Der Moderne Man “Unmodern”

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独逸のNeue Deutsche Welle (German New Wave)の中でもパンク寄りのレコードをリリースしていたNo Fun Recordsより1982年に出たDer Moderne Man(デァ・モデルネ・マン)のスタジオ録音のアルバムとしてはセカンドに当たるのが、この”Unmodern”です(その前にライブ・ミニアルバム”Verstimmt”が出ています)。今回参加のメンバーはE.K.T.ことEckart Kurtz (G, Synth, B-Vo), MattusことMartin Simons (Vo, Synth), Jens “Galli” Gallmeyer (B), Alex Wicke (B), Felix "Fé" (Helge) Wolter (Dr, Synth, B), Tonio ScorpoことThomas Schnura (Sax, Synth)ですが、別にトリプルベースと言う訳ではなく、バンドの過渡期であったので、曲によって演奏者が異なるだけです。また、結成メンバーであった初代VoのZiggy XYことMichael JarickとE.K.T.とはKosmonauntentraumのメンバーでした。結成は1979年のHannoverで、1984年には解散しています。Wikiがドイツ語しかないので、良くは分かりませんが、1983年3月8日のRockpalast(独逸の人気音楽TV番組)に出演したり、最近では2011年にボーナストラックを付けて、本作品のCD再発もあり、独逸では意外と人気があったみたいです。それで、本作品”Unmodern”ですが、レーベルカラーとはちょっと異なり、既にポストパンクっぽい曲が主体を占めており、それ程ストレートなパンク・サウンドではありません。サックスやシンセの音がアクセントになっていますね。特にサックスの入る曲は英国のX-Ray Spexを想起させます。まあ、その時点で1982年ですから、当然と言えば当然ですね。ギターのカッティングや凝ったアレンジのフレーズ、それに加えて、曲を引っ張っていくベースラインやドラムも一聴に値すると思います。また、独逸語の子音の多い歌詞も独特のイントネーションで、面白いと思います。自らを「現代人」と言う割に、作品タイトルを「非現代的」なんてね、今となっては、ちょい恥ずかしいですが、そんなこととは関係なく、捨て曲も無く、アルバム全体としても非常に良く出来ていますので、少しでも興味のある方は、一回聴いてみて下さい。

https://youtu.be/4BAbMl2SHD4

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