[item30] The New World

初版 2023/04/09 21:30

改訂 2023/04/11 20:25

想い出があったり、今となっては珍しかったり、コレクションとして持っていても良かったと思う物が多い「過去のコレクション」。
実際今それが欲しいのかと言うと決してそんなこともなく、たいして手放した事を後悔してもいないようです。

そんな中、この「イエッツ」というバンドのCDは単純に曲が良かったのでまた聴きたい類のもの。持っていたらいつでも聴けたのになぁ。と。

Jetzt - The New World (1989, CD) / Discogs

 1. The New World
 2. Wendy
 3. Innocent Sky
 4. Tear Drops
 5. Flat Town Nocturne
 6. My Dream -君がいるから-
 7. Venus
 8. 少年
 9. So Long Dear Friend
 10. War Song

このバンドは曲が良いし、ヴォーカルの声も良いし、何よりギターがカッコ良い。
4曲目「Tear Drops」のギターリフは特にカッコ良くて数十年経った今でも良く憶えています。
詞も印象的なフレーズが多く「唄」としても好きでしたが、部分的にぼやけた感じですんなり入ってこない妙な違和感も感じていました。

この違和感の正体に気付いたのは、翌年リリースされた2ndアルバムを聴いてから。

Jetzt - 鼓動 (1990, CD) / Discogs

 1. Boy Friend
 2. Love & Hate
 3. Last Heaven
 4. She Loves
 5. Sad Girl
 6. Wake Up!!
 7. Bird
 8. Monochrome Garden
 9. Giving Tree
 10. Sunday

1曲目の「Boy Friend」の歌詞を聴いて、ゲイの視点で描かれた詞だった事に気付いたのです。
もしかしたら私の曲解の可能性もありますが、そう理解するとストーンと腑に落ち、それまでの違和感が薄れました。

2ndは前作に比べ角が取れ、代わりに音が厚くなり「プロの音作り」を感じさせます。
そして「Last Heaven」「Sad Girl」「Monochrome Garden」ここでもまたカッコ良いギターリフが響くのです。

振り返ってみると、明確ではないものの多くの曲を今も憶えている事に驚きました。
そして重大な事に気付いてしまったのです。

ここまで憶えているなら、もう再度聴く必要ないんじゃないかと。

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konalino

クラシカルでユニークなものや、単純におバカでカッコいいもの、チープでキュートだったり、どこかニッチでマニアックなもの、ポストパンクだったりギターポップだったりロケンローだったり、その他心に触る雑多なものが好き。

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