The Flying Lizards “Fourth Wall”

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段ボールをドラム代わりに叩いて、ペナペナのギターに合わせて、往年のロックの名曲を無表情な女性ヴォーカルに歌わせると言う、通常のカバーソングとは全く異なるアプローチでヒットを飛ばしたのが、このThe Flying Lizardsです。本当なら、そのアルバムを紹介するところですが,私は持ってないので、セカンドアルバムをご紹介します。その前に、The Flying Lizardsって何?から。結成は1976年のロンドンで、リード・シンガーにDeborah Evans-Sticklandを迎えてBarrett Strongの "Money" をカバーして、英国・米国のチャーインした、David Cunninghamのバンドと言うよりは不定形プロジェクトで、関係したアーティストの方はDavid Cunninghamに加えて、Steve Beresford, Bob Black, Deborah Evans-Stickland, Robert Fripp, Vivien Goldman, Peter Laurence Gordon, Julian Marshall, Patti Palladin, Sally Peterson, David Toopと英国即興演奏家から素人に毛が生えたような人まで多岐に渡ります。ファーストアルバムでは前述の”Money”の他、Eddie Cochranの“Summertime Blues"もカバー。英国チャートには60位に食い込みました。その後、1979年に本作であるセカンドアルバム”Fourth Wall”を発表しましたが、売れずに。まあ元々が、ヒットを飛ばすために作ったバンドではないので、彼等は気にはしなかったようです。1984年にもSally Petersonと組んでサードアルバムTop Ten”をStalk Recordsからリリース。 これには、James Brown'の"Sex Machine"とLeonard Cohenの "Suzanne"のカバーが含まれており、これら曲は
それぞれシングル・カットされています。その後、David CunninghamはテレビのCMや映画のサントラなどの仕事をしていましたが、1978年に作ったダブ・アルバム”The Secret Dub Life of the Flying Lizards”をリメイクしたり、1995年には、ファーストとセカンドアルバムの再発である”The Flying Lizards and Fourth Wall”をRPMから出したりしてます。
それで今回、紹介する本作品もファーストの延長線であり、豪華なミュージシャン(英国屈指の即興演奏家であるDavid ToopやSteve Beresfordや、プログレ界からもRobert Flipp、ミニマルミュージックのMichael Nyman、またThe Pop GroupのGareth Sagerなども)が参加しており、屈折したポップミュージックを演奏しています。曲はDavid Cunninghamが書いており、今回の女性ヴォーカルはPatti Palladinで、余り抑揚の無いヴォーカルを披露してます(なお、彼女はJohnny Thundersとデュオでアルバムを作製したりしているみたいです)。曲によってはインスト曲もありますし、シンセやループが多用された曲もあり、ヴァラエティに富んでおり、色々と楽しめます。またDavid Cunninghamは「ポップミュージックはそれ自体が政治的である」との発言もあり、RIOとの関係もありそうです。それは別としても、世間の評価は低かったですが、音楽ライターの評価の高かった、このセカンドアルバムも聴いてみてください。

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PL1Oj5iLNw4N2Z5SzCIYWmj15FSzkZJ1d2

[“Summertime Blues”のカバー] https://youtu.be/FDJvr_ZA6jg

#TheFlyingLizards #FourthWall #Avant-Pop #DavidCunningham #PattiPaladin #VirginRecords


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