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FAUST ( Märklin / HO )
皆さん、私が“ビール貨車の人”だと忘れてたんじゃナイデスカ?笑 ハイ、当ミュージアムの記念すべき総合500アイテム目はコチラです㊗️🎉 ドイツ南部のバイエルン州、その北西端に位置するミルテンベルグ市。その中心はヴュルツブルクにあり、市の北側はテューリンゲン州と、南西側はバーデン=ヴュルテンベルク州と、西側はヘッセン州と接しています。 このミルテンベルグ市にあるのが「ファウスト醸造所」(Bräuhaus Faust KG)です。ミルテンベルクの旧市街の一部である歴史的なブラッククォーターにあります。 この醸造所の歴史は古く、1654年にリエージュ地方(現在のベルギー)出身のVon K. F. Mathieu Servantaine(セルヴァンタイン)氏によって設立されました。 当初は「Löwenbrauerei Miltenberg」(ミルテンベルグのライオン醸造所)と呼ばれていたようで、いまでも醸造所の壁には樽に足をかけた獅子の絵が描かれています。 その後、1825年にG. A. Krug(クリュグ)氏がファウスト醸造所を引き継ぎますが、実は、このクリュグ氏の息子が1849年にアメリカで設立したのがミルウォーキーの「シュリッツ醸造会社」、昨日登録したアメリカ型のビール貨車のアレです。(https://muuseo.com/miniature-models-bottles/items/475) クリュグ氏は、のちに息子のもとに移住することを決意し1850年にミルウォーキーに移住しています。ビールは世界中で繋がっていますね。なんて奥深いビール貨車の世界! クリュグ氏が去ったのち、1895年、醸造責任者だったヨハン・アダルバート・ファウスト氏が醸造所の唯一の所有者になり、二つの大戦を経て存続したファウスト醸造所は、1993年に社名をLöwenbrauerei Miltenbergから現在の「Bräuhaus Faust」に改名され、2020年以降は、ファウスト家の第4世代にあたるヨハネス・ファウスト氏が経営にあたっているそうです。
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JEVER #4 ( Märklin / HO )
ドイツ北西部、北は北海に面し、西側はオランダと接するニーダー・ザクセン州(州都:ハノーヴァー)、その海沿いの町、フリースラントのビールが、この「JEVER」(イェーファー)です。 ホップのしっかり効いた苦味の効いたすっきりしたピルスナーで、冷やして飲めば暑い夏に苦味がピッタリ、美味しいんです、私は結構好きでたまに飲みたくなり夏にときどき買って来ます。 モデルはメルクリンの標準の冷蔵ビール貨車、イェーファーらしい深緑の品のいいデザイン、いわゆる「ビール貨車らしさ」満点のビール貨車です。
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Thier #2 ( Märklin / HO )
「THEIR」(ティエール)醸造所、ドルトムントにあるビール醸造所になります。 ドルトムント市はドイツ中西部、フランスと国境を接するノルトライン=ヴェストファーレン州の都市。 このノルトライン=ヴェストファーレン州ですが、州都はデュッセルドルフ、ドイツの工業地帯ルール地方も有し、ドルトムント市をはじめ、ケルン、エッセンなど有名な都市を抱え、かつて西ドイツの首都であったボンも同州内にあります。 こちらのビール、日本では全く知られておらず(と思う)、世界の名酒辞典にも出ていないのでwikiのドイツ語版で調べてみると、ティエール醸造所は1854年創業、THIERというのは創業者のうちの一人の名前だそうです。 模型はメルクリンの標準的なビール貨車モデル、THIERブランドのピルスナー・ビールの広告貨車になっています。
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清涼飲料貨車「Canada Dry Ginger Ale」( Athern / HO )
これ良くないですか?笑 ビール貨車との抱き合わせで購入しちゃったんですが、見れば見るほどヨイ感じで、実は結構気に入ってます✌️ カナダ・ドライのジンジャエールの広告貨車ですが、「ジンジャエールのシャンパン」というのがキャッチコピーだったんですね。 ちゃんと鑑定すればメーカー分かるんですが他のアメリカ型をしまっちゃっておりすぐに比較検証ができないので、そのうち確認します。たぶんアサーンではないかと思います。 →という事で確認しまして、アサーンでした。 しかもケーディー・カプラーです✌️ いいなコレ。
