- Kinky Musik Museum
- 3F Underground music: USA
- Mars “78”
Mars “78”
しつこい!とも言われてますが、またまた、登場のNo WaveバンドMarsです‼️バイオグラフィーは前回のを参照してください。それで、Lydia LunchのレーベルWindspeak Productionsよりリリースされたセルフ・コンピがこのアルバム”78”です。これは今までのライブ録音など集めたセルフ・コンピなのですが、1986年にミックスをFoetusことJ.G.Thirlwellがちょこっと行なっています。しかし、メンバーはそのミックスが気に入らなくて、自分達でミックスし直した”78+”をCDフォーマットで1996年にAtavistic Recordsから出しています。その時の雑誌には「Marsは明らかな混沌の中から、本当に面白い音楽を作ら出している。ヴォーカルは弾け、ギターやベースやドラムの音はそれらに取り込まれたり、外されたりして、皆んなが一度に色んな方向に向かって行くように思える。その狂ったような大音量の中で行われている為、バンドは妙に説得力のある方向を向いているね。」と評されています。バンドメンバーのJ. G.Thirlwallに対する不満は強く、その為、2003年にスペインのレーベルG3G と Spookysound から、新たにスタジオ・レコーディングがなされた音源が発売されました。それが”Mars LP: The Complete Studio Recordings, NYC 1977–1978 “ですが、内容はよーく聴き込まないと分からないですが、苦笑)。先述の様に、Sumner Craneは悪性リンパ腫で2003年4月15日に他界してしまい、Nancy Arlenも心臓の手術の後、2006年9月17日に他界しており、バンドのマネージメントは、スペインに移住したMark Cunninghamが引き受けているようです。なので、多分、Markが気に入らなかったのでしょう(ところで、China Burgさん、解散後、どうしたんでしょうか?してる方がいたら教えてちょ!)
と言う訳で、本作品についてですが、これは、言わば、Marsのベスト盤的な選曲です。A面はMarsにしてはノリの良い名曲”3E”で始まり、名盤”No New York”に収められていた曲が続きます。B面は”Monopoly”にはじまり、極初期の曲”Cairo”や”Cats”などと新し目の曲”Outside Africa”も収められています。しかし、Velvet Undergroundの影響を受けたとは言え、ここまで「酷い」音楽(勿論、褒め言葉です)は凄いです。不調和のアンサンブルと言うか、ノイズでもなく、ロックと言うには壊れすぎてる。最早敵無しですね。ただ、本作品はJ.G. Thirlwellの為か、幾分聴きやすくなっている印象があります。ライブトラックも使っているみたいですが。Phewさんが何処かで書いていましたが、「Marsの無意識の音楽だから、命に関わるの」と言う様なことを言っていましたが、正に、その通りだと思います。彼等はこれを音楽として提示した時から、無意識を掘り起こしたのかもしれませんね。そんな恐ろしい音楽ですが、これは聴きやすいので、是非、見つけたら、買って聴いてみてください。私も”78+”の方も聴きたいです!
“78+”の方で.
https://youtu.be/Ncl3GTDyRo4
list=PL7Y8h1DD2SroBe28GJR8vPQrZbe-37RjG
#Mars #78 #WindowspeakProductions #J.G.Thirlwell #NoWave #SumnarCrane #ChinaBurg #MarkCunningham #NancyArlen #NoiseRock #VelevtUnderground
