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貝殻標本 コモンダカラ(Gnawed Cowry)
和名:小紋宝貝 学名:Naria erosa(Linnaeus, 1758) 採集地:千葉県、館山市、沖ノ島 4月8日は 四+八=貝 ということで貝の日らしい。ということで漢字の「貝」の字の元になり、世界各地で古代の通貨としても用いられたタカラガイを投稿。 生前の姿はカタツムリに近く、外套膜で包まれたこの貝殻を背負って浅瀬の底を這っている。 本標本のコモンダカラは殻の背面に白色と褐色の小さい紋が多数ある。オミナエシダカラと似ているが、コモンダカラは殻の側面に褐色で四角い大きい斑点が1個ある。また、開口部左右に14~16本の歯があって、褐色斑点の無い側の歯は側面まで達する。 房総半島以南から西太平洋、インド洋の潮間帯の岩礁に生息する。 2019年夏に千葉県館山市のJR館山駅から自転車で15分程漕いだところにあるビーチコーミングで有名な沖ノ島で採集。表面が削れて紫色の地が出てしまっているものが多かった中で本標本は比較的状態がマシであったものである。
貝殻 2019年 軟体動物門 腹足綱たじ
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鉱物標本 ビクスビアイト(Bixbyite)
別名:ビクスビ石 産地:Thomas Range, Juab County, Utah, USA 微量の鉄を含んだ酸化マンガンから成るメタリックブラックのサイコロ型鉱物。産出地はごく限られている。 1897年にユタ州、Thomas Rangeで本鉱物を発見した鉱山業者兼 鉱物ディーラーのMaynard Bixbyに因んで命名された。Bixbyは同じ地で赤色のベリルも発見しており、こちらも当初は彼の名前に因んでビスクバイト(bixbite)と呼ばれていたが、ビクスビアイトと名前が紛らわしいことからその名称は廃止され、現在はレッドベリル(red beril)と呼ばれている(*1)。 2021年4月にミネラルマルシェにて購入。 *1:レッドベリル →鉱物標本 レッドベリル(Red Beril)
鉱物標本 6~6.5 金属光沢たじ
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鉱物標本 カンポ・デル・シエロ隕石(Campo del Cielo Meteorite)
回収地:Gran Chaco, Chaco Province, Argentina 1576年、当時アルゼンチンを統治していたスペイン総督が現地住民の「空からたくさんの鉄が降ってきた」という伝説について調査隊を派遣し、クレーターと隕鉄を発見した。隕石の名前であるcampo del cieloはスペイン語で『空の草原』を意味する。 これまでに100t以上が発見回収されており、1969年には総重量37,000kgの破片が発見され、"el Chaco"と命名されて現地の博物館に展示されている。現在このエル・チャコはナミビアで発見されたホバ隕石に次いで世界で2番目に大きな隕石である。 また、これまでの調査からカンポ・デル・シエロの元々の直径は4m程で、約45億年前に太陽系が作られる過程で形成され、4200~4700年程前に地球に落下したとされる。 平均的な組成は大部分が鉄の他、Ni 6.67%、Co 0.43%、P 0.25%、Ga 87ppm、Ge 407ppm、Ir 3.6ppmとなっている。 現在までに最大115×91mのクレーターが約26個発見されており、破片は3×19kmに渡り飛散している他、最大約60km先でも破片が見つかっている。これらから衝突時だけでなく大気圏中でも空中分解しながら落下したとされている。 大きな破片は博物館などで展示され、小さな破片は標本やアクセサリーなどに加工されて販売されている。本標本もそのうちの一つで、2020年ミネラルマルシェにて購入。
鉱物標本 隕石 ミネラルマルシェたじ
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鉱物標本 半人工赤色ジンカイト(蛍光性)(Zincite)
