立ち寄って見て下さい。
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自然情景を「やまとうた」の言葉のリズムや、音の流れが紡ぎ出す旋律に、思わず声を出して読みたくなる歌集です。 自然や命への眼差しは、 まるでそこにいるような情景描写です。 「やまとうた」の旋律ともに情景が蘇ります。 #思い出
8 days agoレンズの内部のホコリが気になる。 気にしなければ、別に気にならない程度だが ……… 折角なので、分解清掃することに ……… レンズの化粧板が回らない!! 完全に固着している模様で、通常は手に持ってカニ目レンチで緩めることが出来るのだが ……… レンチが外れるとガラスに傷が付くのを裂けるため、安全策をとります。 レンズが小さいので、旋盤の爪で固定することが出来ないので、 アタッチメントを製作、俗にVブロックと呼ばれる物でありますが、 金属で出来ているので、挟んだだけでレンズ鏡胴に傷が付くので、 木製角材から切り出して製作、円柱の物を固定するには、 4点で支持するのがベストです。 木製Vブロック 無事に化粧板を緩めることが出来たので、レンズ清掃が出来ました。 3群4枚のテッサー型でした。 テッサーは1902年にドイツ、カールツァイスのパウル・ルドルフとE・ヴァンデルスレプが発明しました。 テッサーの原型が21世紀の今日まで使われているのは、基本設計の優秀さの証明と言えます。 「鷹の目テッサー」 本家カールツァイス、テッサーより前ボケが少ないレンズです。 全体にピントの焦点深度が深く、最小錯乱円が小さいレンズと推定されます。 #お手入れ
2022/6/9良く写るカメラなので、偶にフィルムを入れて撮影します。 Fujica 35 EE & SE「隠れたる銘玉」和製ズミクロンと呼びたい、Fujinon 4.5cm F1.9 が、搭載されています。 資料では、ズミクロンと互角の性能を有しているレンズです。 1959年発売のFUJICA 35SEと、ライカM2のズミクロンの解像力、開放からF5.6に絞っても、中心部の解像度が変わっていないのです。画面平均は、ライカの方が数値が上ですが、ポートレイト、花など画面の中心に被写体が来る画面構成には、最高のレンズです。 折角のカメラ、使い方が分からないと宝の持ち腐れになってしまうので ……… まず、ボディ左にあるレバーを押し下げて、裏蓋を開けます。 カメラ底面 次にフイルムを装填します。 フィルムの端を右側の巻き取りスプールに差し込みます。 ある程度深めに差し込まないと、滑ってフィルムが抜けてしまいます。 フィルムを挟んだら、右手の親指でフィルムを押さえながら、フィルムを伸ばして、左のフィルムボックスに収納します。 この時に、フィルムの穴(パーフォレーション)が、上下二つかみ合う所まで巻き上げレバーでまきあげます。 次に、ボディ左側にある、巻き取りレバーを回して、フォルムの弛みを取ります。蓋を閉めて、フィルム巻き上げを1-2回回して下部にあるフィルムカウンターを、1にします。 巻き取りレバー 巻き上げレバーを回して、フィルムを送っている時に、巻き取りレバーが回れば、撮影の準備OKです。巻き取りレバーを戻します。 巻き上げミスを防ぐために、巻き取りレバーを、起こしたまま巻き上げをします。その方が目で回転しているのが確認しやすいので、ミスが防げます。 撮影したい被写体に、カメラを向けてピントを合わせます。 ピントダイヤル このカメラは、通常のピントリングのピント合わせでは無く、 ダイヤルを回して、ファインダーでピントを合わせます。 レンジファインダーカメラ、特有のスリットが上下合えばピントが合います。 合わせ辛い時は、カメラを傾けたりすると合わせ易い時もあります。 カメラ上部 (軍艦部) 中央の数字がシャッタースピード、右側が絞り数値。 レンズ上部リングが、絞りリング レンズ下部リングが、シャッターリングです。 シャッターは、1/30秒以下には回りません。 夜景や暗い室内などで、撮影する時は左側にある、ボッチを上に押し上げると、1/30秒以下にシャッターを回すことが出来ます。 手ぶれしないように、不用意に低速シャッターにならないようになっています。 レンズシャッター 各操作部 赤いレバーが、セルフタイマー。下に回してセットします。 ストロボ接点、通常はXにセットします。 