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Shlitz Beer ( Athern / HO )
米国ウィスコンシン州ミルウォーキーは古くからアメリカのビール醸造の中心地として知られ、数多くのビール製造会社が存在していました。そのうちの一つ、かつては「バドワイザー」を扱う大企業アンハイザー・ブッシュ社とトップ・シェアを争っていたのが、この「シュリッツ」(Schlitz)ビールです。 創業は1849年、ドイツ系アメリカ人のA・クリュグ氏が醸造所を立ち上げ、その後、ドイツからの移民者ヨーゼフ・シュリッツ氏が入社、後にシュリッツ氏が同社を買い取って社名を「Joseph Schlitz Brewing社」に改め、そこからシュリッツ社の発展が始まり、20世紀初頭には全米第3位の規模にまで拡大されました。 1970年代までに全米第2位の地位を保っていたものの、バドワイザー等の競合との激しい競争のなかでシュリッツは原料の質を落とすコストダウンを実施、これが凋落の引き金になったようで、以降、さらにミラー等のライトビールのブームにも押されるなど売り上げは低下、1980年代、大株主が所有株を手放し、紆余曲折の末にビール大手パブスト社の傘下となり、伝統あるシュリッツ・ブランドは缶ビールとして製造されているものの、最終的なマイナス・イメージが尾を引いて、今では「安物ビール」として市場で扱われているようです…。なんか悲しい結末ですね。 HOアメリカ型のビール貨車ですが、品がいいですね。印刷もきれいです。例によって刻印がなくてメーカーがわからなかったのですが、他車と比較して検証したところアサーン製でした。 シュリッツのロゴの下に「THE BEER THAT MADE MILWAUKEE FAMOUS」とあるのは、1871年のシカゴ大火の際、シュリッツ社が避難民に大量のビールを提供、同社のビールが各地に広まるきっかけとなったのですが、そのとき生まれたキャッチコピーが「ミルウォーキーを有名にしたビール」、このフレーズだったのです。
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WATNEYS ( LIMA / HO )
最近(※2021.3月現在)イギリスのビール貨車が無い無い言ってましたけど、、、PECOのOO9のBASSの他に、意外なところにあったのです。 ドイツからの通販でビール貨車の中古品をヒト山買ったのですが、なんとその中にあったんですw 単なるジャンク品かと思ったこの古ぼけた1両、最初はガスタンクか化学薬品のタンクか何かだと思ってジャンク箱に放り込みかけたのですが、WATNEYSって何だろう?と思って念のために調べてみたところ、なんと英国のWATNEYSというビールのタンク輸送貨車でした。 とはいえ、モデルは低品質(失礼!)で有名なイタリアのリマ製の初期製品で(最近のモノはだいぶ品質が良くなってますよ)、イギリス国鉄(BR)の無蓋車にビアタンクを3つ積んでるという「英国向け」の製品です。(でも、OOではなくHOのようですね) カプラーが英国式です。 あるんですねー。イギリスものも。 「イギリスの鉄道模型界にビール貨車無し」という定説が少しずつ覆されつつある今日この頃でした…。(※でも「英国製」の鉄道模型では「殆ど無い」のは確かです…。) リマ製の低質モデルで状態もあまり良くありませんが「珍品認定!」で殿堂入りです(笑) さて、このワトニーズというビールですが、Watney Mannという醸造会社の製品。 同社は、1958年にWatney、Combe、Reid&Co. LtdとMann、Crossman&Paulin Ltdの4社が合併して設立されました。 後にマンチェスターのウィルソンズ、ノーザンプトンのフィップス、ハリファックスのサミュエルウェブスター&サンズ、トローブリッジのアシャーズなどの醸造所を次々に買収して拡大、しかし、1972年にホテル業のグランドメトロポリタングループに買収され、その後1979年に閉鎖されてしまい現存しません。 ワトニーズは「レッド・バレル」という商品が売れ筋でしたが、製造元の閉鎖後もブランド名は他社に引き継がれ、現在でも同名のビールが売られているようですね。
HO Lima 1000円くらいT. S
