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ブルマァク 高速救急車
ちょっと見慣れないデザインの救急車。なんだか未来の車のようです。それもそのはず、これは円谷プロの特撮ヒーロー番組『トリプルファイター』の登場するスーパーカー、SATカーの金型をそのまま流用しているのです。 ブルマァクのSATカーはリモコン式とプルバック式の2種類ありましたが、この救急車はプルバック式ゼンマイ走行です。 いつ頃発売された物かは不明ですが、『トリプルファイター』はブルマァク単独提供番組で関連商品にもかなり力が入っていました。この救急車は番組終了後、金型の有効活用として転用されたのかもしれません。ちょっとした知られざる珍品です。 また暇を見つけて本家SATカーも展示してみたいと思います。
メチャゴジラ
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ブルマァク ベル星人
ウルトラセブンでは宇宙からの侵略が物語の主題になっていたため、必然的に宇宙人が毎回登場するという図式になり、ウルトラマンの時のように怪獣は限定的になりました。宇宙人が侵略の尖兵として連れてくる怪獣は何体か登場しましたが宇宙人がメインですから、ソフビ人形も人間型の宇宙人が多くなります。 シャプレー星人、プラチク星人の様なやや細い足を持ったフィギュア型のソフビがウルトラセブンの宇宙人ソフビ人形には目立ちます。 ベル星人もそんな中の一体です。 こうした宇宙人型ソフビの問題は接地面の小さい二本足で立っているので自立しないものが多いということです。 少しでも足が変形して曲がっていると立たせることが難しかったりします。 ベル星人はブルマァク時代に発売されましたが美しい水色成型色にライトグリーンの吹きつけという落ち着いた爽やかな彩色が魅力的です。 頭の触覚が破損していたり補修されている個体も多いので、購入するときはよく確認たほうがいいでしょう。 ブルマァクの製品の中でも少々入手困難なレアな存在となっている一体です。
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マルサン キングジョー
ウルトラセブンに登場した怪獣の中でも人気が高いロボット怪獣キングジョー。ペダン星人の尖兵として地球へ送り込まれた合体ロボット。しかもセブンをピンチに追い込むほど強大な力を持っている。 当時の子供立ちの間でもキングジョーは大変人気がありました。 劇中ではロボットと呼ばれていて名称がなかったのですが、ソフビの発売にあわせてキングジョーという呼称されるようになりました。 ソフビは着ぐるみの様子を実に上手く再現していて、これもまた傑作に数えられる一体です。灰色の成型色は劇中のキングジョーのイメージとも馴染んでいる上に胸の発光版もそれらしく塗装されているところは心憎いです。 弱点はアンテナと頭の三本の角で、この部分が破損しやすいので要注意です。 人気故か、完品が少ない故か、キングジョーも少々敷居の高い存在です。 同じウルトラセブンのロボット、ユートムと同様にブルマァク刻印のものは存在しません。
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日東 ギャオス
大映のガメラシリーズで最も人気のある怪獣と言えば、間違いなくギャオスの名が上がるでしょう。 鳥というよりはコウモリのようなスタイル、プテラノドンの様な翼竜のイメージ。鋭角的なデザイン、怪獣としての残忍性。何よりも夜行性で夜に出現するというあたりや、空から襲ってくるなど恐怖の怪獣として子供たちをワクワクさせる要件を備えていたキャラクターでした。 そんなギャオスをソフビ化したのは日東科学で、デフォルメして、小さいながらもギャオスの魅力を余すことなく詰め込んだ魅力あふれる一体です。 茶色の成型色にオレンジの塗料をブラシ塗りした大胆な彩色が実に素晴らしい。 小生が大好きなソフビの一つです。 問題は翼がひしゃげているものが多く、胴体と翼の接合部分がしっかり密着していないものが殆どです。必然的に翼はブラブラ状態になります。 これは翼のパーツの肉厚がないためで、その後マルサンの復刻版ではその点が改良されています。 当時、メーカーでは苦肉の策として翼の中を膨らませるために新聞紙等を詰め込んだこともあったようで、パーツを外すと昭和40年代の新聞紙が出てきたりする個体もあります。 ギャオスの翼のブラブラでお悩みの方に秘策を伝授しましょう。 翼を外して温めて柔らかくし、その中にポリエチレン製の手芸用綿花を詰め込みます。充分膨らんだ翼を胴体に取り付けると接合部に緩みなくぴたりとはまります。 コツは湿気に強く伸縮の少ない、しかも軽いという特性があるポリエチレン製の綿花を使うことです。 お試しあれ・・・
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マルサン ゴメス