別名:紅亜鉛鉱、亜鉛華 産地:Oława, Lower Silesia, Porland 酸化亜鉛の鉱物。純粋な酸化亜鉛は白色であるが天然に産出するものの多くは和名の由来となる赤色を呈している。単純な化学組成の割に天然において亜鉛鉱物の風化で生成されるのは水亜鉛土や他の二次鉱物のため非常に希少で、アメリカ、ニュージャージー州にある先カンブリア時代の結晶性フランクリン大理石中の変性した亜鉛-マンガン-酸化鉄-ケイ酸塩鉱体中ぐらいでしか産出しない。 ただし、亜鉛工場などでは高温での加工により蒸発した亜鉛蒸気が急冷されて析出し、半人工的に生成される。ポーランドの塗料工場で数年に一度行われる定期点検での清掃にてラインパイプや煙突排気口に析出したジンカイトが回収され、市場に提供される。本標本もそうして市場に回ったものの一つである。 ジンカイトの発見者は水酸化マグネシウムの鉱物であるブルーサイトの発見者であり、名前の由来にもなっているアメリカの鉱物学者Archibald Bruceである(*1)。彼はニュージャージー州サセックス郡の酸化亜鉛の鉱物について詳細な分析を行い"On the Ores of Titanium occurring within the United States."という論文で1810年に発表した。 Bruceはこの鉱物について当時の鉱物命名法に従って"red oxide of zinc"と命名しており、その後1845年にWilhelm Karl von Haidingerが現在の"zincite"に改名した。 それ以外にもFrancis Algerは1844年に"sterlingite"、Henry James Brooke とWilliam Hallowes Millerは1852年に"spartalite"と名付けている。 2020年、ミネラルマルシェにて購入。長波UVで黄緑色の蛍光を確認。 *1:ブルーサイト →鉱物標本 ブルーサイト(Brucite) #鉱物 #人工結晶
鉱物、人工結晶 4 亜ガラス光沢、樹脂光沢、蝋光沢、脂肪光沢、絹糸光沢、鈍光沢、土光沢たじ
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貝殻標本 ハスノハカシパン(Sand dollar)
学名:Scaphechinus mirabilis(A. Agassiz, 1863) 採集地:千葉県、館山市、沖ノ島 ウニの中でもやや五角形で平べったい形をしたカシパン類と呼ばれる種類の1つ。日本の北海道南から九州、朝鮮半島の浅瀬に生息する。 普通のウニの口が下部中心に、肛門や生殖孔が上部の真ん中に有るのに対して、カシパンの口と生殖孔の位置は変わらないものの、肛門は体の後方、側面付近に有る。 ハスノハカシパンの名前の由来は体の下部にある模様が蓮の葉に似ているためである。 見た目が似ているものでハイイロハスノハカシパンがおり、こちらは肛門が上面寄りに存在するため最初はこちらと迷ったが、ハイイロハスノハカシパンの生息域は東北北部から北海道にかけてと採集地と被らないことと、まだ小さくて若いハスノハカシパンの個体だと肛門がやや上面寄りになる…らしい、のでハイイロの方ではないと判断した。 2021年4月末、千葉県、沖ノ島の砂浜にて採集。
貝殻 2021年4月 棘皮動物門 ウニ綱たじ
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貝殻標本 ムラサキウニ(Purple sea urchin)
和名:紫海胆 学名:Heliocidaris crassispina (A. Agassiz, 1863) 採集地:千葉県、館山市、沖ノ島 ウニを想像するとまず思い浮かぶ黒く長い棘を持った種。クロウニとも呼ばれ、日本では生殖嚢が食用になる。 日本海側は青森県以南、太平洋側では茨城県以南から中国南東部沿岸や台湾までの潮間帯から浅海の岩礁等に生息する。 海藻類を好んで食べるため、養殖昆布の食害が起こることもある。寿命は9年程らしい。 2021年4月末、千葉県、沖ノ島の砂浜で採集。
貝殻 2021年4月 棘皮動物門 ウニ綱たじ
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鉱物標本 ビビアナイト(Vivianite)
