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Einstürzende Neubauten “Ende Neu”
久しぶりに買いました。そうです、Einstürzende Neubauten (以下ENと表記)の7枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム“Ende Neu”です。私の購入したのは彼等自身のレーベルPotomakからの再発盤です。ENのバイオグラフィーは既に書いてありますが、少し補足しておきます。このアルバムの作製の前に、Mark Chungが脱退しており、また、このアルバムは、1994年2月から作製されていますが、その途中で、ENの音楽的頭脳でもあったF.M. Einheitが、音楽性の違い(特にBlixa Bargeldとの確執があったとか)から脱退しています。Einheitの最後の曲はA1 “Was Ist Ist”であったとのこと。その後も、彼は、Andreas Ammer, KMFDM、Pan Sonicなどのアーティストやグループとのコラボをやっています。また、1995年に、Nick Cave & The Bad SeedsのRoland Wolfが加入しているのですが、同年、交通事故にて逝去してしまいますかし、このアルバム”Ende Neu”の収録曲A3 “Die Explosion Im Festspielhaus”とB4 “Der Schacht Von Babel”には彼の名前はちゃんとクレジットされています。1996年に、このアルバム”Ende Neu”がMuteからリリースされ、Bargeldと、Alexander Hackeの妻Meret Beckerのデュエット曲A2 “Stella Maris”はヒットしたそうです。その後、ワールドツアーを行い、この時に、Die HautのJochen ArbeitとRudyことRudolph Moserが加入しています。なお、Andrew Chudyとクレジットされているのは、N.U. Unruhの本名です。翌年1997年に、”Ende Neu Remixes”がMuteの意向でリリースされ、リミキサーにはBarry Adamso やPan Sonicらが名を連ねていましたが、Bargeld自身はそのリリースは気に入らなかったようで、酷評しています。その後、アルバム”Silence Is Sexy”などをリリース、Muteとの契約が切れたこともあって、2002年に、バンドは新装された公式サイトneubauten.comで、インターネット・コミュニティとパトロン制度を組み合わせた「サポーター・プロジェクト」を実践します。これによって、レーベルの力に寄らず、サポーターの支援でアルバムを作製することが可能になりました。約2000人のサポーターが$35.00を支払い、Phase Iと呼ばれるアルバム作製工程をサポートし、次回作の録音風景やセッション等の様子をサポーターにストリーミング配信すると言う仕組みで、かつ、サポーターは、サポーター限定のアルバム”Supporter Album 1”も入手できると言うものでありました。このシステムは成功し、以後も続くことになります。現在、Phase IIIです。
それで、本作品”Ende Neu”ですが、先ず、A1 “Was Ist Ist”のコーラスでぶっ飛びます。名曲❗️A2 “Stella Maris”はデュエット曲ですが、Becker嬢の声は、Bargeldの声とよくマッチしてますね。A3 “Die Explosion Im Festspielhaus”も落ち着いた曲ですが、後半の女性コーラスが良い!A4 “ Installation N°1”は、殆どインスト曲ですが、なんでも西ベルリン芸術大学のようなステージでない所で演奏する為の曲だとか、ギターのリフがカッコいいです。A5 “Bili Rubin”はオルガンと非金属パーカッションを使った小曲。B面へ。B1 “NNNAAAMMM”は、New No New Age Advanced Ambient Motor Music Machineの略語らしく、延々とコーラスが続きますが、一種の刷り込みみたいです。ここら辺の反復するタントラ風歌詞を上手く使うアレンジはENらしいです。また、実際にバイクのエンジン音が使われているらしいです。続いて、タイトル曲B2 “Ende Neu”は抑揚の効いた曲の流れがドラマティックです。こう言う曲は、最近のENの流れですね。B3 “The Garden”は唯一の英詩の曲ですが、ベースの音と途中から入ってくる弦楽器によるバックの音とBargeldのヴォーカルがマッチしていて、ENの「ロマンティシズム」が感じられる名曲です。B4 “Der Schacht Von Babel”は、ドッシリした重いリズムと3拍子で刻まれるヴォーカルがイカす小曲で、これでアルバムを締めています。今回、聴いて分かったのは、ENは、Violin, ViolaやCelloなどの生の弦楽器をちゃんと使っているのだなと感心しました。今まで、そこら辺が謎だったので。もうそう言う所からして、Bargeldの言う”Progressive Rock”なんだろうなと感心しました。やっぱり、自作楽器やメタル・ジャンクで始まったENがたどり着いた境地が、このような作品となって活実したのであろうと思います。Einheitの最後の作品でもありますので、是非とも彼のプレイも聴いてみて下さい❗️
B3 “The Garden”
https://youtu.be/m1FtjDlMp4o
[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_n_fPuTlu1DKDmwdy_rGgXpMf45ks8-Mug
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オマハルゲ
2023/07/24 - 編集済みノイバウテンはコンサートを見に行った数少ないバンドのひとつ。
東京公演でブリクサが客席にダイブしてもみくちゃになって盛り上がりましたが、「11PM」で大阪公演の模様を流したのを見たらら東京と同じようにダイブしてて「あ、こういうルーチン・ワーク」なのね、と醒めちゃった思い出があります。
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Dr K2
2023/07/24初来日の東京公演は観に行きました。ダイブしてたかどうかは覚えてませんが、当時のマキシシングル”Yu-gun”を聴いて、歌物に走っているのがつまらなくなってしまった事もありましたが、やっぱり音楽は凄く独創的なので、やっぱり追いかけちゃいます。
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