Mは、写真電球用で、もう市販されていないでしょう ……… ここに、Vの文字が刻まれているレンズもあります。 Vは、セルフタイマーの略です。 ASA感度、今はISO感度と言います。 古いカメラなので、ASA200までしかありません。 ISO400のフィルムを使う時も、このままでも大丈夫です。 ネガフィルムは、3絞り分の許容範囲があります。 撮影が終わったら、フィルムをパトローネに巻き戻します。 矢印の所のボッチを押して、巻き上げレバーを回して巻き上げます。 裏蓋を開けて、フィルムを現像に出せば、写真の出来上がりです。 フィルム一眼レフカメラとの大きな違いは、ファインダーの構造と、シャッターの構造の違いです。一眼レフのファインダーは、レンズそのもで見るので、視覚の誤差(パララックス)がありませんが、二眼レフ、レンジファインダーのカメラは、覗く場所と写す場所のズレが、近くの物を撮るほど大きくなります。 1-3mで、スナップ写真、記念写真用に使うのがベストだと思います。 レンズシャッターの得意とする事は、シャッタースピードに関係なく、ストロボに同調します。ストロボの発光量と、絞りをコントロール出来ると、撮影の幅も広がります。 ただ、この時代も、今でもそうですが、撮影には失敗が付きものです。 あえて、ストロボ撮影、セルフタイマー撮影など考えずに、 シンプルにシャッターを押して撮る。 レンズ性能に頼るのが、このカメラの一番の使い方だと思います。 #参考 #アイテム #取扱
2022/6/6ついに、ALPA Old Delft Alfinon 50mm f2.8 マウントアダプター完成。 早速、撮影してみました。 ALPA Old Delft Alfinon 50mm f2.8 ALPA Macro Switer 50mm F1.8 わざとコントラストの高い被写体を選んで、 アルパのマクロスイターと、撮り比べをしてみました。 どちらもF4で撮影しています。 見比べて良くチェックしないと、違いは殆ど分かりません。 色調、コントラストも描写の感じも、非常に似ています。 左が制作のマウントアダプター フードを外した状態 旧アルパマウント - M42 / Nex レンズは、特殊なマウント径なので、フィルターが見つからないので、 コダック シグネット エクターのフィルターを、フードに填め込みました。 フードに内面反射処理もしてあるので、先日の写真よりも 写真のキレとコントラストが上がりました。 ALPA Macro Switer 50/1.8 最大倍率 ALPA Old Delft Alfinon 50/2.8 ノーマル撮影 ALPA Old Delft Alfinon 50/2.8 最大倍率 クローズアップ性能は、マクロスイターを上回りました。 解放で、ここまで写れば、最高のレンズでは無いでしょうか!! 好いレンズと巡り会い出来ました。 また、機会がありましたら、マウント製作記を書きたいと思います。 #アイテム #制作 #アルパ #オールド デルフト #マウントアダプター
2022/6/5Old Delft Alfinon 50mm f2.8 インフ調整(無限大調整)も終わり、余分なお肉を取り除いてスッキリしました。 バイトの刃も研いてあるので、切れ味抜群です。 アルミ無垢が、綺麗に仕上がりました。 黒塗りの焼き付け塗装をしようと思いましたが、 レンズ本体もアルミ無垢なので、このままの方が似合っている気がします。 別のアングルから、別のレンズで絞りを変えて撮影してみました。 爪付きヘリコイドレバーを回しやすいように、削ってあります。 F11 F8 F5.6 F2.8 F1.4 F0.95 TT Artisan 50mm 銘匠光学 TTArtisan 50mm F0.95 ボケ味が綺麗なレンズです。 明るいレンズは、絞り値を色々選べて楽しいですが、 やはりレンズの最高解像度F5.6-F8位の撮影が、好いのでは無いでしょうか? F0.95、何が写っているのか分かりません。 ダブルヘリコイドのマクロ描写テスト。 通常は、この位の大きさがフィギュアの表情が見えて丁度いいかと思います。 F2.8 F2.8 鏡胴のヘリコイドを回すだけで、ここまで寄って撮影出来ます。 色濁り、収差ボケも無く、とても好いレンズです。 F2.8 沈胴レンズなので、沈胴を伸ばすと更に近寄って撮影できます。 