別名:藍鉄鉱 産地:Roșia Poieni Mine, Mușca, Lupșa, Alba, Romania 鉄のリン酸塩鉱物。和名では『藍』の字が付いているが、実際の色は見る角度によって藍色から青緑色まで変化して見える。 イギリス、コーンウォールの政治家兼、鉱物学者のJohn Henry Vivian(1785~1855)が発見し、1817年にAbraham Gottlob Werner(*1)が命名した。 採掘された当初は無色透明であるそうだが、直ちにFe2+からFe3+へ酸化されて藍色~青緑色に着色する。光に暴露され続ける限り透過しなくなるまで変色し続けるらしく、最終的に黒く不透明になる。 2021年3月、さいたまミネラルマルシェにて購入。 *1:Abraham Gottlob Werner →鉱物標本 ウェルネライト(Wernerite)
鉱物標本 1.5~2 ガラス光沢、真珠光沢、鈍光沢たじ
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鉱物標本 エリスライト(Erythrite)
別名:コバルト華 産地:Bon Azer District, Tazenakht, Morocco コバルト-ニッケル-ヒ素の酸化帯に紅色~桃色の結晶が花びらの様に集まって産出するヒ酸塩の二次鉱物。 エリスライトのCoがNiに置換した緑色鉱物はアンナベルガイト(ニッケル華)と呼ばれ、両者は固溶体を形成する。CoとNiが1:1の比率では桃色を呈するらしい。 1832にFrançois Sulpice Beaudantによってギリシャ語で紅色を意味する"έρυθρος(erythros)"から命名された。 工業的な用途は無いが、二次鉱物という形で地表付近に産出するため、コバルト鉱山を探す上での指標になる。 2021年、ミネラルマルシェにて購入。
鉱物標本 1.5~2.5 亜ガラス光沢、蝋光沢、真珠光沢、鈍光沢、土光沢たじ
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鉱物標本 スギライト 繊維状(Sugilite)
別名:杉石、Lavulite、Royal Azel 産地:South Africa 紫色の本鉱物はチャロアイト、ラリマーとともに三大ヒーリングストーンの1つにされている。パワーストーンとしては浄化、癒し、守護、順応などの効果を有してるらしい。 1944年に愛媛県岩城島で九州帝国大学の岩石学者の杉健一(1901~1948)と弟子の村上允秀が新鉱物を発見。1974年に国際鉱物学連合に認定されたことで村上允秀、加藤敏夫、三浦靖典、広渡文利らによって発見者の名前から杉石と命名された。 その間1965年に広渡文利が愛媛県古宮鉱山で黒色のブラウン鉱の隙間を埋める鮮やかな"紫色鉱物"を発見。当時は成分を特定できなかったものの、1981年になってこの紫色の鉱物もスギライトであることが判明した。 南アフリカでは1978年にHotazel地帯のWessels鉱山で紫色のスギライトが発見された。当初はソグディアナイト(ソグド石、Zr2KLi3Si12O30)と誤認されたが1980年にスギライトであったことが判明した。 この紫色のスギライトは正しくは変種のマンガンスギライトであり、マンガンの含有によって発色している。 南アフリカのダイヤモンド業者I. Kurgan(1924~2016)はこの紫色の石に注目し、地獄の様に気温の高い環境(hot-as-hell)であるHotazel地帯で採掘された東アジアで皇帝の(royal)色とされた紫の石という意味から"Royal Azel"という宝石名を付け、1981年にRoyalAzel社をロサンゼルスにオープンしてハリウッドスターや上層階級に宝石として紹介、一般向けとしてパワーストーン商品を紹介したことでスギライトは世界的に有名になった。 余談ではあるがパワーストーンブームとともにスギライトの知名度は向上していったが、元々鉱物の名前では"g"の字をジと発音する習慣があったため、ス『ギ』ライトが正しい発音だと知らない海外の業者がス『ジ』ライトと間違った形で浸透させてまった。 本標本は2019年に東京ミネラルショーにて購入した南アフリカ産のマンガンスギライト。ファイバー状の変種でベルベットの用な質感がお気に入り。手持ちのコレクションの中でも珍しく万札越えした子。
鉱物標本 6~6.5 ガラス光沢たじ
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鉱物標本 ウルフェナイト(Wulfenite)
