-
Ai Micro Nikkor 55mm F2.8S
ニコンの標準マクロレンズ。一昨年のニコンMFレンズディスコンまで残ったレンズ。 1979年発売、2020年まで販売されていたので41年間も販売されていたことになる。 一眼レフへの装着の用途の他、産業機器への装着例もあったのが長寿の要因だったようだ。 個人的にはフィルム時代から何度か買ったり手放したりを経験したレンズでもある。 今のレンズはごく最近手に入れたもの。それまで持っていた個体に大きな不満はなかったが、エコガラス使用、SIC(スーパーインテグレッドコート)仕様の後期モデルが格安だったため入れ替えた。 以前のものと比べて多少色のりがいいかなとは思いますが、描写に大きな差はないと思いますね。 ニコンらしくシャープなレンズですが、ボケも意外ときれいです。 少なくとも、マクロ域で二線ボケ等、汚いボケが気になったことはないですね。 以前掲載した Makro-Planar 2.8/60Cとともに、信頼のおけるマクロレンズだと思います。 このレンズを使った作例はこちら https://muuseo.com/gs151h/diaries/18 #オールドレンズ #マクロレンズ #ニコン #Ai_Micro_Nikkor_55mm_F2.8S
オールドレンズ Nikon 10,000円位gs151h
-
Ai Nikkor 105mm F1.8S
ニコンの中望遠レンズ。1981年に発売された。 ニコンは伝統的に105mmをラインナップしており、特に開放値F2.5はレンジファインダー時代に端を発し、光学系を変えながら、50年以上にわたりニコンFマウントレンズを代表する中望遠レンズだった。 それに対しこのF1.8は、AF化の波もあり、わずか12年ほどでディスコンされたこともあり、やや影が薄い。 しかし、描写はF2.5以上のものがあると思う。きれいなボケ、柔らかなトーン、それでいてピント面はシャープ。カリカリになりすぎず、柔らかさを感じる描写は現代の「開放からシャープでカリカリ」なレンズとは一線を画す描写。F2.5とあえて使い分ける価値はあると思います。 ファットなシェイプ、ねっとりとしたヘリコイドの動きも良いですね。 それなりのお値段はついていますが、他社の同級レンズと比べても割安だと思います。もう少し、見直されてもいいレンズだと思います。 このレンズを使った作例はこちら https://muuseo.com/gs151h/diaries/16 #オールドレンズ #望遠レンズ #ニコン #Ai_Nikkor_105mm_F1.8S
オールドレンズ Nikon 40,000円ぐらいgs151h
-
Ai Nikkor 50mm F1.2S
NIKONのハイスピード標準レンズ。 1981年(全身のSなしまでさかのぼれば1978年)発売のオールドレンズだが、一昨年のMF Nikkor 販売終了までカタログ搭載モデルとして残ったレンズでもあります。 50mmジャストでF1.2の一眼レフ用レンズとしては、ペンタックスに次ぐ速さで誕生したレンズでもあります。 良くも悪くも、開放はNikkorらしからぬとろとろの描写。しかし、絞ればしっかり固くなっていくのはさすがNikkor。 新品は入手できなくなったが、中古は玉数豊富で入手は容易。他社の50mm F1.2と比べても割安な個体も多いので、ある意味ねらい目のレンズかもしれません。 このレンズを使った作例はこちら https://muuseo.com/gs151h/diaries/35
オールドレンズ Nikon 不明(数万円のはず)gs151h
-
Ai Nikkor 50mm F1.8S
1980年に登場した廉価版標準レンズ。 長らくニコンの廉価版標準レンズであった50㎜ F2の後継として誕生した「Ai Nikkor 50mm F1.8」の光学系はそのままに、絞り周りをプログラムAE対応にするとともに、鏡筒を短縮化、「パンケーキレンズ」と言ってもいい外観に仕上がっている。 それでいて最短撮影距離は45㎝(国内版、海外版は60㎝)とテーブルフォトにも使いやすいレンズ。 ニッコールらしく、シャープな印象のレンズだが、開放ではソフト。オールドレンズ入門用としてもおススメだが、最近は価格が高騰しているようである。 この光学系はその後、AFAiニッコール、AFAiDニッコールにも引き継がれているので、AFで使いたい方はそちらをセレクトするのもよいかと思う。 #オールドレンズ #標準レンズ #ニコン #Ai_Nikkor_50㎜_F1.8S
オールドレンズ Nikon 10,000円位gs151h
-
AUTO CHINON MULTI − COATED 55mm F1.4
