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《Roterothopter》(HML)
同様にAmy Weber自身がアートを手掛けた《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》のリメイク版。 マナコストが1上がり、代わりにパワーを強化する能力が付いた。 0マナと1マナの差は大きく、また登場当時の環境が恵まれていなかった事もあり、祖先とは違いトーナメントシーンでの活躍が見られる事は無かった。 名前の通り、「羽ばたき」ではなく「回転翼」で飛行するような機構がイラストから見て取れる。
通常カード 1995かっこかり
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《Stone Calendar》(DRK)
呪文を唱えるためのコストが1マナ軽くなるアーティファクト。 効果は中々強力なのだが、いかんせん5マナというのが重い。 軽減範囲を制限されたりデメリットを得た代わりに軽くなった後輩たち(《サファイアの大メダル/Sapphire Medallion》《覚醒の兜/Helm of Awakening》など)に比べると実績は小さい。 夜空を背景にした、複数の歯車や機械を持ったオブジェクトという、いかにもAmy Weberらしいアートを持つカード。
通常カード 1994かっこかり
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《秘宝奪取/Steal Artifact》(LEB)
『リミテッドエディション』から存在する、アーティファクトを奪うカード。 クリーチャー版奪取カードである《支配魔法/Control Magic》の対として存在しているのだが、奪取対象のゲームへの影響度や採用率の差により、その活躍ぶりには大きく差がある。 怪しげな絵柄に味があるイラストである。
通常カード 1993かっこかり
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《Spore Cloud》(FEM)
『フォールン・エンパイア』に存在した、同セット内で複数のイラストを持つカードのうちの1種類。 効果はアレンジ版の《濃霧/Fog》。攻撃やブロックに参加したクリーチャーが、次のターンにアンタップしなくなる。(アンタップ状態であるブロッククリーチャーはタップされる) 『フォールン・エンパイア』では、このカード含め、異なるイラストを持つカードが非常に多く含まれているのだが、それは「消費者は異なるイラストを持つカード求めているのだろうか?」というマーケティングの試験的な試みだったらしい。 確かに頻繁に見かけるコモン枠のイラストが変われば、多少は目新しさを覚えて新鮮な気持ちにはなるのだろうが、イラスト発注のコストがそれに見合っていたかと考えると難しい。 『フォールン・エンパイア』というセット自体の失敗もあり、MTGにおける同セット内の複数イラストは今後段々と消えていく事となるのだった。
通常カード 1994かっこかり
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《Spiritual Sanctuary》(LEG)
毎ターン、平地をコントロールしていれば1ライフ回復させてくれるエンチャント。 4マナと重い割に、効果は小さく悠長であり、率直に言って弱いカード。 黎明期においてはライフ回復が重く見られており、ライフを得るカード全般がこのようにカードパワーが低くなっている傾向がある。 人のいない落ち着いた雰囲気の静かな泉のアートは、カード名通りといった所。
通常カード 1994かっこかり
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《Soldevi Digger》(ALL)
2マナで墓地トップのカードをライブラリーの底に移動させる事が出来る、墓地回収アーティファクト。 過去には《拾い読み/Browse》と組み合わせた「ブロウズ・ディガー」というコントロールデッキで一世を風靡した。 同じセット内で、《意志の力/Force of Will》や《Thawing Glaciers》といったコントロール向けの強カードが複数登場した事もあり、ゆったりとした墓地利用を行うこのカードも活躍できたのだろう。 多くのカラフルなギアが組み合わされた、可愛らしいスチームパンク風のイラストは非常にAmy Weberらしい。
通常カード 1996かっこかり
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《Skeleton Ship》(ALL)
Amy Weberが手掛けたカードの中では唯一となる、合作であるアートを持つカード。合作相手はTom Wanerstrandである。 両者のイラストのタッチを見るに、海と船の本体部分をTomが描き、残りをAmyが描いたように見受けられる。 こう見えて伝説のクリーチャーで、対象のクリーチャーに-1/-1カウンターを乗せる能力を持つ。 5マナ0/3、大体生息条件(島)というスペックは心もとないが、能力自体は強い。 Amy Weberが好んで描いていたオリオン座が夜空に見える。
通常カード 1995かっこかり
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《粉砕/Shatter》(LEB)
