-
ピコ ジェネシス P-351 PICCO GENESIS P-351 made in italy
エンジン屋のイタリアのピコ社がアルミパーツを多用して作り上げたマシンです。1994年 日本では京商がディーラーをし通称は「メタルカー」「ピコカー」 ピコ・ジェネシスは初代のF1 4WDで始まりましたがフルアルミで重戦車となっており京商ワークスがリファインしたものがP-351です。 前後ナックル以外の主要部品はアルミ製で長時間のレースでもサスアームの熱ダレによる挙動変化が少なかったのが特徴です。 ナックルをアルミから樹脂に変更したのはバネ下荷重低減による動力性能の向上です。 1/8GPレーシングはレースを前提としたものでこのP-351はさらなるリファインされることとなり何と発売後1か月でP-352にバトンタッチされました。(P-352は別途紹介します。) 初回ロットのほとんどがP-352にコンバージョンされたためP-351の個体数はほぼ幻のマシンとなっています。
1/8GPレーシング PICCO 1984motonica-mania
-
サーパント950 serpent950 made in netherland
サーパント950 エクセルからベクターに続くサーパント伝説を託したVETEQが結果的にユーザー離れを招いた。皮肉にも国内ライバル達はベクターの構造を踏襲したライトウェイトマシンで1999年の無限MRX2を皮切りに世界戦を席巻していきました。 サーパントはベクターの正常進化版として950を投入しリアサス回りの大幅リファインとフロントには新機軸としてロールセンターの調整機能を盛り込みました。カーボンプレートをシムとして厚みによってセットアップするものでしたが実車よりも大きく影響を受ける模型での効果は絶大となりました。 サーパントは常に自前のワークス体制を引きドライバーの変動はありませんが950をもってしても王者コラーリにストップがかけられず2003年からの京商エボルバの連覇を許すことになります。 950は見た目にはコンベンショナルな1/8GPレーシングですがフロントのアルミブレースはロールセンターをアジャスタブルにするためにアッパーデッキがフロントバルクに接続されておらずその部分を補強するためのものでした。
1/8GPレーシング サーパント 2003motonica-mania
-
パルセック シグマNC4 PERSEC SIGMA NC4 made in France
フランス マイクロレーシング社のパルセックシグマです。 設計は1985世界チャンプであるロディ・ローム 特徴は実車F1同様のカーボンサスアームとフロント・インボードサスペンション通称は「カーボンカー」 熱ダレのないカーボンサスアームはクイックな挙動が持ち味。 当時価格179,000円と破格なマシンでスペアパーツのカーボンサスアームも1本5,000円以上と超ド級でした。
1/8GPレーシング PARSEC 1993motonica-mania
-
BMT933 オースチン・ライト BMT933 Austin Light made in italy
BMT933 austin light 1993年 BMT伝説の1台です。 名前の通り1993年の世界戦をコラーリと共に制覇しています。 BMT世界戦3連覇を成し遂げたマシンとなります。 基本構造は前モデルの891と変わりませんが名前の通りブラッシュアップにより 軽量化が進んでいます。 また、トランスミッションには3速が搭載されサーパントのセンタックスクラッチに対抗していました。 3速ミッションというとトップスピードが伸びるイメージですが実際は従来の 1速と2速の間に入るイメージでクロスミッションのイメージです。 インフィールドでも2速に入りロスが少ないというものです。 このマシンはリントレーシングのアルミバルクヘッドやアルミサスアームを オプション搭載したもので大変貴重なものです。 バブル期のマシンだけにオプションパーツもバブルでした。 日本では京商が輸入販売していた最後のモデルです。 BMTはこの後世界タイトルには恵まれずコラーリもサーパントに 移籍してしまいました。 コラーリは世界戦でマシンプロモーションの一環として出場マシンを その場でキットから組み立てて優勝していました。 特別なワークスモデルではなくキット全てがワークスモデルであるとの アピールだったんですね!!