カラフルなロゴが特徴的なチノンブランドの大口径標準レンズ。チノン銘だが富岡光学のOEMと言われており、多数の派生型があるモデルである。 このモデルは1970年代後半のもので、所謂「富岡の55mm F1.4」の中でも最末期の製品の一つである。 「富岡の55mm F1.4」は最初期のモノコートから末期のマルチコートまで複数持っているが、いずれもボケがきれいで開放だとトロトロになるのが魅力。マルチコートモデルは更にコントラスト高めでモノコートモデルと比べ発色も改善されていると思う。 この個体は昨年後半にヤフオクで入手。レンズ内の状態が若干悪いところもあるが、撮影に支障はないのでそのまま使っている。 このレンズを使った作例はこちら https://muuseo.com/gs151h/diaries/29 #オールドレンズ #標準レンズ #チノン #富岡光学 #AUTO_CHINON_MULTICOATED_55mm_F1.4
オールドレンズ CHINON チノン 25,000円ぐらいgs151h
-
AUTO TAMRON 28mm F2.8
タムロンの広角レンズ。タムロンお得意のマウント交換式レンズだが、アダプトールではなくアダプトマチックと言う古い世代の交換マウントのレンズ。 タムロン公式HPの紹介では、同一スペックでフィルター径58mmのものは紹介されているが、この個体は62mm径。多分年代が古いものと思われる。 フィルター径58mmのモデルが1972年に登場しているようなので、それ以前のモデルと思われる。同時期のNikonやCanonの28mmF2クラスと比べても明らかに大きいのはご愛嬌。Nikon・Canonは近距離補正やアトムレンズなど、当時の最先端技術を投入したハイスペックレンズだったが、こちらは普通の硝材を使い、ローコストでF2.8を達成したのだろうから致し方ないと思われる。 最短撮影距離22㎝を達成しているのはさすがタムロンだ。 この個体は、カメラのキタムラ高知堺町店のジャンクコーナーにて入手。M42マウント付きで1,200円也。ジャンクだが、フロントキャップがない以外は特に不具合はない個体だった。 まだテスト撮影程度だが、描写は可もなく不可もなくといったところか。廉価レンズとしては頑張ったほうだと思う。 #オールドレンズ #広角レンズ #タムロン #AUTO_TAMRON_28mm_F2.8
オールドレンズ TAMRON 1,200円gs151h
-
AUTO-YASHINON DS 50mm F1.7
ヤシカの標準レンズ。富岡光学製。自社製一眼レフにセットして販売されたケースが多いようだ。 モノコートでいわゆる「アトムレンズ」だが、黄変はほぼ出ておらず、デジタルならWBを特段いじらなくても問題なく写る。 絞りリングの1.7と2.8の間にクリックがあり、どうやらF2のようだ。このF2の際の絞りはほぼ円形。 自動絞りの一眼レフ用レンズの円形絞りが珍しい時代の上に、廉価版のF1.7でこのような絞り形状は珍しいと思う。 モノコートらしくやや淡いトーンの描写で、ボケもきれい。個人的に好きなレンズです。 この描写傾向や絞り形状は、後継のDS-M、YASHICA MLの50mmF1.7にも引き継がれています。 この一連の50mmF1.7は出物があれば格安です。この個体は、ジャンク扱いでヤシカの一眼レフ本体付きで2,000円で買いました。 明らかにお値打ちでした。そして、富岡光学の沼にはまりました(笑) このレンズを使った作例はこちら https://muuseo.com/gs151h/diaries/30 #オールドレンズ #標準レンズ #ヤシカ #富岡光学 #AUTO_YASHINON_DS_50㎜_F1.7
オールドレンズ ヤシカ 2,000円gs151h
-
CANON FD 55mm F1.2
CANONがフラッグシップカメラ、CANON F-1と同時に、1971年3月に発売開始した大口径標準レンズ。ずっしり重いガラスの塊のようなレンズ。 元々、中古並品を所有していたが、レンズ内をよく見るとごくわずかなカビがあったため、修理を考えていたところに、ヒガサカメラ修理済みの個体が出たため入手。 同時期、同スペックのニッコールと比べても遜色なし。現代の基準で見れば、コントラストが低く、やや眠い描写ではあるが、ピント面の解像はしっかりしており、個性を理解すればデジタルでも十分使える実力はあると思う。 このレンズを使った作例はこちら https://muuseo.com/gs151h/diaries/2 #オールドレンズ #CANONFD55㎜F1.2 #CANON #標準レンズ
オールドレンズ CANON 30,000円位gs151h
-
CANON FD 55mm F1.2 S.S.C.