別名:モリブデン鉛鉱、水鉛鉛鉱 産地:Arizona, U.S.A. 主に赤色~橙色、黄色を呈する鉛鉱石。その色はモリブデン酸(MoO4 2-)の一部がクロム酸(CrO4 2-)に置き変わることに起因し、過半がクロム酸に置き換わったものはクロコアイト(紅鉛鉱、PbCro4)と呼ばれる(*1)。 またストルザイト(PbWO4)と固溶体を形成し、モリブデン酸の一部がタングステン酸(WO4 2-)に置き換わっていることがある(*2)。 熱水鉛鉱床中の酸化帯で板状の二次鉱物として生成。火山性噴気ガスによって400~550℃の温度範囲で沈降して生成される場合もある。 ウルフェナイトは1772年にIgnaz von BornがオーストリアのAnnabergで発見し、その際は"plumbum spatosum flavor-rubrum"と呼称した。また、1781年にはJoseph Franz Edler von Jacquinが"kärntherischer bleispath"と命名している。 その後、1785年に植物・鉱物学者で登山家でもあったFranz Xavier von Wulfen神父がオーストリアのBleibergで発見し、鉱物画としてその他の鉛鉱物とともに様々な結晶形を描き残した。1845年になってWilhelm Karl von HaidingerがWulfen神父に敬意を表して"wulfenite"と命名した。 本標本はアリゾナ産であるが、ここのウルフェナイトは鮮やかな橙色の薄い板状~卓状結晶として産出する。 2019年、東京ミネラルショーにて購入。 *1:クロコアイト →鉱物標本 クロコアイト(Crocoite) *2:ストルザイト →鉱物標本 ストルザイト(Stolzite)
鉱物標本 2.5~3 金剛光沢、亜金剛光沢、樹脂光沢たじ
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鉱物標本 リナライト(Linarite)
別名:青鉛鉱 産地:Madan ore field, Oblast, Smolyan, Bulgaria 銅イオンの影響で青色を示す鉛鉱物。鉛鉱床中の硫化鉛・硫化銅が酸化することで二次鉱物として生成。緑泥化した灰緑色安山岩の表面にも繊維状に生成することがある。 1822年にスペインのLinares高原で発見されたことに因んでErnst Friedrich Glockerが命名。 青色の結晶はアズライト(藍銅鉱)(*1)に似ているが、塩基性のアズライトと異なりこちらは希塩酸に反応しない(白色の膜が生成)。 2020年、ミネラルザワールドで購入。白色の結晶はセルサイト(白鉛鉱)と思われる。 *1:アズライト(藍銅鉱) →鉱物標本 アズライト(Azurite)
鉱物標本 2.5 亜金剛光沢、ガラス光沢たじ
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鉱物標本 ストルザイト(Stolzite)
別名:鉛重石 産地:Mine Sainte Lucie, Saint Leger de Peyre, Lozere Dept, France タングステンを含有する鉛熱水鉱床に産出するタングステン酸塩鉱物。ウルフェナイト(モリブデン鉛鉱、PbMO4)の兄弟分?として固溶体を形成し、見た目もウルフェナイトと区別が付かない(*1)。 1820年にAugust Breithauptシェーライト(灰重石、CaWO4)に類似した本鉱物をScheelbleispathと呼称し、1832年には François Sulpice Beudantがscheelitineと呼んだ。 現在のストルザイトという名は1845年にWilhelm Karl Ritter von Haidingerが本鉱物を最初に研究用として提供したチェコ共和国ボヘミア出身の医師兼鉱物コレクターのJohan Anton Stolzに因んで命名した。 塩酸で分解して黄色のタングステン酸が生成する。 2021年2月のミネラルマルシェにて購入。UVで結晶の縁部分の光沢がある箇所でうっすらと黄色~橙色の蛍光が見える…気がする。 *1:ウルフェナイト →鉱物標本 ウルフェナイト(Wulfenite)
鉱物標本 2.5~3 亜金剛光沢、樹脂光沢たじ
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鉱物標本 リーベカイトインクォーツ(Riebeckite in Quartz)
