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DAB(Minitrix / N)
ドルトムントの『DAB』(ダブ)、DABとは、ドルトムンターの醸造会社(Actien Brauerei)のイニシャルです。日本ではあまり聞きませんが、1875年創業の歴史ある醸造所だそうです。 “ドルトムンダー”スタイルのビールですが、この“ドルトムンダー”というのはドルトムントで作られるピルスナーのことを言いまして、ホップの苦みはほどほどに抑えられた穏やかなビールです。日本のサッポロ(エビス)もこのスタイルに該当するそうです。 このビール貨車模型は、ドイツのミニトリックス社(TRIX社のNゲージブランド)の製品、やや古いもので”Made in Western Germany”ということで、1989年以前の製品です。 ただし、この個体については、米国市場の流通品のようで、裏ラベルに「Distributed in the USA by AMERICAN TORTOISE INC.」の表記有り。 どうやって日本に流れてきたのでしょう…。
N MINITRIX 1600円 ヤフオクT. S
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Feldschlösschen #2 (Märklin / HO)
Feldschlösschen(フェルドシュロッセン)醸造所は、スイス北部のラインフェルデンにあり設立は1876年、スイス最大のビール会社だそうです。2000年にカールスバーグ社に買収されています。 Feldschlösschenとは、ドイツ語で「原っぱの中の小さな城」という意味で、本当に醸造所はお城の形をしています。 ロゴマークは、その名の通りの“お城”のマークで、城の絵の真ん中に麦のデザインがあしらわれています。 この醸造所では、Feldschlösschen、Hürlimann、Cardinal、Carlsberg、Tuborg、Gurtenなど、よく聞くブランドのビールが多数生産されています。 さてFeldschlösschenのビール貨車ですが、、昔から欲しくて欲しくて入手出来ていなかった1両がありました。 それがこのメルクリンNo.4632のボギー式タンク車、たぶん40年近く前の製品で、子供の頃にカタログで見て「いいなぁ」と思っていた1両です。(1986年版のカタログ写真によると当時¥5700…) 40年くらい前の共立工芸さん(鉄道模型商)の広告に、この貨車が「砦印ビール」と紹介されていて、呼び方になんだか古き良き時代感が出ていてステキでした。 そして先日、ついにインターネットオークションにて入手。 水色のメルクリンの古い紙箱に、これはオリジナルか分かりませんが油紙に包まれ…、古き良き時代の模型です。 思ったとおりとても良い感じです。 これは、DC車輪に換えず、あえてオリジナルのAC車輪のままで置いておこうかな、と。(他のビール貨車と走らせたかったらメルクリンの線路で走らせれば良いので。) 2020.2.2 追記 そもそも、この古いモデルは車輪の換装が可能なのか試してみようと思い台車をバラしてみました。 しかし、車軸のピボットのところが最近の一般的な構造と異なりピン形式なので、手持ちのピボット軸の車輪が入りません。ダメでした。 永久に交換する前提なら、台車の軸受けの穴を加工して大きくし、ピボット軸が入るようにすれば良さそうですが、このような古い価値ある車両を加工してしまうのはちょっと気が引けますね。。。
HO Marklin 2両で6500円 ヤフオクT. S
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UNION #3(Märklin / HO)
こちらもメルクリンの「ドルトムンドのビール貨車3両セット」のうちの1つです。 ドイツ・ドルトムントのウニオン醸造所、正式には「ドルトムンダー・ウニオン・ブラウライ」といいます。多くの醸造所が合併してできた共同会社なのでunionという社名になったとか。 大きな「U」の文字がこの会社のロゴで、この貨車の側面にも「U」の字があしらわれたロゴが描かれています。 もう1台のほう(#1)は標準的なデザインですが、こちらは、緑と赤の背景に社名が描いてある派手な(奇抜な?)デザインです。ちょっと見慣れなくて落ち着かないデザインですね…。 先にZゲージを、同じくドルトムント3両セットで手に入れましたが、HOでも同じセットが出ておりまして、そのうちの1両です。
