ファッションリーダー大名・前田家と名物裂~高級絹織物コレクション

初版 2019/03/17 21:02

改訂 2019/03/18 09:12

前田家伝来の五月人形のフロアーのアイテムにも記載した。五月人形に使われている古布について、前田家伝来の名物裂(鎌倉~江戸時代の中国の高級絹織物)との関係を調べた。

          【五月人形に使用された古布】


 図録・『京都国立博物館蔵の前田家伝来の名物裂(上)』に掲載されている名物裂。実は、数いる大名の中、加賀122万石の大金持ちの前田家は、名物裂のコレクションキングでした。


上の名物裂は、明の時代(1368-1644年)のもの。下地に、入子菱が使用されています。


 この名物裂も、明の時代(1368-1644年)のもの。2つは、牡丹唐草。上は、入子菱と二重蔓が共通、下は、色合い、雰囲気が似ています。


 京都国立博物館は、前田家伝来のすべての名物裂を網羅している訳ではありません。また、前田家は、独自の布も製造していたと聞きます。


 ともあれ、五月人形は、180年前、1839年製造であることは間違いありません。五月人形が前田家伝来であるので、当然、使用された布も、前田家伝来の名物裂と見て良いと思われます。



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