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Einstürzende Neubauten “Grundstueck”
Einstürzende Neubautenです❗️以上‼️
これでは何でMuuseoで紹介しているか分からないので、少し書いてみます。Einstürzende Neubautenのバイオグラフィーは以前にも書きましたので、省略しますが、ちょっとだけ。2002年にNeubauten は、新装された公式サイト「neubauten.org」において、インターネットコミュニティーとパトロン制を組み合わせて「サポーター・プロジェクト」と呼ばれるStreet Performer Protocolを実践することで、レコードレーベルの力に頼らずに、サポーターの支援によるアルバム制作を開始していますり約2000人のサポーターが35ドル(またはユーロ)を支払って、”Phase I”と呼ばれるアルバム制作工程をサポート。次回作のレコーディングやセッションの様子はインターネットを通じてサポーターにストリーミング配信されてました。サポーターはネット上でレコーディング風景を見て、モニターの前で、「叩け❗️Unruh‼️」とか「叫べ、Blixa ❗️」と応援していたようです。2003年秋にはサポーター限定のアルバム”Supporter Album 1”が完成していますが、2004年、サポーター限定アルバムの制作という理念に反して、”Supporter Album 1”から数曲を差し替えたアルバム”Perpetuum Mobile”をMute Recordsから発表しています。さらに11月にミニツアーを敢行し、ベルリンの共和国宮殿でサポーター限定ライブを行います。この様子は、サポーター向けプロジェクトPhase IIの締めくくりとして、本作品であるアルバム”Grundstück” と共にサポーター限定のDVDとしてリリースされています、なお”Grundstück”は2018年にCDとして発売されています。2005年初頭、サポーター向けとは別の新プロジェクト「Musterhaus」を開始し、サイトneubauten.orgにて定期購入者を募っています。このMusterhausプロジェクトは「より実験的かつ冒険的な、従来の活動では取り上げられなかった試みをバンドにもたらす」意図があったノイズミュージック的な大音量の作品から、長年にわたってバンドで用いられてきた卓上のスプリング楽器「バス・スプリング」をメンバーが思い思いに使うもの、オーケストラとの競演やテープ・コラージュなど多岐に渡っています。プロジェクト最初のアルバム”Anarchitektur”は2005年5月に発表され、以後およそ3ヶ月おきにアルバムを発表。2007年3月、8枚目のアルバム”Weingeister”の発表をもって終了したみたいですが、後になってバンドのサイトからも入手できた様です。とまあ、どこまでも独自路線を突き進む姿勢には感服してしまいます。
で、本作品はDVD付き、特大ポスター付きの180gの重量盤となっています。肝心の音の方は、前作の路線と同様に、メタパーは勿論のこと、プラスチックの筒や様々な「自作楽器」を駆使しており、これにBlixaの時に落ち着いたトーンですが、盛り上がる時は盛り上げての、割と渋目の曲になっています。ヴォーカルはBlixaのピロートークみたいな感じです(苦笑)。でもここまで独自な音楽だと形容しようがないですねぇ。初期の工事現場のような荒涼としたアクティブな音楽もいいのですが、この作品のように落ち着いた雰囲気も良いなぁと最近は思います。渋みを聴かせながらも、高い創造性を保って、レーベルに縛られない活動を続けるNeubautenを聴いてみてください。
“Grundstueck”
https://youtu.be/jvpVdIHlPUM
[album]
https://youtube.com/playlist?list=PLF8MzAh4n8dXX4C3vS0jYaEKE82SH7K9F