HO Marklin 2600円(7800円の3両セット) ヤフオクT. S
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KRONEN #2(Märklin / HO)
ドイツ・ドルトムンドの醸造所、クローネン(KRONEN)のビール貨車です。 クローネンは1430年代の創業、なんと600年近い歴史があるそうです。 模型はメルクリンHOの「ドルトムンドのビール貨車3両セット」のうちの1つ、先にZゲージを、同じくドルトムント3両セットで手に入れましたが、HOでも同じセットが出ておりました。 HOゲージではフライシュマン製のクローネンのビール貨車を持っていましたが、それとは完全にデザインが異なり、ロゴ文字だけでなく、Zゲージ版と同じく背景色のある凝ったデザインになっています。
HO Marklin 2600円(7800円の3両セット) ヤフオクT. S
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Thier #1(Märklin / HO)
メルクリンHOの「ドルトムンドのビール貨車3両セット」のうちの1つ、「THEIR」(ティエール)のビール貨車です。 ドルトムントにあるビール醸造所になります。 先にZゲージを、同じくドルトムント3両セットで手に入れましたが、HOでも同じセットが出ておりました。 こちらのビール、日本では全く知られておらず(と思う)、世界の名酒辞典にも出ていないのでwikiのドイツ語版で調べてみると、ティエール醸造所は1854年創業、THIERというのは創業者のうちの一人の名前だそうです。 同社のピルスナーの広告貨車になっています。
HO Marklin 2600円(7800円の3両セット) ヤフオクT. S
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Staufen Bräu #3 “Dampf Bier”(Märklin / HO)
1997年にメルクリンの本社があるゲッピンゲン市(Göppingen)で開催された「Modelbahn Treff」(鉄道模型フェア、とでも訳せばいいんでしょうか)で発売された、フェア限定の記念貨車です。 メルクリン社の地元ということで、メルクリンの製品がそのイベント貨車のベースに選ばれたのでしょう。 Zのページに掲載していますが、2001年にも地元ゲッピンゲンで開催され、その時のフェア限定品がZゲージ・ミニクラブで発売されており、それもこれと同じく“DAMPF”です。 Zに次いでHOもやっと手に入れることができました。 ミニクラブのほうは古典タンク貨車ベースのビール貨車ですが、このHO版は“あの”ワイン樽貨車がベースの製品になっています。 古くからのメルクリン・ユーザーの方なら、おそらく必ず持っている定番?のワイン樽貨車(掲載ページ:https://muuseo.com/miniature-models-bottles/items/61)の色違い、プリント違いで再現されています。 この“DAMPF BIER”なるビールですが、特定の銘柄ではなく…、dampfとは“蒸気”というドイツ語で、“蒸気ビール”というビールのスタイルのひとつです。 蒸気機関を活用して安価な製造法により作られていた上面発酵ビールで、ヴァイツェン製造から出た余剰酵母、自家製の安いホップ、低温殺菌もせず地下室に保存…のように、低コストで安さを追求して作っていたので、別名“貧民のビール”とも言われていまして、19世紀末ころまで主にラインラント地方やバイエルン地方を中心に普及していたそうです。(その後、1980年代以降、また作り始めるところが出てきたようで…。) ネットで調べてみたところ、とある方のブログに「1997年にゲッピンゲンでフェアが開催され、その際、地元のシュタウフェンブロイが蒸気ビール(DAMPF BIER)を醸造し、会場で売られていた。」という解説がありましたので、その「会場限定ビール」を記念したビール貨車、というわけです。 なかなか趣のあるビール貨車です。 これはELではなくSLで牽引して走らせたいですね。(クラシックな醸造所を再現したミニ・レイアウトでもあれば、なお良し!です。。。) 車輪はメルクリン純正のDC用車輪に交換済。
HO Marklin 3700円T. S
