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大百怪 第三巻 No.9 鬼太郎
《物語》 道祖神が並ぶ村はずれ。黄と黒のチャンチャンコを着た少年が、村人に見送られて去っていく。 悪さをする妖怪を懲らしめたばかりなのだろう、村人たちの感謝の言葉はなおも続いている。 いつもは寂しげに鳴く秋の虫たちも、なぜだか今日は勇ましい。 カラン、コロンという下駄の音が、夕暮れ空に遠ざかる──。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
第三巻 ミニフィギュア やのまんもののけ
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大百怪 怪帰録 No.11 百目
《物語》 寂しい村はずれの道。家路を急ぐ少年は、古寺まで来たとき、道に佇む人影を見た。すっかり日も落ち、人の顔は判別できない。 「今晩は……」声をかけるが返事はない。気味悪く思いながら通り過ぎる。 歩きながら少年は振り返った。と、人影からスーッと飛んでくるものがある。 少年の短い悲鳴。それは宙に浮かぶ目玉だった。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
怪帰録 ミニフィギュア やのまんもののけ
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大百怪 第六巻 No.5 姥火
《物語》 シトシトと雨が降り続く晩のこと。蓑を着けた男が神社の近くを歩く。フワッ──。なぜだか知らないが、足元がぼうっと明るくなった。「あっ」見上げれば、そこには火の玉。よく見ると、火炎の中には老婆の顔が・・・・・・。通常の火とは違って、姥火は水気があると、ますます燃えるのである。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
第六巻 ミニフィギュア やのまんもののけ
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大百怪 第三巻 No.10 キジムナー
《物語》 南国の夜道を若者が提灯を灯して歩く。浜辺で夜遊びをするためである。ふと、灯りが揺らぐ。風もないのに変だな……若者がそう呟いたとき、小さい人間のような影が見えた──。 キジムナーの悪戯だと気が付いたときには、すでに辺りは真っ暗闇。このように、昔はキジムナーに悪戯される人が多かったそうだ。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
第三巻 ミニフィギュア やのまんもののけ
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大百怪 第一巻 No.5 一本だたら
《物語》 樹上から落ちる粉雪。陽に照らされキラキラと輝く。 ふと、先行する男が立ち止まった。目の前に大きな足跡。しかも一本足で飛び跳ねたかのように、点々と山の奥まで続いている。 その時。ズシン──。遠くから聞こえた。 積もった雪が落ちる音とは違うようだった。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第一巻 No.1 夜行さん
《物語》 節分の夜。山間の家から声が聞こえてくる。 子供の声、大人の声。どうやら夕食の話をしているらしい。 囲炉裏を囲むくつろぎの時間。そこに突然の悲鳴。 子供の視線をたどれば、戸の隙間からは毛むくじゃらの手が一本出ていた──。 節分の夜、夕食の話をしてはいけない。 夜行さんが家にやってくるからだ。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第二巻 No.8 提灯お化け
《物語》 深夜、急用で隣村まで行かなければならない男が、提灯を持って出かけた。 村境までくると、さっと風が吹き、提灯の灯りが揺れた。男は思わず立ち止まる。 その途端、バサバサバサっと提灯から羽が生え、目鼻と口が現れて、ゲタゲタと笑った。 逃げ帰る男を追って、羽の生えた提灯はバサバサと飛んでいくのだった。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第二巻 No.3 アマビエ
《物語》 夜の海。磯には毎晩出現する光り物を調べに来ていた役人と漁師たち。誰も口を聞かず、黙って海を見ている。やがて漆黒の波間に青白い光が現れ、近くまで移動してきた。 それはくちばしのある人魚のような怪物。しかし不思議と恐怖感はない。 波音に混じって怪物の鳴き声が響く。よくよく聞くと、それは人の言葉だった……。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第四巻 No.4 提灯小僧
《物語》 雨が降る夜の城下町。一人の武士が、提灯で足下を照らしながら歩く。さきほどから、提灯を下げた小僧が傘もささずに後ろからついてきている。変な小僧だなと思っていると、いつの間にか前を歩き、しばらくすると後ろにと、実に怪しい。「妖怪に違いない……」そう気がついたときには、前後ともに暗闇があるだけだった。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第四巻 No.6 ひょうすべ
《物語》 ザワザワいう渓流の音にまじって、ヒョーゥ、ヒョーゥ……と幽かに声が聞こえる。山で夜を過ごす者は、ときおりそんな鳴き声を聞く。この声を聞くと、決してその日は沢や尾根には近づかない。その声は、実はひょうすべの声なのである。通り道となる沢や尾根を遮ると、恐ろしい祟りに遭うとして恐れられたのだ。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
第四巻 ミニフィギュア やのまんもののけ
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大百怪 第七巻 No.4 クサビラ神
《物語》 今から千五百年以上も昔。近江地方は大飢饉に見舞われ、人々は餓死寸前だった。そんな折り、ある男が朦朧とした頭で森の近くを通りかかる。すると、見たこともないような小さなものが目の前を歩き、森に消えた。男が跡をつけてみる。すると森の中の枯れ草に無数のキノコが生えていた。人々はこのキノコで餓死を免れたという。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第七巻 No.1 ぬらりひょん
《物語》 夕方。大きな屋敷の中では、使用人が夕食の支度で大忙しの様子。使用人がふと座敷に目をやると、見知らぬ爺がゆったりと茶を飲んでいる。客人かな──?家の主にそのことを伝える。主が客人を放っておいたおいたことを詫びに座敷に向かう。するとそこには、湯気の立つ湯飲みが置いてあるだけだった。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第六巻 No.6 呼子
《物語》 深い山々の頂上。「ヤッホー」と登山客が声をあげると、数秒もしないうちに「ヤッホー」と返ってくる。山彦現象を楽しんでいるのだ。しかし、向いの山では異形のものが聞き耳を立てていた。「ヤッホー」登山客の声。するとすかさず、この異形も「ヤッホー」と同じ声で答えた。これが呼子の仕事なのである。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
第六巻 ミニフィギュア やのまんもののけ
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大百怪 第七巻 No.7 骨鯨
《物語》 夜の海。たいした漁が出来ず、港に帰ろうと漁師たちがいい出した時だった。沖から怪しい鳥の声が聞こえはじめると、山のように大きな黒い影が現れ、舟に迫ってきた。ひとりの漁師が銛を手にし、黒い影に打ち込む。命中したが、何の手応えもない。「鯨の化け物か?」そのうちに、黒い影は再び沖へと姿を消していった──。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
第七巻 ミニフィギュア やのまんもののけ
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大百怪 怪帰録 No.7 鬼太郎
《物語》 道祖神が並ぶ村はずれ。黄と黒のチャンチャンコを着た少年が、村人に見送られ去っていく。悪さをする妖怪を懲らしめたばかりなのだろう、村人たちの感謝の言葉はなおも続いている。いつもは寂しげに鳴く秋の虫たちも、なぜだか今日は勇ましい。カラン、コロンという下駄の音が、夕暮れ空に遠ざかる──。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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