別名:リーベック閃石入り水晶 産地:Afghanistan リーベック閃石(Riebeckite、[][Na2][(Fe2+)3(Fe3+)2](Si4O11)2(OH)2)の繊維状鉱物であるクロシドライト (青石綿、ブルーアスベスト)をインクルージョンとして取り込んだ青色の水晶。青色はクロシドライトのFe2+に由来する。 アスベスト(石綿)は髪の毛よりも細い繊維状鉱物の総称で、耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性に優れていると昔から工業・建築材料として利用されてきた。 しかし繊維とは言っても鉱物であるが故に飛散した繊維片を長期に渡って吸入し続けると肺の組織を傷付け、中皮腫や肺がんになるリスクが非常に高くなることが判明した。現在では世界各国でアスベストの使用・製造が禁止されている。 アスベストと呼ばれる鉱物は蛇紋石系のクリソタイル(温石綿)、角閃石系のクロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、アンソフィライト(直閃石綿)、トレモライト(透角閃石綿)、アクチノライト(陽起石綿)の6種類がある。 クロシドライトはその中でもアスベスト繊維が針のように硬いため、特に毒性が強い(肺を傷付け易い)。日本では1995年に使用・製造が禁止されている。 ただ、本鉱物の場合は水晶内に取り込まれており、飛散の危険性がなくなっているため、安全性は問題ない。 本鉱物は水晶内に少量のクロシドライトが分散したものだが、よりクロシドライト成分が多い、クロシドライト繊維の束に石英が含浸してシャトヤンシー(猫目)効果を示すものはホークスアイ(鷹目石、ファルコンズアイとも)と呼ばれる。さらにクロシドライトのFe2+が酸化してFe3+となり、黄色~褐色に変色したものが有名なタイガーアイ(虎目石)である。 2021年3月、月刊ミネラルマルシェにて購入。青色は青色でも曇り空の様な青色。拡大するとクロシドライトの濃青色の小さな針が観察できる。
鉱物標本 7 ガラス光沢たじ
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鉱物標本 レッドベリル(Red Beryl)
別名:Bixbite 産地:Ruby Violet claims, Beaver Co., Utah, USA ベリルというと緑色のエメラルド(*1)、水色のアクアマリン、黄緑色のヘリオドールが有名だが、この赤色のレッドベリルはアメリカの一部でしか産出せず、さらにその鉱山も既に全て閉山しているらしく、ベリルの変種の中でも特に希少となっている。 このグーズベリーに例えられる赤色はマンガンを含有していることで発色している。 当初はAlfred Epplerによってソルトレイクシティの鉱山業者兼 鉱物ディーラーであったMaynard Bixby(1853~1935)に因んでビクスバイトと命名されたが、同じ人物に因んで命名されたビクスビアイト((Mn,Fe)2O3)と非常に紛らわしかったため、レッドベリルに名前が変更された(*2)。 前から欲しかったが、2021年3月のさいたまミネラルマルシェで購入。六角柱の結晶構造がはっきりしている。縦に倍のサイズになった標本もあったが値段も倍になっていて諦めた。 いい感じの拡大レンズが無くて上手く撮影できなかったから新しく買って上げ直すかも。 *1:エメラルド →鉱物標本 エメラルド(Emerald) *2:ビクスビアイト →鉱物標本 ビクスビアイト(Bixbyite)
鉱物標本 7.5~8 ガラス光沢たじ
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人工結晶 アルムNa(Alum-(Na))
別名:曹達明礬、ナトリウム明礬 産地:日本(自作) 一般的に明礬というとカリ明礬(*1)の方を思い浮かべるが、こちらはカリ明礬のK元素がNaに置換したもの。 本結晶はスーパーに売られているアンモニウム明礬を原料に合成したアルムNaを再結晶させた。反応させるNa分が少ないとアンモニウムが残ってしまい、多すぎると水酸化アルミニウムが析出して白濁するようであった。 今回はNa分が気持ち多めに入ったのが影響したかは解らないが、よく知られている八面体結晶でなく立方八面体の結晶が出来てきまった。 アルムNaは12水和物であるが、11水和物としてメンドザイト(mendozite)、6水和物としてタマルガイト(tamarugite)が希少鉱物として存在する。 2021年作成。 *1:カリ明礬 →人工結晶 アルムK(Alum-(K))
人工結晶 鉱物標本 3たじ