Fred Frith “Live In Japan: The Guitars On The Table Approach“

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もう皆んな知ってるFred Frithだよー。しかも鳴り物入りで2枚組ボックスセットで、写真やら北村昌士氏の論考ブックレットやら生写真やらが付いてると言うシロモノです。テーブルトップ・ギターはAMMのKeith Roweが最初ですが、実際、日本にそのスタイルを持ち込んだのはFred Frith氏なんだよな。それを迎え打った灰野敬二氏が、吊り下げたギターにドッチボールをぶつけると言う奏法だったんです。それが、所謂、某フー○ズ・メイ○関係者(?)に酷評されてたのが懐かしい。まあそれは置いといて、Frith氏のバイオグラフィーを少し。Fred Frithは英国の作曲家、即興家またはマルチ奏者で、即興音楽や新しい音楽のフィールドに30年以上もいて、活躍している大先輩です。高校生の時は地元のクラブやパブでR&Bやフォークを演奏してましたが、その後、ケンブリッジ大学のブルース・パブで、Tim Hodgkinsonに出会い、1968年にHenry Cowを始動させます。そのまま、1978年まで活動していましたが、バンドは解散。その間にも、Frithは”Guitar Solos”を1974年にリリースしており、そこでプリペアード・ギターによる即興演奏を収めており、雑誌でもべた褒めでした。ただ、Henry Cow後期になると、歌物をやりたいFrith&Chris Cutlerとインスト物をやりたいTim&Lindsay Cooperとが対立し、歌物はDagmar Krauseと共にArt Bears名義でリリースすると言う羽目に。その後、Frithは、スウェーデンのSamla Mammas Mannaや米国のThe Muffinsの協力の元、 セカンドソロアルバム”Gravity”を1980年に出します。1979年終わり頃に、Frithは米国NYCに移り住み、そこで米国の様々な即興アーティストとコラボを行います。例えば、John ZornのNaked CityやMassacreやSkeleton Crewにも参加して、約14年間程米国にいました。1980年以降にはFrithは、ソロアルバム以外に、ダンスや映画或いは演劇の為の曲も書いています。Frithは1995年間には独逸Stuttgartに移り住み、写真家のHeike Lissと同居し、仏でもレジデンシーを得ますが、1997年にはまた米国に戻ってきます。Mills音楽科で作曲や即興について教鞭を取っており、2008年のリタイヤ後は名誉教授になっています。Frithの略歴は、まあここら辺にしておきましょう。
それで本作品ですが、本格的な即興演奏家が初来日することもあって、皆さん、期待していたようです。使われた楽器はギブソンのダブルネックギターと壊れた無名のヴァイオリン、第二次世界大戦の時のパイロットの通信テープ、ステレオミキサー、ラック型デジタル・エフェクターです。大阪、福岡、東京、前橋での演奏が収められています。勿論、全てライブ録音で、テーブルトップギターをプリペアードした即興演奏です。ギコギコ、ザラザラ、ペナペナした普通のギターとは思えない音が脱構築と再生を繰り返しながら演奏されています。多分、ギターに棒を差し込んだり、テープの再生音をギターの
ピックアップで拾ったり、打楽器の様に叩いたりしてるのでしょう。シュワシュワした音はエフェクターによるのかな?こう言う演奏って、当時は「普通にやりたくない」ギタリストがテクを度外視して面白半分にやっていたりしたような気もするんですが、やっぱりテクニックがあると、それだけ表現の幅は広がるんですよね(当たり前ですが)。Frithの来日公演の後、この手の演奏をするアングラ・ギタリストが、雨後の筍の如く出てきたように思います。あと、突然段ボールが、Frithとコラボ・ライブして、その音源をカセットでリリースしていました。それ程までに、Frithのプリペアード・テーブルトップ・ギターの演奏は衝撃的でした。そんなパラダイムシフトを起こした演奏を聴いてみてください。

https://youtu.be/vpX3qEgFB5k

https://youtu.be/vpX3qEgFB5k

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