元祖・赤のアーティファクト破壊カード。 このカードをベースとして、「赤はアーティファクト破壊を得意とする色」というカラーパイが設定されていった。 色違いではあるが同セットでの《解呪/Disenchant》の下位互換であり、カードパワーは少し低め。 現在では、上位互換が何種類も新たに作られ続けている。 しかしアーティファクトが大きくフィーチャーされたミラディンブロックにおいては、他に軽量で手軽な赤いアーティファクト除去が無かった事もあり、スタンダードやブロック構築ではしばしば使われ、活躍していた。 分かりやすい効果に分かりやすいイラストが、いかにも基本セットのカードといった風である。
通常カード 1993かっこかり
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《海の歌姫/Seasinger》(FEM)
島を持っているプレイヤーからクリーチャーを奪う事が出来るクリーチャー。 能力の起動にマナが要らないのは嬉しいが、奪取条件は対戦相手任せなのでイマイチ安定しない。 気持ち暗めの色合いと、絵のタッチが少し不気味。 黎明期のカードに良く見られた雰囲気のイラストを持つカード。
通常カード 1994かっこかり
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《スクリブ・スプライト/Scryb Sprites》(LEB)
『リミテッドエディション』から存在している、緑の1マナ1/1飛行クリーチャー。 現在では青に役割が移ったフェアリーのクリーチャー・タイプではあるが、初期においてはフェアリーは森に棲む妖精とみなされ、緑の領分であった。 登場当時では破格の性能で、よく使われて活躍していた。 大昔のタイプ1(現在のヴィンテージ)ではグランビルというデッキでレギュラーを張っていた。 現在でも、オールドスクールにおいて同様のコンセプトのデッキで採用されている。
通常カード 1993かっこかり
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《生命の色/Lifelace》(LEB)
『リミテッドエディション』から存在している色サイクルの1枚。これは緑版。 このサイクルは、対象の呪文やパーマネントの色を変える事が出来るのだが、1マナとカード1枚使って行う効果としてこれは弱すぎる。 その上これらのサイクルのカードはレアであるため、プレイヤーからは非常に嫌われている。 抽象的なイラストには、いかにも黎明期のカードらしさが溢れている。 Amy Weberがイラストを手掛けたMTGのカードの中では非常に珍しい、コントラストの弱いぼんやりとした色合いのアートが描かれている。
通常カード 1993かっこかり
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《秘儀のコンパス/Mystic Compass》(ALL)
対象の土地1つを、ターン終了時まで選んだ基本土地に変えてしまえるアーティファクト。 強いカードではないのだが、土地渡りの補助、ウルザランドなど特殊地形の妨害、マナフィルターと器用な動きが出来るカード。 印刷時には、対象が「マナ能力を持つ土地」に限定されていたが、オラクル変更によって強化された。 イラストの背景に、こっそりとオリオン座が描かれている。 オリオン座は、Amy Weberが好んで用いているモチーフである。
通常カード 1996かっこかり
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《ミシュラの戦争機械/Mishra's War Machine》(ATQ)
7マナ5/5バンド、各アップキープに手札を1枚捨てなければならないデメリット持ち。 各ターン1枚のディスカードは非常に重く、カードパワーが抑えめであった黎明期ですら弱いと判断されていたカード。 この重いデメリットを持っていてすら使われるようなカードを作りたい、というコンセプトから開発されたのが、かの有名な《マスティコア/Masticore》である。 こちらは非常に強力なカードとして、当時のトーナメントシーンで大活躍した。 イラストの背景には夜空と、いくつかの星座が描かれている。
通常カード 1994かっこかり
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《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》(ATQ)
史上初の0マナクリーチャー。 パワーのないクリーチャーではあるのだが、0マナである点、アーティファクトである点、飛行を持つ点などを評価され、幾度となく再録を繰り返され、またトーナメントシーンでも活躍を繰り返し見せているカード。 Amy Weberが好んでいるレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた設計図風の図案が用いられており、イラストからは「工房で作ってきました」感が強く出ていて非常に雰囲気が良い。
通常カード 1994かっこかり
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《Life Matrix》(LEG)
クリーチャーに再生能力を与えるアーティファクト。 しかしキャストに4マナ、起動に4マナと非常に重く、起動タイミングもアップキープに限定されていてとても使いにくい。 夜空を背景とした骸骨と幾何学模様という、Amy Weberらしいイラストを持つ1枚。 また、夜空には彼女が好んで描いているオリオン座が見て取れる。
通常カード 1994かっこかり