Aunt Sally “s/t”

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もう皆さん、このバンドAunt Sallyのことは充分に知っていますね。強力なヴォーカルPhewさんとフリーキーなギターのBike さんが率いたバンドで、1978-1980年の間、関西を中心に活動していました。短命なバンドでしたが,1979年にこのアルバムを大阪のVanity Recordsよりリリースしており、これが噂を呼んで、幻の名盤として、好事家の間で、高額な値段で取引されてきました。彼女達の唯一のアルバムです。今回は米国のMesh-Key Recordsが、リマスタリングして初版のみに7㌅Single”全て売り物”w/c”パノラマ島”, “Cool Cold”が付いています。メンバーはPhew (Vo), Bikke (G), Mayu (Kbd), 丸山孝(Dr), Yoshio Nakaoka (B)の5人組です。時代はパンクが終わりかけてポストパンクに移り変わる時でしたが、彼女達の音楽は初めからポストパンクと言うかアヴァン・パンクでした。当時、良く言われていましたが、Phewさんの書く歌詞が強烈で、名曲”ローレライ”で歌われる「天才なんて誰でもなれる。鉄道自殺すればいいだけ」は日常と非日常が反転するくらい鋭い言葉の技であったと思います。また、Bikkeさんの不穏なメロディやコード進行も秀逸で、Phewさんの歌詞にピッタリ合っています。それから、余り語られていないのですが、Mayuさんのオルガンやピアノはある種のポップネスを持っており,これがBikkeさんのギターと相まって、バンドの音作りで重要であるのでは?と思っています。今回はリマスタリングしてあるので,Vanity盤よりも音の分離が良く、各楽器の絡みがよく分かるように思います。それと7㌅シングルがライブ録音なのですが、凄まじい演奏です。Phewさんの一線を超えたような金切り声は一聴に値します。これだけでも充分価値があります。以前にリリースされていたライブCDよりも数十倍凄い破壊力があります(アナログだからかな?)。そんな訳で、ファンには嬉しいリイシューだと思います。私はレーベルから直で買ったのですが、日本にはどれくらい逆輸入されるか分かりませんので、早めにゲットしてください。

https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mvTz-3zP9iAv-n5c09V39MP1KK4nV1Z6Q

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