ほぼ等倍の大きさです。 実は、写真にフレアーが多少出ています。 これはマウントアダプターの内面処理をしていないので、 内面反射によるフレアーです。 内面処理をすると、更に抜けの良い写真に変わると思います。 流石、アルパが選んだ玉は、ボケのグラデーションが綺麗なレンズばかりです。 このレンズも、マクロスイターと甲乙付けがたい、蕩けるボケ味のレンズだと思います。 多分、誰もOld Delft Alfinon 50mm f2.8を、マクロレンズにしたことが無いので、 評価が無いのではと思います。 完成の暁には、マクロスイター F1.8&F1.9と撮り比べをしたいと思います。 次回は、Old Delft Alfinon 50mm f2.8にフードを付ける。 #アイテム #制作 #アルパ #オールド デルフト #マウントアダプター
2022/6/3マウントを削って、Old Delft Alfinon 50mm f2.8のレンズをマウントしてみました。 こんな感じで、レンズがマウントに填まりました。 アルパマウントと呼ばれる、三つ爪の締め付け固定マウントですが、 初期の頃のカメラはマウント規格が異なるので「ALPA ALNEA mod.4」以降とは互換性がありません。 後のアルパマウントは、金属板をネジ止めしてありますが、初期のレンズは、削り出しで爪を作ってあります。 生産台数2000台ぐらい、現存するレンズは1000本前後と推定されるので、製品化はされないと思うので、デジカメで楽しむには、自作マウントしかありません。 アルパマウント削り出し、鰹、昆布だしみたい! 折角なので、このカメラを作ったメーカーとレンズのメーカーのお話でも ……… ALPAはスイスのボー州バレーグで1918年に創業したPignons S.A. (ピニオン) と言う時計部品メーカーが前身にあたり、1944年発売のALPA REFLEX I型から続く一眼レフ (フィルム) カメラのシリーズ銘です。初期はウエストレベルファインダーを装備しながらも分類上は レンジファインダーカメラでありマウント規格が異なります。アルパは自社でレンズは作らず、他社のレンズを装着しています。 高級レンズばかり装着しているので、カメラもお高いのですね! OLD DELFTはオランダのデルフト市で1939年創業の光学メーカーになり、初期は創設者Oscar van Leer (オスカー・ファン・リール) 氏の名前からVan Leers Optisch Industrieと呼ばれ登記上は「De Oude Delft」ですが、一般的に「OLD DELFT」の通称になっているようです。 写真カメラ用レンズというよりはむしろ、X線撮影、電子機器用などのレンズの生産が主力であった企業のようですが、なぜか1950-60年代に集中的にアルパ、コンタックス、エクサクタマウント、ライカLマウント、M42マウントなどの多様な小型カメラ用のレンズを供給していました。 一般に市販されたレンズでは、ライカマウント、アルパマウントなどで製造されたアルフィノン(Alfinon)5cmf2.8が挙げられます。(このレンズ) オールドレンズは その背後に隠れているロマンを、紐解くことで楽しみは更に増していきます。 オランダと言えば、フェルメールとレンブラントの絵画をを思い出します。 17世紀、オランダ黄金時代の代表画家ですね! このレンズで、テスト撮影していて、ふと、思い出しました。 フェルメール 真珠の耳飾りの少女 少女の髪や耳飾りが窓から差し込む光を反射して輝くところを明るい絵具の点で表現しており、この技法はポワンティエ (pointillé) と呼ばれ、フェルメールの作品における特徴の1つとされます。 こんな感じにいつか写真が撮れると好いななんて ……… フェルメールのモチーフはこれまで検討されていないが、当時出島からオランダにもたらされ、評判を呼んだ日本の着物と見える衣裳の人物像が5点ほどあるらしい。 当時、日本は鎖国時代、オランダ商人の経済力には、当時、世界的に注目を受けていた石見銀山で産出した銀が、出島からオランダにもたらされ莫大な利益を生んでいたことも関係している。(日本は金1対銀2、世界は金1対銀5) 先月、カメラを譲った人が、石見で神楽を舞っているとの事で、なんか書きたくなってしまった。