1/8GPレーシング BMT 1993motonica-mania
-
ピコ ジェネシス P-352 PICCO GENESIS P-352 made in italy
ピコ ジェネシスP-352 日本には京商がディーラーとなって輸入販売されたモデルで 先発のP-351から1か月でマイナーチェンジされた異例のマシンです。 京商が輸入したことにより一気にワークス活動化されアルミサスアームの アドバンテージはそのままにバルクヘッド周りを中心に樹脂化されさらに ライトウエィト化が進みました。 現存するジェネシスのほとんどがこのP-352となりますがそれにしても タマ数は決して多くありません。 1/10モデルも存在しますがこちらはレース活動も散発でしたので状態の良い 個体も出てきますがやはり1/8GPレーシングの迫力にはかないません。 1/8はガンガンレース活動していた方々のみの所有でしたのでなかなか 出てこない個体となりつつあります。 戦績ではBMTとサーパントの頂上対決期でありファイナル進出はかないませんでした。
1/8GPレーシング PICCO 1994motonica-mania
-
サーパント950R serpent950R made in netherland
サーパント950R 2005年世界戦に照準を当て950をリファインしたモデルです。 リアに引き続き97年から使用していたベクターのサス周りを一新しより強度アップを図りました。ロールセンター機能はそのまま踏襲されメカデッキではスロットルサーボもレイダウンされ低重心化が図られています。 受信機バッテリーは当時のトレンドで単4サイズのコンパクトなものになっていますが高性能サーボへの供給としては不十分なものとなっていました。 サーパントはこの950Rまでが完全自国生産マシンとなります。 ナショナリズムがしのぎを削る1/8GPレーシングの世界においてオランダの威信をかけて戦った最後のマシンといえます。
1/8GPレーシング サーパント 2005motonica-mania
-
BMT 941 made in italy
BMT941 国内では京商からタミヤにディーラーが変更となりました。樹脂パーツのカラーはブラックからグレーに変更されイメージが一新されました。 基本設計は891を踏襲するもののサスアームなども形状変更されフロントにはコイルオーバーダンパーも追加されました。また、従来のフロントダンパーはナックルに保持されステアリング時にもダンピング効果を発現するためステアリング保持などの効果も狙われています。 伝統の可変キャスターも健在ですが941ではアッパーアームの支持部の角度が調整可能となり更に細かな設定が可能となっています。 メインシャーシも5mm厚のジュラルミン製で軽量化の為にフライスと肉抜き加工がされているのが特徴です。 このマシンは特殊形状の純正タンクではなく吸い込みの良い無限性に変更されています。これも当時はやった改造の一つでした。 1995年の世界戦ではマッシモ・ファンティーニが3位に入っています。
1/8GPレーシング BMT 1994motonica-mania
-
サーパント ベクターNT serpent VECTOR NT made in netherland
サーパントVETEQがマニアックすぎてユーザーのサーパント離れが顕著となりベクターの構造に戻したモデルです。 フロントにはインボードサスペンションを残しシャーシも特殊形状としましたが安価でよく走る国産車に移ったユーザーを戻すことはできませんでした。 サーキットではエキスパートに見放されたVETEQの廉価版としての位置づけとなってしまいサーパント崇拝者が孤軍奮闘していたモデルです。 それでも全日本選手権ではファイナルに進出していましたので基本性能は問題なかったものと思われます。2000年代に入り国産メーカーのマシンが台頭しパーツの価格が圧倒的に安いため爆発的にユーザーを増やしました。 サーパント暗黒時代の突入です。 ベクターの出来が良すぎたため結局大きなリファインが出来ず(VETEQ除く)遅れてしまったということでしょう。
1/8GPレーシング サーパント 2002motonica-mania
-
ファントム20 4WD 3P made in japan
ファント20 4WD 3P 世界初の4WDレーシングカーです。 80年代初頭に現れ当時海外勢は4独サスカーに舵を取っていましたが京商だけが4WD路線に進みました。 1/8バギーでは既に4駆4独をランドジャンプで成功させていた京商はコンポーネントをうまく活用しシンプルな4WDマシンを作り上げました。 この際に京商が開発した1/8GPレーシング世界遺産の一つであるフロントワンウェイシステムは大きく世界を変えました。 このモデルは簡易サスペンションを搭載した3Pです。 1985年に開催された世界戦では2位という戦績を残しています。 85年の世界戦はまさに1/8GPレーシングに大きな変化をもたらせた大会でした。4WDで好成績を収めていた京商はサスカーの開発が遅れこの後海外勢の後塵を浴びることとなります。
1/8GPレーシング 京商 1985motonica-mania
-
PBレーシング ダイヤモンドSL PB Racing DIAMOND SL made in UK