CANONの大口径標準レンズ。以前掲載した「FD 55mm F1.2」の発展型で「S.S.C.」は「スーパー・スペクトラ・コーティング」の意味らしい。 現代では単純にマルチコートというところ、昔は各社いろいろな名称をつけて、自社のコーティングの優位性をアピールしていた。 絞りのF16の次の"A"はシャッタースピード優先AE用のポジションで、その後、プログラムAE搭載のA-1が出た際には、AE(絞り優先AEも含めて)時に使うポジションとなった。 S.S.Cのおかげか、「FD 55mm F1.2」よりかはコントラスト高めで扱いやすい思う。特性を理解すればデジタルでも十分に使えるレンズ。 カメラのキタムラにて、整備済み品を入手しています。 #オールドレンズ #CANONFD55㎜F1.2 #CANON #標準レンズ
オールドレンズ CANON 35,000円位gs151h
-
Carl Zeiss Planar 50mm F1.4 AEJ
1974年に、ドイツのカールツァイスと日本のヤシカが提携して発売された、CONTAX RTSのために準備された標準レンズ。この個体はシリアルから初期のものとみられる。 カタログで自ら「標準レンズの帝王」と名乗っただけあってなかなか良い描写をすると思う。デジタルで使っても楽しい1本。 初期ロットは「当たり玉神話」があり、妙なプレミアムが乗ることもあるが、値段分の差があるかといわれると? 3枚目の写真にあるように、F2あたりで手裏剣型の絞り形状になるので、これが苦手な方は後期ロットをお勧めします。 #オールドレンズ #CONTAX #ヤシコン #Planar50㎜F1.4 #富岡光学
オールドレンズ CONTAX 不明 (中古購入)gs151h
-
Distagon 2.8/28 MMJ
CONTAXの広角レンズ。 CONTAX初期には、ドイツ製のDistagon2/28がラインナップされていたが、中望遠レンズと見間違う長さと、高価な価格のため、廉価版として登場したのがこのレンズ。 最初から日本製で、一見すると平凡なスペックだが、最短撮影距離0.25mと、普通の28㎜レンズより寄れるので使いやすい。 Zeissらしく、発色がよくコントラストも良好なので、デジタル用にも活用しやすいレンズ。 CONTAX用レンズの入門にも最適だと思う。実は私もこのレンズからCONTAX沼に入りました(笑) このレンズを使った作例はこちら https://muuseo.com/gs151h/diaries/31 #オールドレンズ #広角レンズレンズ #CONTAX #Distagon_2.8/28_MMJ
オールドレンズ CONTAX 20,000円代gs151h
-
EBC FUJINON 50mm F1.4(M42マウント、前期型)
1972年に発売されたST801用に準備されたレンズ。 EBCは「エレクトロン・ビーム・コーティング」の意味で、要するにマルチコート化されている。 本来、開放測光用の爪がついており、富士フイルム以外のカメラへの取り付けが保証されていないのだが、この個体は入手時には爪は除去されていた。 モノコートバージョンと同様、いわゆるアトムレンズで、当初は黄変がひどく、紫外線照射で影響のないレベルまで黄変を軽減して使用しています。 描写は柔らかめ、モノコートと比べて色乗りはよくなっていると思います。 #オールドレンズ #M42マウント #富士フイルム #フジノン #EBC_FUJINON 50mm F1.4
オールドレンズ fujifilm 10,000円位gs151h
-
FUJINON 50mm F1.4(M42マウント)