ウルトラQに登場した記念すべき第一回出演怪獣ゴメス。実はゴジラの着ぐるみを改造した怪獣だったという話はあまりにも有名です。 そんなゴメスの初ソフビ化はもちろん、マルサンなのですが、ゴメスの造形はゴジラの片鱗も見られないほど別物の怪獣となっています。 それでもこれがゴメスらしいと私たちが感じるのはビデオなんて考えられなかった当時、我々はTV画面で本物のごメスを確認するよりも、玩具や雑誌の口絵の方を目にすることが多かったためでしょう。 少々、状態の悪い4期ゴメスなんですが、ブルマァクの時代のものと比べるとマルサンのソフビはなるほど目ヂカラが明らかに違います。 マルサンのオーラとは不思議なものです。
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ブルマァク ゴメス①
マルサンから継承されたブルマァクのゴメスですが彩色パターンは基本的にマルサンの4期ゴメスと大差ありません。 このブルマァクのゴメスが面白いのは背びれがシルバーで塗られている点でしょうか。通常はお腹や足、顔と同じブラウンが吹かれているものが多いのですが、この個体は背中だけシルバーになっています。 こういう微妙な差異が気にかかるようになると、ソフビ収集も危険な段階に突入したと心得るべしですね(笑)
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メーカー不明 レッドマン 幻のスタンダードサイズ
ブルマァクのレッドマンといえばミドルサイズと大サイズ、大サイズはマスク脱着、固定ヘッド、クリアカラーの宇宙人間と3種類となります。 スタンダードサイズはなかったのですね。 スタンダードサイズがなかったのは後のゴッドマンも同様でしたが、怪獣たちと戦わせて遊ぼうにもサイズが合わなくて「レッドマンごっこ」は出来なかった思い出があります。 ところが、ブルマァク風の幻のスタンダードサイズが実は無版権メーカーから発売されていたのです。 無版権モノはサンダーマスク、ミラーマン、スペクトルマンは非常に多く現存していますが、このレッドマン・スタンダードサイズは極めて希少な存在です。 大きさは全高が約25センチ、カラーはブルマァクの彩色を意識してパターンがコピーされています。 顔の造形など、ブルマァクと明らかに違っていることが分かるのですが、それでもブルマァク風でファンの心をくすぐります。 私はこのレッドマンを当時、タグ付きの吊るしの状態で駄菓子屋で売られているのを一度だけ見たことがありました。 その記憶を頼りにソフビ収集を初めて20年以上は探しましたが出会えることがなかなか出来なかったアイテムでした。 人気がない上にゾッキ品ですから、それほど価値が有るものではないでしょうが、私にとってはレア中のレア、幻のレッドマン・スタンダードサイズです。
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万創 タケミ ジャンボーグA 大サイズ
円谷プロの作品ですが何かと異彩を放っていたジャンボーグAですが、ソフビや玩具は意外と数が少なく子供の頃もあまり見かけなかった記憶があります。 タケミが製造し万創が発売していたジャンボーグAのソフビ人形の大サイズです。 ブルマァクや旧バンダイ、マスダヤなどに比べると材質や仕上げ、造形などの出来が「ゾッキもの」級の悪さで正規品であるにも関わらずパチものかと思ってしまうほどの問題児です。しかし、それがまた不思議な魅力であることも否めません。 成型色は薄い水色でゴールドと赤の二色という単純な彩色です。 赤の塗料が非常に落ちやすく、アルコールでも簡単に落ちてしまいますからお手入れの際には要注意です。 現在でも入手はそれほど困難ではありませんが、ジャンボーグAのファンにとっては日本製のヴィンテージよりもタイのチャイヨー版権で発売されていたソフビや、タイでの無版権モノの方が造形や仕上げが良いので、そちらに目が向いちゃうのではないかと思います。
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メーカー不明 ジャンボーグA スタンダードサイズ
無版権モノのジャンボーグAのスタンダードサイズです。このサイズのジャンボーグは当時ものとしてはちょっと珍しいですね。 正規版の万創の製品よりも彩色がカラフルで、お顔がウルトラマン風に穏やかな雰囲気でなかなか良いソフビだと私は評価しています。 実際、無版権のゾッキものには正規品を超える秀作が幾つも存在するのがこの世界の面白いところです。 私はこのジャンボーグAを見つけたときはショーケースの前で釘付けにされてしまったものでした。 成型色はややグレーがかった水色で、粗悪なゾッキ品にありがちな軽量なものではなく意外にもずっしり肉厚があります。
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ブルマァク アボラス
