Clock DVA “Thirst”

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またまた、発掘しました、Clock DVA (これは「クロック・ディーヴイ・エー」なのか?「クロック・ドヴァ」なのか?悩む)の当時、初のヴァイナルでのアルバム”Thirst”です。Clock DVAは1978年にAdolphus “Adi” NewtonとSteve “Judd” Turnerによって英国Sheffieldで結成されたグループで、インダストリアル〜ポストパンク〜EBMと言う風に変わっています。そのバンド名は小説”A Clockwork Orange”のClockとロシア語で「2」を表すDva と言う単語から来ています。それでは恒例のバイオグラフィーを。AdiはThe Studsと呼ばれる集団でCabaret Voltaireのメンバー達とコラボしていたり、まだ、The Futureだった頃のIan Craig MarshとMartyn Wareとも共同作業をしています。その中から1978年にJudd Turner (B), David J. Hammond (G), Roger Quail (Dr), Charlie Collins (Sax, Clarinet)とで、Clock DVAを結成します。最初、バンドは、テープループやEMS Synthi Eを用いた実験的電子音楽をやっており、所謂、当時のインダストリアル・ミュージックと関係がありましたし、実際、1980年には、T.G.のレーベルIndustrial Recordsよりカセット作品をリリースしています。Paul Widgerがギターて加入し、本作品である”Thirst”をFetish Recordsよりリリースし、当時の音楽誌は割と良い反応を示します。英国インディーチャートでも、Adam and the Antsを蹴落として、トップに立ちます。しかしその頃は、バンドの方は、musique concreteと典型的なロックの演奏との融合を模索したいます。このアルバムからシングルカットされた”4 Hours”は後にBauhausのDavid Jのソロアルバムにもカバーされています。しかしながら、1981年にバンドは分裂。非オリジナルメンバーのRodger, Charlie, PaulはThe Boxを結成します。なお、Juddは1981年9月にドラッグのオーバードーズで亡くなっています。1982年にAdiは、Siouxsie &The BinsheesのJohn Valentine Carruthersと共同作業で、大手のレーベルPolydorと契約し、1982年に、DVAの名義でシングル”High Holy Disco Mass”を、EP”Passion Still Aflame”をリリース、その後に、Clock DVA名義でアルバム”Advantage”を作製、リリースします。このアルバムも音楽誌レビューても大好評でした。1983年に欧州ツアーを行いますが、バンドはマジで解散してしまいます。それで、AdiはAnti-GroupやT.A.G.C.を結成し、初期のClock DVAを想起させる実験的アルバムを数枚出します。1987年に、Adiは新しいClock DVAを結成して、更にPCを導入し、電子音楽へと傾倒していきます。それが1989年にリリースされた”Buried Dreams”であり、この頃既にサイバーパンクなジャンルに入っています。今回のバイオグラフィーはここら辺までにしておきます。
それで、本作品”Thirst”についてですが、思ってた以上にアヴァンギャルドですね。所謂、ポストパンクとインダストリアルを繋ぐミッシング・リンクと言えますね。リズム隊はドコドコしていて、ポストパンク的ですが、上物はフリーキーなサックスやギターが聴くことが可能です。また、マントラのようなヴォーカルも怪しくて最高です。またテープループのような音もあり、上手く、楽曲に溶け込んでいます。ここら辺は狙っていたところでしょうね。A2”Sensorium”はどうしても、後のCabsの名曲”Sendoria”に聞こえてしまいます 苦笑)。曲調がどうしても「陰」なので、ネガティブな印象を持つかも知れませんが、1981年のことを考えると陽気なパンクよりも、こちらの音楽がリアルに聞こえます。なので、皆さん全員にお薦めはしませんが、この頃の音楽、或いはClock DVAに興味のある方は聴いてみた方が良いでしょう!因みに、裏ジャケにはT.G.のGenesis P-Orridgeが文章を寄せています。

[full album]
https://youtu.be/KMoG2ztwzps

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