富士フイルムが1970年に発売したST701用に準備した標準レンズ。 モノコートでアトムレンズ、黄変がひどく撮影に影響が出ていたが、昨年、紫外線照射で使えるレベルにまで黄変を軽減した。 普及版の55mm F1.8はシャープな描写の印象があるが、このレンズは柔らかな描写の印象である。 #オールドレンズ #富士フイルム #M42マウント #FUJINON_50mm_F1.4
オールドレンズ fujifilm 10,000円位gs151h
-
G.ZUIKO AUTO-W 35mm F2.8(M42マウント)
オリンパスの広角レンズ。しかし、OMマウントではなくM42マウント。 これは、OMマウントの初代、オリンパスM-1に先立つこと1年前、オリンパス初の35mmフルサイズ一眼レフとして誕生したオリンパスFTL用のレンズです。 国内での販売開始はM-1と同時だったそうで、M-1と比べずいぶん安い値段で販売されていたにもかかわらずほとんど売れなかった模様。 そのため、交換レンズはレアですね。オリンパスFTL自体、オリンパス本体ではなく、関連会社経由で外注したともいわれており、どこが設計・製造したのかも気になるところですが、決定的な情報はまだ見つかっていません。 また、絞りリングにクリックがなく無段階制御になっているのも独特です。 この個体はヤフオクで購入したもの。使用感少なく、前後キャップとも純正。 描写も、なかなかレトロな感じでよい。 このレンズを使った作例はこちら https://muuseo.com/gs151h/diaries/28 #オールドレンズ #広角レンズ #オリンパス #G_ZUIKO_AUTOSW_35㎜_F2.8_M42マウント
オールドレンズ オリンパス 不明(多分数千円)gs151h
-
GN Auto Nikkor 45mm F2.8
1969年に発売された、ニコンのパンケーキタイプの標準レンズ。 「GN」とは「ガイドナンバー」の意味で、ストロボの発光量を表す数値。TTL調光が当たり前になった現代ではストロボの性能を表す程度の数値ですが、昔は、GNをもとに、被写体までの距離を加味して計算し、絞りを決めていました。その計算を自動化する機能を付けたのが「GN Auto Nikkor」です。 当時としては、画期的な機能を付けたレンズでしたが、ストロボに調光機能が備わったことで、必要性が薄くなったこともあり、Ai化を機に、約9年で販売を終えました。 私が今回に入れた個体は、比較的初期のモノコートのモデル。1970年代初頭のものと思われます。 残念ながら、GN値を示す指針が欠品しています。一方で、単体ではなかなか手に入らない純正フード(Fマーク付き)がセットの上、先月、キィートスで整備済みとのことで、実用上は問題なく使える個体との判断で購入しました。 写真ではNikon Dfに装着していますが、非Aiで扱いづらい上に、GNを示すため、ヘリコイドの回転方向を通常のニッコールと逆にしており、フォーカスアシスト機能が使いずらい、更には最短撮影距離が0.8mと長いため、近接撮影が厳しいことから、ニコンの一眼レフでの使用ではなく、ヘリコイド付きアダプタを使ってミラーレス一眼での使用を念頭に置いています。 作例は別途ダイアリーの方にアップさせていただきますが、ヘリコイド付きアダプタを使った近接撮影の結果も上々で、旨く使えば面白いレンズだと思います。 このレンズを使った作例はこちら https://muuseo.com/gs151h/diaries/8 #GN_Auto_Nikkor_45mm_F2.8 #オールドレンズ #ニコン #パンケーキレンズ
オールドレンズ Nikon 22,000円gs151h