ウルトラマン第19話「悪魔はふたたび」に登場した青色発泡怪獣アボラス。 国立競技場でのウルトラマンの対決では圧倒的な強さを見せました。 泡光線とスペシウム光線の撃ち合いに西部劇の決闘シーンの如きカタルシスをおぼえます。 マルサン・ブルマァクのソフビ人形ではレッドキングのボディを利用して頭部のすげ替えで表現しています。 実際の着ぐるみもレッドキングの頭部すげ替えでしたからソフビ怪獣人形でも同じ手順をとられたと言うことになります。 紫色の成形色に全体をブルーで吹き付けた塗装は非常に美しく魅惑的です。 実際のアボラスよりも首が長くなっていますがこれはレッドキングとサイズを合わせたために起こった現象ですが、レッドキングよりも若干首が短いのはある意味リアルな造形です。
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ビリケン ブリキ歩行 ビッグX
手塚治虫の漫画でも少しマイナーな雰囲気を漂わしている『ビッグX』。それ故かキャラクター商品は当時発売されていたイマイのプラモデルの他は殆ど思い出せません。 立体造形物も現在ではデンボクのソフトビニール人形とビリケンのブリキ歩行くらいでしょう。 ビリケンのビッグXは顔の造形と彩色がピカイチで実に原作漫画の雰囲気をよく表現しています。 胴体はブリキですからもちろん金属なのです。ビッグXはロボットではないのですが、「鋼鉄の体」という設定なのでブリキという素材もよく見栄えしてマッチしています。 ずんぐりした体型ながらあのビッグXのスマートなイメージを少しも損なっていないところが良いですね。 箱絵がいいですね。グッと来ます。 当時、私はビッグXの漫画もアニメも未体験でしたが大人になって当時のコミックやDVDで親しむようになりました。 何故か主人公のアキラよりもナチス同盟の宿敵、ハンス・エンゲルのファンだったりします。
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マーミット デサイトマン
宇宙猿人ゴリが造った最後の怪獣、スペクトルマンの攻撃速度を計算してスペクトルマンを凌ぐ俊敏性を持たせた怪獣デサイトマン。 見るからに不気味なデザインだったデサイトマンですが、これがソフビ化されるのは正に奇跡としか言いようがありません。マイナーキャラ通のマーミットの面目躍如というところでしょう。 スペクトルマンの怪獣ソフビ人形は当時はマスダヤが発売していましたが、その補完ソフビはベアモデルとマーミットの競作になっていました。 マーミットはボビーやマグラーといった後期の怪獣をソフビ化しましたが、このデサイトマンもその一つ、あるいは決定版とも言えるかもしれません。 造形の荒々しさの中に見える繊細さはマスダヤ時代のテイストを再現しています。
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ブルマァク アボラス②
ブルマァクのアボラスですが状態がそれほど良くはないのですが、この個体にはちょっと面白い特色がありました。 マルサン、ブルマァク共通のアボラスの問題は首の接合で多くのものは首がぐらついていたり、隙間が空いていたり、歪んでいたりします。 このアボラスは珍しくしっかりと接合されており、ぐらつきや隙間もありません。 吹き付けられた青もメタリックが強く反射が良いのも魅力です。 口の赤色の塗装も毒々しいイメージでこれはなかなかのオーラを持っています。
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マルサン アボラス1期
マルサンのアボラス1期は希少なアイテムとして根強い人気があります。サーモンピンクにメタリックレッドの吹きつけという色合いが何ともいえず魅力的です。 個人的には2期からブルマァクの紫成形色にブルーが吹かれたカラーが好きなのですが、この1期カラーも外せないアイテムです。 ピンクのソフビは経年変化と共に肌色に変化してしまいます。新生ブルマァクでは復刻版のアボラスで意図的に肌色の成形色の上にサーモンピンクを吹き付けたマルサン1期を思わせるようなソフビを発売しています。
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マルサン アボラス2期
マルサンから発売されたアボラスの2期目は最も親しまれたカラー、紫の成形色にブルーが吹き付けられた彩色です。 ブルマァクに移行してからもこのカラーがスタンダードとなり、息の長い怪獣ソフビでした。 劇中に登場する「本物」のアボラスに比較的近いカラーです。ボディはレッドキングのものがそのまま流用されているのも特徴の一つですが、これは劇中の着ぐるみと同じです。 この彩色にも実はカラーバリエーションが幾つかあり、吹き付けられたブルーの塗料が水色系のものや濃い青のもの、メタリックのものなど微細な違いがありますので要注意です。
特撮 ブルマァクメチャゴジラ