PBレーシングの終末期に登場したダイヤモンドはアルミとジュラルミンを多用したこれまでと全くコンセプトが異なるモデルを発表しました。 削り出しのサスアームやナックルなどオール金属にこだわった造りでした。 メインシャーシの肉抜きも芸術的でしたがやはり、見た目通りの重戦車で 戦績は残せなかったモデルです。 しかしながら1/8GPレーシングのコレクションとしては非常に興味深いものであり歴史に名を刻んだ名車の一台だと思います。 まさに「こんなものがあったのか!!」というほど素晴らしい出来栄えのマシンではあります。 日本のディーラーはパワーズ
1/8GPレーシング PBレーシング 1991motonica-mania
-
XRAY RX8
XRAY RX8 HUDYが初めで自前で作り上げた1/8GPレーシングマシン 持ち前の加工技術で金属パーツや樹脂パーツが高精度に組み上げられる。 構造は極めてコンベンショナルで奇をてらった部分は全くない。 1/10のNT-1では世界を制しているものの残念ながら1/8GPレーシング での世界制覇はまだ成し遂げていない。
1/8GPレーシング XREY 2011motonica-mania
-
HPI プロシード(HPI PROCEED)made in USA
HPIレーシングとしては異色の1/8GPレーシングマシンです。 既に構造が確立されていた1/8レーシングマシンの中で様々なニューコンセプトを投入した意欲作となりました。 大きな特色としてはメインシャーシやアッパーデッキなどをスリム化しマスの集中を図った設計が目立ちます。 バルク間もタイト設計となりサスペンションアームのロング化にも貢献しています。このスタイルはまさに現代のマシンが到達しているところであり20年前にこの構造を採用していたことには驚きます。 一軒では見た目が変わらない1/8GPレーシングですが各社様々な構造を模索して世界戦の舞台で戦っていたということが分かる1台です。 このモデルのエンジンはイタリアのノバロッシにOEMさせた自社ブランドのナイトロスター3.5が搭載されています。 当時はサーパントの代名詞であったパープルアルマイトのパーツが多かったですがガンメタのヒートシンクヘッドを採用しておりHPIらしくCOOLなイメージに仕上がっています。 メインシャーシの画像を見ていただければどれだけスリムであるかわかると思います。
1/8GPレーシング HPI 2000motonica-mania
-
21クラス グローエンジンの構造
2ストローク・グローエンジンは大きく7つのパーツに分類されます。 模型エンジンと言いながら当然実働しますので実用可能な内燃機関としては最も小さいエンジンといえると思います。 指先程のボアですが45000rpm以上回りエキゾーストノートはF1を超えて独特な高周波音を奏でます。 1枚目の画像は構成パーツ一覧です。 2枚目:インナーヘッド(燃焼室)ここにグロープラグが付きます。 3枚目:スリーブ(シリンダー)ここのポート形状や数で性格が大きく変わります。 4枚目:ピストン・コンロッド アルミ製でリングレスピストンです。 5枚目:クランクシャフト 鉄製 6枚目:ヒートシンクヘッド アルミ製 7枚目:キャブレター(スライド式) スロー・メインの二ードルで燃調を行います。 たったこれだけのパーツ構成ですが調整技術によってパワー・寿命など大きく変化するのがラジコンエンジンの醍醐味です。季節や湿度によっても燃調は刻々と変わり音・におい・煙の色など色々なファクターをチェックして煮詰めていく楽しさは格別です。
motonica-mania
-
サーパント ベクター スペック99 serpent Vector spec99 made in netherland
サーパントベクターはエクセルに続くMサルベン設計の第2弾です。 エクセルでの世界制覇に引き続き1997世界戦を制した名車です。 エクセル同様に近代1/8GPレーシングの基本を作ったマシンです。 これ以降に発売された1/8GPレーシングのほとんどがベクターの派生 モデルといわれたほどの影響力を持っていました。 当時BMTを輸入していたタミヤワークス(TRF)が自社の扱うBMTを捨ててベクターで世界戦出場していた逸話もあります。 ベクターはエクセルに比べより軽快な動力性能を引き出せるように設計され マイナーチェンジではなくパーツ互換がほとんどないフルモデルチェンジ されました。 ベクターもまたすさまじい数のオプションパーツやバージョンが存在しました。 このモデルは99スペックでまさに全盛期のマシンとなります。 当然発売台数は膨大でレア度は低めです。 1997年 優勝(ファイナル6台進出) 1999年 2位( 〃 〃 )
1/8GPレーシング サーパント 1999motonica-mania
-
シェファード・ヴェロックスV8 made in Germany
VELOXはロバート・ピーチが設計を担当しリアアクスルの軸上に大径のブレーキディスクを搭載し長丁場のレースでも安定したブレーキングが特徴 ドイツ製らしく質実剛健な作りで精度も高い。 2015年には世界を制し未だ進化を続けているマシン。 しかしながら海外製の宿命かパーツの価格が非常に高い。
1/8GPレーシング シェファード 2011motonica-mania
