CHEVROLET CAMARO SS INDY PACE CAR (2010)

American Car Collection Vol.91

2009年、1967年のデビューから数えて5代目となる「シボレー カマロ」がデビューした。曲線基調のデザインであった先代とは一転、初代モデルを彷彿とさせる直線基調のフォルムをまとい、日本にも正規輸入されている。搭載エンジンは最高出力312馬力のV6 3.2リッターと、最高出力426馬力（MT。ATは400馬力）のV8 6.2リッターだ。トランスミッションは6速MTと6速ATが用意された（日本仕様はATのみ）。2012年モデルではハイパフォーマンスモデルである「ZL1」が、2014年にはカマロを代表するグレード「Z/28」が、サーキット走行を軸に開発されたモデルとして復活している。
　今回のモデルカーは、2010年モデルの「シボレー カマロ SS インディ ペースカー」だ。アメ車好き、そして熱心なカマロ愛好家であれば、「インディアナポリス500」のペースカーとして鮮烈なデビューを果たしたモデルだと気づくだろう。市販車との変更点といえば、左右ドアに貼りつけられたロゴステッカーと、ペースカーへの装着が義務づけられている安全照明装置程度であり、そのインパクトは絶大だったといえる。今回のモデルカーも、ボディに2本のホワイトストライプが配されており、デビュー時の仕様そのものといっていい。ボリューム感のある5代目カマロのフォルムを存分に堪能できる再現性は見事に尽きる。この機会にぜひ手に取ってみてほしい。
ラインナップのご紹介 vol.42参照