その内に、神楽の舞を写真撮りに行こうと思っています。 レンブラント・ファン・レイン《夜警》1642年 光と影の魔術師レンブラント、私の師匠がスタジオでライティングに用いていた、 ストロボ技法を思い出します。 光をコントロールすることで、生き生きした女性に変身するんですね! 写真は、光があって成り立つものだから、光が見えると作風が変わってくる。 この辺の話題は、モノ日記では無いので ……… マウントにレンズが付けられるようになったので、早速テスト撮影してみました。 予想通りの性能であります。無限遠から1/2倍マクロになりました。 1/2倍マクロに ……… ヘリコイドマウントを回すだけで、ここまで寄ることが出来ます。 ドリルの刃が丁度20mm、SonyのNex7の素子の大きさが、23.6x15.7mm 大体、1/2倍マクロの感じです。沈胴を沈めた状態ですので、レンズを起こして、 レンズのヘリコイドを回すと、等倍まで撮影する事が出来るようになります。 アルパと言えばマクロスイターが有名ですが、元々は標準レンズのスイターを、 ヘリコイドを更に伸ばして、マクロスイターとして販売していました。 このレンズも、マクロアルフィノンになりました。 マクロスイターを彷彿する、ボケ描写です。 簡単に、ここまで寄ることが出来るのも、改造ならでは ……… 丁度、お隣さんの双子ちゃんが保育園から帰ってきたので、 一寸モデルさんに ……… 撮っても可愛い双子ちゃんです。 去年、七五三だったから4歳になったのかな〜 解放だけれど、大ボケはしない。 柔らかなトーンが特徴のレンズで、 ベールを纏ったような色滲みが、素敵なレンズです。 日が差すともっとこのレンズの特徴が現れるのだが ……… 解放で、ここまでの解像力 このレンズの最大の特徴、髪の毛1本1本が際立って写る。 シャドーが潰れず、ハイライトも飛んでいない、色調も色転びせず、 肌の色が自然に表現されています。 十年後の彼女たちの写真を、このレンズで撮りたいものだ!! 次回、無限大調整、仕上げにて、完成予定? #アイテム #制作
2022/6/1秘めたるレンズの「覚醒」でありましたね! アンチエイジングレンズです! カミさんが、彼女だった頃を思い出して、撮影してみては ……… 10歳は若く写りますから、今日の晩酌は酒の肴が一品増えるのは確実です。 メーカーが作ったレンズをそのまま使うのが正当かも知れませんが、 使い方は自由だと思います。 手持ちのレンズを見直す好い機会かも知れません。 レンズが増えることも無く、楽しむ事が出来ると思います。
2022/6/11話が前後してしまいますが、撮ってまいりましたぁぁ! もぅ、スンゴイのっ!!ホント!! ウチのカミさんに「どぅだぁ!凄いだろこれ!」と仕上がった写真を 見せましたところ 『ホントそうねぇ!これは良かったわねぇ。。。じゃぁ、その レンズだけ残して後は処分できるわねぇ (⌒∇⌒) 』 ・・と、云われました。。。Σ(゚д゚lll)
2022/6/11全くもって、お手数をお掛け致しました;; これからはメンテを怠らず精進してまいります('◇')ゞ
2022/6/11ASA、パトローネ… 懐かしワード満載の日記でした~🤗 フィルム差し込みの感覚やフィルムの香りまで懐かしく思い出しました。 パトローネ回収のおじさん、いたなぁ…📷️
2022/6/6無人島に1本だけレンズを持っていくなら、このレンズと言う感じでしょうか。 もぅ、全方位完全無欠なレンズとなりますねぇw オランダは風車とチューリップしか思い浮かばない感じですが、考えてみれば 江戸時代の蘭学と言いOLD DELFTと言う陶器も有名ですよねぇ。。 デルフト社がその後、嘘か本当か同じオランダの巨大企業フィリップス社の 光学事業部門の元になったとか?ならなかったとか? ・・いずれにせよ、やはり先端技術や芸術性に卓越した文化と風土がが あるのでしょうかねぇ?
2022/6/2これです!これこれコレ! 昔から「何で需要があるのに、売ってないんだろう??」っと、ずぅ~っと 疑問に思ってました。。結構、落っことしたりブツけたりしたのか? 凹んでるレンズってありますよねぇ。。
2022/6/2あなたも集めているコレクションで、モノ日記を書いてみませんか?
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